デザインをするとき、色の選び方はどうしていますか?

 

結構適当に、自分の感覚で選んでいる人も多いかもしれません。

 

中には、感覚が優れていて、ピタッとはまる方もいらっしゃいますが、私が見てきた多くの方はずれています。

 

この色が好きだから・・・

 

ではなく、今まさに使おうとしている色の目的はなんですか??

 

世の中の、色は目的があって使われていますよ。

 

左脳色と右脳色

色には、左脳色と右脳色があります。

 

左脳色は、説明や強調するために使われる色

 

右脳色は、一目見たときの印象を左右する

 

多くの人は、左脳色を使っています。

 

簡単に言うと

  • 左脳=機能的な色
  • 右脳=情緒的な色

となるでしょう。

 

例えば、左脳色の使われ方としては電車。

 

地下鉄の駅を想像してみてください。

私たちは、色で〇〇線と判断していませんか?

 

赤は、御堂筋線

ピンクは、千日前線

 

そう認識しているはずです。

電車に乗らない私でも、それは知っています。

 

だから、駅では赤を追っかけたりしてます。

 

最近では、教習所でもそれを見かけました。

教習所の床に、テープが貼られており、「青い線に沿って進んでください。」

 

〇〇階の302号室です。

 

と案内されるよりもよっぽどわかりやすいですよね。

 

左脳を使った配色

色で差をつける

 

私たちが、自然とやっていること。

それは「色で差をつける

 

白黒の教科書に、重要なところに蛍光ペンでラインを引く。

 

これは、当たり前すぎて意識することが少ないかもしれませんが、色はONとOFFだけで、意味を持たせることができます。

 

言うまでもないかもしれませんが当然、色があったほうが、目立つ

 

 

色で見やすく

色で見やすくする。

やっていますか?

 

どういうことかというと、下記の画像のように、背景色と文字の明るさが似ていると文字が見づらいですよね。

 

こういう時は、明度差を大きくして見やすくすることができます。

 

 

文字や図の明度差は、読みやすさに直結するので、明度差は注意したいところです。

 

もう少し細かく言うと、明度差が大きいと、主張が強くなり、小さいと、主張が弱くなる。

 

 

 

色で注目させる

 

暖色系と寒色系の色

 

目立たせるときに使う場合は、どっちの色が有効的でしょうか?

 

上の画像を見れば、どちらが目立つかは一目瞭然。

 

暖色系の方が目立っていますよね。

 

暖色系や彩度が高い色は、目立つ

 

 

だから、SALEの看板とかは彩度の高い黄色に、暖色系で彩度の高い赤が使われているます。

 

※イオンモールのセールの看板をお借りしました。

 

 

記号として認識させる

下記の画像をみてください。

 

これはお手洗いにある、男性用と女性用を区別するためのアイコンです。

 

あなたは、どちらが男性用だと思いますか?

 

 

 

 

パッと見ると、左側が男性用だと思いませんか?

 

よく見ると、絵が女性のマークです・・・

しかし、マークが同じでも、色で判断できるのではないでしょうか?

 

何を言いたいかというと、青は男性用、赤は女性用と普段の生活の中で認識しているということです。

 

これは、あらゆるところで見ているからこそ起こることです。

 

私たちは、同じ色を同じ意味で使い続けることで、色は記号だと認識してしまっています。

 

 

 

 

上記の画像を見たときに、信号だと連想しませんでしたか?

信号と書かなくても、上記の配色・並びなどで判断できるのではないでしょうか?

 

 

色でグループ分け

下記の画像は、とある近所のスーパーのフローアーマップです。

 

同じ色のものがあれば、同じ分類のお店だと判断できませんか?

 

同じ色=同じグループ

 

色だけで、こんな判断ができますよね。

 

 

まとめ

日常生活の中で私たちは、色から多くの情報を受け取っています。

 

その情報を無視してしまうと、判断しづらいデザインになってしまいます。

 

例えばよくあるのが、オシャレのためだけにモノトーンの配色にする。

こうなると、一目見ただけで判断が難しくなります。

 

 

 

今回ご紹介した以外にも、私たちの日常には非常に多くの左脳色があります。

 

デザインをするときには、こう言いた当たり前になっている要素をどう使うのかが一つのポイントになるのではないでしょうか?

 

少し長くなってきたので、明日「右脳色」についてお話していきます。

 

以上、あなたが使っている色「左脳?」「右脳?」どっち?? 色は目的に合わせて使い分ける〜左脳色〜でした。