こんにちは。
ようやく新オフィスに置くソファーも決まり、
後は注文するだけのキャリ魂太郎です。
さて、少し前からセルフ・キャリアドック導入助成金が終了することが
ほぼ決まったような情報が流れております。
やはり、この助成金があるからキャリアコンサルタント資格を取る、
という方が、特に社労士や診断士、税理士の方、
またその事務所勤務の方に多く、
そういった方からは、恨み節のような声も聞かれます。
恐らく、受験生は減るでしょう。
殆どの受験生が、30万円以上の大金を払って受験するのですから、
それなりのリターンがなければ受験しないのは当然のことです。
しかし、
「助成金業務に使えなければ、キャリコン資格は意味がない」
そう捉える方がいなくなることは、
このキャリコン業界にとっては、基本的に望ましいことだと思います。
なぜなら、助成金業務のために「だけ」、キャリコン資格を取る方は、
キャリアコンサルタントとしての適性があるとも限らないし、
更新のための勉強(これも費用が掛かるので)もしないでしょうから、
いずれ登録を抹消される可能性が高いからです。
つまり、適性の無い方や勉強しない方がいなくなる。
キャリコン業界にとっては、市場縮小という問題はあるものの
人材的には問題はないということになります。
受験者数はどうなるでしょうか。
私が、産業カウンセラー資格を取ったのは、平成17年でしたが、
産業カウンセラー自体は、毎年4,000名ほどの受験生がいます。
(CDA資格も2015年くらいは毎年3,000名ほどの受験生がいましたが、
これはCDA資格=旧標準キャリコン資格と考えると、
キャリアコンサルティングに関する助成金の対象ではないにもかかわらず、
しっかりと学びのニーズに応えて来られた、
産業カウンセラー協会の地道な努力には頭が下がります。)
おそらく、キャリアコンサルタントも現在の年間1万人弱から、
いずれ、この辺りまで受験者数は落ち込むのではないでしょうか。
養成講座も評判の悪いところは淘汰されていくでしょうし、
助成金業務のためにどうしても合格したいという方が減る分、
当然、キャリ魂塾にも影響は出るものと思われます。
しかし、キャリ魂塾は、
キャリコン受験指導だけを考えて設立したわけではありませんし、
私は、自分が社労士であるにもかかわらず、
セルフキャリアドック市場など、全く眼中にありませんでした。
私にとって、キャリアコンサルタント資格とは、
「自らの心理学知識・労働法等法律知識・カウンセリング技法・コンサルティング実務経験を
統合して提供することにより、同業他社に圧倒的に差をつけることができる国家資格」
だからです。
そして、今年は公認心理師を受験する予定です。
なぜまた資格を取るのか。
心理学・法律・実務経験を統合した公認心理師の受験指導ができるのは、
日本で私以外に(多分)いない
からです。
仮に、弁護士の方が公認心理師を取ったとしても、殆どの場合ライバルになりません。
なぜなら、弁護士業務の方がタイムチャージが高いからです。
(今風に言えば生産性が高いわけですね)
弁護士業務のタイムチャージの高さが、公認心理師受験市場への参入障壁として機能するわけですね。
これが私の、自己理解であり、仕事・状況理解であり、マーケティングであり、キャリアビジョン(のひとつ)です。
そして、今の間違った傾聴(これは渡辺三枝子先生も言われていることです)によるカウンセリングを変え、本当の意味で相談者の役に立つ対人援助の専門家を育成する。
これが先日設立した、一般財団法人対人援助専門職協議会の理念・目標です。
私も、最初から今の自分を具体的にイメージして資格を取ってきたわけではありません。
ただただ、顧問先、顧客のニーズに応えてきた結果です。
その結果、様々なことも見えてきたわけですね。
さて、助成金業務のために
キャリアコンサルタント資格を目指す・目指した方は別として、
あなたは、なぜキャリアコンサルタント資格を取ったのですか?
30万円かけてとったこの資格を、
履歴書の資格欄を一行増やすだけ、
名刺の肩書を一行増やすだけに使うのは
国家資格が泣きますよ。
この「助成金が終了する」ということを転機に
4S点検してみるのもひとつではないでしょうか。
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