「橋本、死んだ?」

浅草の銀座線の駅構内。
かかってきた電話を取ると友人は私にこう言った。

そんな信じられないことが起こったとき、瞬時に色々なことを考えた。

その色々考えた中の一つに
「家族、子供はどうするんだ・・・」があった。




あれから5年8ヶ月。
橋本真也の息子、橋本大地は両国国技館のリング上にいた。


ついに迎えた橋本大地デビュー戦。

まずはゲスト解説者の武藤敬司が三銃士時代の思い出深いテーマ曲「HOLD OUT」で入場。

そして、相手を蝶野正洋が「CRASH」で入場。

そして、あの「爆勝宣言」が流れた。
イントロの部分で、鳥肌が立った。
そして、「ハッシモト!ハッシモト!」が両国国技館を包み込んだ。

闘魂三銃士のテーマ曲を3曲連続で聴けることなんか滅多にない。
贅沢極まりない体験だ。

橋本真也という偉大すぎる父親を持って、国技館という大舞台でデビューする大地。
彼はどのような精神状態だったのだろうか。
もう、この大舞台に堂々とした表情で上がってきた時点で大したもんだ。

そして運命のゴング。
世代を超えた蝶野VS橋本が始まった。

大地が蝶野に叩き潰されることは分かっていた。
プロレスの厳しさを叩き潰すことで教えるのは分かっていた。

しかし、プロレスの厳しさを教える技が意外な技だった。

パイルドライバー。

まず場外で一発。
場外だったので、どのくらいの角度で入ったかは見えなかったが、これで大地はグロッキー状態に。

そして、なんとかリングに上がってきたが、またもやリング上でパイルドライバー。
この一発はよく見えたが、脳天完全串刺しのエグイやつだった。

パイルドライバーは派手ではないけど、実に怖い技だ。
まだ首がそれほど太くない大地にはかなりの危険技だ。

蝶野の洗礼は怖いな。

もう、その時点で大地の動きはストップするかとも思われた。

しかし、タフだった。

そこからも蝶野への反撃を続け、親父譲りの二ールキックも放ってみせた。

度胸がある。根性がある。

最後はSTFでタップをしたが、デビュー戦として本当に上出来だったと思う。

試合後の蝶野からの激。
そして、リングに上がった武藤からの対戦要求。

大地は凄いレスラーに囲まれて本当に幸せではあるが、これからは自分の頑張り次第だ。

次の試合は3月21日の全日本での武藤敬司とのシングルが決まったが、おそらく「デビュー記念」はここまで。

ZERO1の一若手として、前座でしごかれる日々が待っている。

でも、そんな日々も平気で乗り越え、どんどん成長していく姿が想像できる。

それくらい肝が据わっている気がする。

やっぱり、さすが橋本真也の息子だ。