世界一
アメリカ大リーグのボストン・レッドソックスが4連勝でワールドシリーズをあっさり制覇した。
松坂、岡島の両投手も移籍1年目にしてチャンピオンリングを手にする事となった。
そう、二人は“世界一”の称号を得たのである。
しかし、ひねくれモノの私は“世界一”という表現にいささか違和感を覚えてしまう。
もちろん二人の日本人投手の活躍にケチをつけるつもりは無い。
ただ、アメリカのみ(カナダも1チーム含まれるが)でのリーグ戦での勝者が“世界一”と表現される事に抵抗があるのだ。
世界中のベストプレーヤーが集まっているリーグなのだから問題ないという意見もあるだろう。
しかし、もし日本の国技である大相撲の優勝者に“世界一”の勲章が与えられても何かしっくりこないのではなかろうか。
まあいささか強引すぎる例えかもしれないが。
“世界一”足が速い
この称号が与えられるのは世界記録保持者もしくは世界陸上、オリンピックなどの世界大会での勝者のみだろう。はっきりと勝ち負けが出るので比較的わかり易いと思う。
“世界一”ヘディングが強い
これはわかりにくい。たとえ世界大会が開催されたしても何を持って勝者を確定するか意見も分かれるだろう。
“世界一”シュートが枠にいかない
サッカー選手として不名誉極まりないが、それでも試合に出れるのであれば余程他の能力がずば抜けているのだろう。
“世界一”サイドを往復している
それは加地、駒野などではなく副審だろう。
“世界一”試合に出たくない
そこを何とかするのが監督の仕事だろう。
“世界一”指の上でボールを回せる
試合では役立たないがいつか脚光を浴びるかもしれない。
大きく話が脱線してしまったがやはり一国内のチームのみで行われる大会で“世界一”と称するのは私はおかしいと思う。
某ボクサーが父親を『世界一の親父』と表現するのは全く問題が無いと思うのだが。
(ガセコタツヒト)