3月12日(水)
今週に入ってずーっと『古事記』を読んでいるのですが、全然進みません。
読みにくいわけじゃあないんだけど、なんでかなあ。
昔、「バラモン教が好き」と言ったら、インド神話の本を貸してくれた後輩がいました。
「面白かったけど、神様の名前が長すぎてわけわからん」と言ったら「もっと長い名前の神さまがたくさん出てくる神話がありますよ」と、日本神話の本を貸してくれました。
確かにね、カタカナで書いてあるとめちゃくちゃ長いんですよ。
マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミ…ってなんのこっちゃい。
正勝吾勝勝速日天之忍穂耳…うーん…カタカナよりは…
正勝(マサカツ)吾勝(アカツ)勝(カチ)速日(ハヤヒ)天之(アメノ)忍(オシ)穂耳(ホミミ)とばらして考えると、まあまあわかるけど読みにくい。
名前で挫折しそうな日本神話でありますが、知ってるエピソードだとわかりやすくて読みやすい。
という話は、読了後にしようと思いますが、それ以前よりずっと考えている古代史の謎。
もう何十年も疑問なんですが、最近は乙巳(いっし)の変と習うそうですが大化の改新、なぜ帝の眼前で入鹿を殺したの?問題。
本来なら絶対に帝の前出る際は、武器を持っていてはいけないはずなんですよ。
そして刃傷沙汰になったら止めに入る守備兵だっていたはず。「殿中でござる!」
でも入鹿は殺されたし、中大兄皇子にお咎めはない。
ということは、黒幕は天皇なのか?
最近NHKBSの歴史番組で、立て続けに斉明天皇の事績が紹介されて、女帝、目の前で入鹿を殺されても動転しなかったんだな、と思うわけです。
中大兄皇子、怖~って、ならなかったんですね。
だから大化の改新って、第ゼロ次の建武の新政なのでは?
蘇我氏がやりたい放題やってたってことになってるけど、息子一人殺されたぐらいで絶望して死ぬ蝦夷だよ。
他の蘇我一族は反旗を翻さないの?
ってことを考えると、豪族の合議制で政治を行い、そのトップが蘇我氏だったくらいじゃないの?
大化の改新――成功
建武の新政――失敗
明治維新――成功…かなあ?
公武合体とか大名合議制という幕府の提案を蹴って、王政復古の大号令をかけたわけですが、蓋を開けたら薩長のやりたい放題で後年の明治天皇は騙されたと言ってたそうだし、失敗かも。
でも、日本の政治って、合議制のバランスが崩れるとすぐに天皇親政に逆張りしちゃう。
馬子だ、蝦夷だ、入鹿だって名前も、魏がヒミコに卑弥呼って字を当てたように、道鏡が和気清麻呂を別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)って改名させたように、あえて貶めるような感じを使っているのは、本名じゃなくて朝廷がつけた名前なんじゃないの?
斉明天皇の政治って、断絶しているんだよね。
最新の技術を使ったインフラ整備は、斉明天皇が亡くなった後、途絶えてしまう。
八角形の古墳も、唯一無二?
だから、時代の最先端を突っ走ろうとする斉明天皇を押さえていたのが豪族たちで、そのトップが蘇我氏で、それを邪魔だと切り捨てたのが大化の改新じゃないのか?と最近ずっと考えている。
研究者じゃないので、証拠などは何もなく、脳内で妄想しているだけだけど。
あとは継体天皇が越前で即位し、越前に都を置いていたら、今の日本は?なんてこともよく考えている。
雪国に都をおいていたら、雪国であることに特化した街づくりをしただろうから、今とは全然違う国になっていたかもなあ、なんてことをずーっとわくわく考えている。
何の役にも、誰のためにもならない妄想で、毎日時間がとけていく。
沼にはまるってそういうこと。
とりあえず明日も『古事記』を読む。