やったー!!やっとここまできたー!!

自分事ながら暗いのは胃に来るから疲れるんだよねニヤニヤ

読んで頂いてる方、すみません。ネガティブ

 

 

オール公立から東大に合格した子どもの成長記録を書いています。

つづき

 

 

オーナメントオーナメントオーナメント

 

 

計る。

 

嬉々は、身長体重ともにごく平均的だった。

 

しかし周りの子に比べて頭がものっすごく大きい。

気がする・・・。

 

 

新生児用の帽子を被らせてみる。

全く入らない。

 

どころか、頭上に乗ってる感じ。

温泉のタオルみたいな寿司のネタみたいな感じだ。

 

でもせっかく用意したかわいい帽子なので、のっけたまま何枚も何枚も写真撮影。

そのままのっけて退院し、タクシーで帰宅した。

 

 

看護婦さんのいない部屋で夫と二人だけの育児がはじまる。

1日目。

「今日は汚れてないから」と言い訳して、恐ろしい沐浴をまんまとパス。

 

 

私は決心した。

子ども時代の私自身と嬉々を2人並べて、双子のように一緒に育てていこう。

やられて嫌な事は全部わかるから、その逆をやればいい訳で、簡単じゃないか!

みてろよ。この先他の子に比べて一回でも多く笑わせてやるから。

 

 

しかし、

嬉々の方がうわてであった。

生まれた時から人を面白がらせようという気持ちが強い。


生後7カ月。

 

眠っているはずおやすみzzzの隣の部屋の引き戸の隙間からこっちをじーっと見ている目がある。
瞬間「ヴぉぁあああああーーーーー!!驚き気づきダッシュびっくりマーク」と超ハイテンションのハイハイで飛び出てくる赤ん坊。


「ぎゃーーーーーー!!」」と、わざとらしくひっくり返る私は負けじと白目を出すチーン

 

 

 

つづく

 

 

かしこ

 

 

 

 

 

 

【HIS】旅行プログラム

 

 

 

 

 

これのつづき

 

オーナメントオーナメントオーナメント




「女の子ですよ!おめでとう!」と先生は言った。


痛む身体と心で、帰りのバスに乗り込み、やっと座った。

突然

「あなたみたいな健康そうな人は立ちなさい!!」と切り裂くような金切り声で罵倒され驚いて顔を上げる。



私を見下ろす黒い帽子の見知らぬおばさん。

弱者を罵倒して高揚しこの場を仕切ろうと張り切るでしゃばりで乾いた他人。



私は黙ってのろりと立ち上がり、離れるために出来るだけ後方に移動して、冷たい手すりに身を預ける。

歩く私の腹部のふくらみに気づいたおばさんがずけずけと近寄ってきて

「ごめんなさいね。でも気づかなかったんだから仕方ないでしょ?」と白粉をよじらせて言った。



無言でバスを降りた。





子どもは、予定日を10日程過ぎて生まれた。

小窓の向こうの大雨が突然止んであらわになった青空と共に、生まれた。

その顔を見た瞬間、根拠のない確信が突然に心から湧き上がってきた。


こんなにも可愛い。きっと大丈夫だ。

強く生きられる。


強く生きる。



この子には嬉しい事ばっかりの人生を歩んで欲しいから
嬉々(きき)、と名付けた。
※1


※1 全くの仮名。込めた意味は同様のニュアンス。

 

 

つづき

 


かしこ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【HIS】旅行プログラム

 

 

 

 

つづき

 

 

オーナメントオーナメントオーナメント

 

 

妊娠が分かった。

 

いつかは親になるつもりではいたけれど、ついにその時が来た。

想像するのと現実は、真逆に位置する。

 

虐待の連鎖、という言葉が心に重く降りて底に沈む。

ただ、泣く。

 

「産む以外の選択肢はないよ」と夫が言った。

 

普通に育った人の当たり前の感覚だと思う。

心がただれる。

責めはしない。ただ孤独なだけだ。

 

 

でも。

私は女だからいじめられた。

この子が男の子だったら?

そうすればいじめないで済むんじゃないか?

 

 

私は「陸ちゃん」と男子名をつけて、祈るように胎内で育み続けた。

お守りは心理学の本。

 

陸ちゃんは、私のお腹の形が変わるほどに足をつっぱり、時に遠くからしゃっくりを聞かせてくれる。

電車。新幹線。ウルトラマン。そしてネットでブルーの服を見る。

 

 

ある検診の日に先生が言った。

 

「女の子ですよ!おめでとう!」と。

 

 

 

つづき

 

かしこ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18歳児は数学が苦手。ネガティブ

 

 

中学時代に受けた駿台模試の偏差値は38である。

 

それを何とかかんとか努力で乗り越えてやってきた。

 

 

 

 

「本番の数学はめちゃくちゃ難しいといいな。得意な人以外みんなできなければ差がつかないもんねネガティブ」という弱気な発言をしていたが

 

 

いざ蓋を開けると、

 

東大文系数学2023は易化した、と言われている。

 

 

 

 

試験日当日、

 

18歳児はまぁまぁできたという雰囲気満載で帰宅して安心したのだが

 

 

 

後日見直したら

 

 

1問もあってなかったそうだチーン

 

 

一問もーゲッソリ!!

 

 

 

4月上旬に得点開示がされるそうなので待ち遠しい。

 

よく・・・受かったよね。

 

運が味方してくれたんだろうか。

 

 

ありがとうね、運。

 

かしこ

 

 

 

 

 

【HIS】旅行プログラム

 

 

オール公立から東大に合格した子どもの成育歴を書こうと思う。

 

 

 

その前に

 

自分の生い立ちに触れないと、どうしても先には進めないので

ほんの少しだけ述べておく。

 

 

前にもちょっと書いたけど、私は実母と既に15年間あっていない。

 

私は実母に虐待されて育った。

 

 

 

クーラーの消えた真夏の車中に置き去りにされた。

 

吐しゃした汚物をどけてその下のご飯を無理やり食べさせられた。

 

家族の楽しい食卓で、私の前には洗った生人参1 本だけがお皿に乗っていた。

 

学校に行っている間に、可愛がっていた亀や昆虫はことごとくどこかに捨て去られた。

 

切った髪を美容院で元の長さに戻して来いと、雪降る真夜中に外にしめ出されて入れて貰えなかった。

 

ブスだからという理由で、来客があると個室に鍵をかけて出してもらえなかった。

 

同じ理由で成人式は強制的に欠席させられた。

 

父は、

母の手で送り込まれた宗教施設で2日後にしんだ。

優しく弱く愛しい父よ。

 

私も、もうしんでもいいと思い、あの時人生ではじめて立ち上がった。

宗教施設に一人で挑み、

お布施したという200万円を取り返して母に全額渡し

 

そのまま都会に出てきた。

 

 

 

わかりやすいエピソードだけ並べた。

 

 

だから自分が出産する前に、恐怖で震えた。

今度は私がいじめる番がやってきただろうか。

 

手あたり次第に心理学の本を読んで

どうにか心を落ち着けようとしたけれど

 

どこにも見つからなかったのだ。

 

虐待されたのちに、子どもを普通に育てた本だけは。

 

だから、私が書こうと思う

 

醜い感情も正直に。

嘘をつかずに。

 

 

正直、

自分も悪い所があったのだ

悪気はなかったかもしれないのに口外する事は相手に失礼だ

親にすら愛されなかった自分は恥ずかしい存在なのだ

 

そう思って生きてきた。

 

だけどこれはいじめられっ子の心理と全く同じだと気が付く。

いじめられた方が恥じる必要は一切ないのだ。

 

 

そして私がずっと苦められてきた言葉を

はっきり否定しようと思う。

 

同じようにもし出産に悩んでいる人がいるならば、どうか聞いて欲しい。

 

 

大丈夫。虐待は連鎖しない。

 

 

 

つづく

 

 

かしこ