【横浜港】さよなら「ロイヤルウィング」(9)最後の夜へ | 『日本全国丸型ポスト』のブログ

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 2023年5月15日(月)、ロイヤルウイングは1960年からの長い旅客船の歴史を終えて、慣れ親しんだ大桟橋A号最後の夜を迎えようとしています。

 

 

 夕刻を迎えたロイヤルウイングは灯りを落としています。時々雨降りですが、この日の中で最も雲が薄くなりました。エンジンは動いています。船内に1人いることは確認できました。

 

 

 日没前に山下公園に移動します。前夜は、立入制限のため、船の背景にマンションが2棟入ってしまいましたが、本日は、ギリギリマンションカットのアングルです。薄暗いので目立ちませんが、このアングルでは左にわずかに浮き桟橋の端が入ってしまいます。

 

 

 またパラパラと雨が降り始めました。軽量の三脚の脚を伸ばしているため、風でカメラブレします。望遠レンズに直接かばんを掛けましたがだめで、スローシャッターのため、セルフタイマーでミラーアップしているのに加え、シャッターボタンを半押ししてISをONにしてから、シャッターを押したところ、まあまあ何とかなりました。

 

 この日は代休で見に来られましたが(職場からでも定時にかっとんで来れば間に合ったかも)、ロイヤルウイングが最後に大桟橋を離れるのは翌16日(火)の13:00。残念ですが、見送ることができません。これで見納めです。帰路、最後に見えるコインパーキングから、別れを告げました。

 

 

全長86.7m、2,876総トン、定員630人。1960年に大阪と別府を結ぶ瀬戸内航路で結ぶ「くれない丸」として建造。「瀬戸内海の女王」と呼ばれた歴史があり、1989年に横浜へ。船体に支障はないが、今後は回収に必要な部品調達が難しくなることから引退が決まった。(読売新聞2023年5月12日夕刊より抜粋)

 

 窓がたくさん並ぶ船が好きです。ありがとう、ロイヤルウイング。