【東京メトロ】単線非自動閉塞運行 | 『日本全国丸型ポスト』のブログ

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 5月11・12日、東京メトロ東西線の南砂町駅で線路・ホーム増設に向けた線路切替工事実施のため、前後の東陽町-西葛西間が始発から終電まで運休となりました。

 

 

 それに伴い、葛西-西葛西間が単線運転となり、運転方式(一般的には逆線走行)が注目されましたが、通票キャリアの出番がありました。そして、その中に収められた通票はなんと「T」!東西線の路線記号と思われます。そんなものが準備されていたとは!

 

 

 葛西駅からの逆線出発。信号機がないので、手信号を実施。

 

 

 キャリアの受け渡しは運転士交代時のみ。場所はまちまちでした。

 

 災害復旧の場合などは、代用閉塞方式が適用されますが、単線運転で計画工事のため、常用閉塞方式としてスタフ閉塞方式に変更されたと推測しました。添乗者がいたので、代用閉塞も容易だったと思いますが、意外と手間がかかるので、1編成が単純に往復するだけならば、スタフ閉塞が容易です。

 

 

 今回のケースで代用閉塞を行うとするなら指導通信式でしょうか。しかし、単純往復運転のため指導券を発行する必要もないですし、運転士がトークンを運転掛に現示して確認させたこと、運転士間でトークンをやり取りしたことから、常用閉塞方式ではないか・・・と。

 

 そして恐らく、各種工事のため、路線ごとの通票を用意しているのではないかと。

 

 

 その後、5/14に東京メトロのXにて画像が公開されたことから、だいたいのことが分かりました。キャリアから取り出した玉(トークン)には、『T15 大規模改良工事 葛西駅~西葛西駅間 A線 スタフ閉そく式』と表示されており、ほとんど記念品みたいです(笑)。キャリアもピカピカで、どちらも今回のために新しく作ったように見えます。

 

 地方鉄道ですと、費用面でこのキャリアを新規に作るだけで四苦八苦ですが、さすが東京メトロはスタフごと簡単に作ってしまうようです。このひと区間を10両編成で走らせましたが、どの列車もそれなりに乗客がいてバス代行では困難であり、確かに列車での運行が必要でした。葛西駅に隣接する地下鉄博物館は臨時休業していましたので、乗客整理に駆り出されていたのかも知れませんね。

 

 

 2024年5月12日 葛西駅