父の状態は一進一退
相変わらず酸素投与量は多いが
顔色が良く希望が持てる日と
もう死んでしまうのではないかと思う日もあった
その日は主治医から電話があり
あまり治療の効果がないこと
積極的な治療から緩和ケアに切り替え
モルヒネを使用し
夜間だけでもよく眠れるようにしていきたい
と説明があった
私は同意し
90歳を過ぎてますが
私たちにとっては大切な父なので
どうぞ苦しまないようにお願いしますと伝える
涙声になってしまった
次の日面会に行くと
PCAポンプが導入されていた
食事や清拭、面会中の会話などでも
Spo2が低下し苦しくなるため
私たちが面会のため部屋を訪れるとすぐに
父はボタンを押しモルヒネを追加投与する
そこまでしても話をしたいのだ
話好きの父は面会中も話が途切れることはない
この年齢の男の人にしてはよく喋るほうだと思う
人生において父のただ一つの失敗は
車を30台も買ってしまったことだ
「車が好きだからな」など冗談を交えながら
思い出話をする
貴重な時間を過ごしているんだなと実感する
それでも
母に八つ当たりするほど苦しそうな日もあった
父が苛ついているのを見るのははじめてで
相当辛いんだなと思ったが
何も言えないでいる母が可哀想で
娘として優しく父を叱ったら黙ってしまった
辛いよね
ごめんね