2月1日(土)

読んだ本の数こそ12月より1冊の減ですが、ページ数が1000ページも少なくなってる!
今月は日数も少ないし、大阪にも行くし、あまり本を読めないかもしれないけど、最近小説の比率が増えているので、読書欲は前のめりであることだけはここに記しておく。

★5つは3冊。

『索引 ~の歴史』
まず、こういう、言語学的学術書、的な読み物が好きなのよ。
そして索引について、いかに何も考えずに、当たり前に受け入れていたのかを突き付けられ、恥じ入るばかり。
なんにでも先駆者というものはあって、苦労して試行錯誤をしているという当たり前に目からうろこ。

『黄色い牙』
見た目とは裏腹に、至極真面目で真摯な人というのは知っていたけれど、これほどまでに読み応えのあるマタギ文学を書いていたとは!
志茂田かげきの初読みがこれでよかった。

『リピート』
乾くるみだから、騙されないぞと思って読んだけど、やっぱり最後に「あ!」となった。
これは構造的にやられたわけではなく、心理的にやられてしまったわけで、やっぱり乾くるみに気を許してはならないと思った。

1月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:7785
ナイス数:624


QuizKnock 学びのルーツQuizKnock 学びのルーツ感想
志賀さんの美術の話と河村さんの読書の話を読みたくて。本当は描く人になりたかった志賀さん。知識という裏付けがあるうえに感性が鋭い。論文で藝大に入っただけあって、言語化が上手い。私はこういうバランスよく物事の本質を捉えられる人になりたかったんだけど、それに伴う悩みなんかもあるようで、難しいものだなあ。河村さんは「読書をすることによって、人の感情というものを捨てた時期がある」と言っていたことがあって、それはどういうこと?ととても気になっていたのでした。あとがきは伊沢さんでなくて須貝さん。学びは勝ち負けではない。★★★★☆
読了日:01月01日 著者:QuizKnock

広重殺人事件 (講談社文庫 た 43-11)広重殺人事件 (講談社文庫 た 43-11)感想
広重と言えば、永谷園のお茶漬けの素を買うとついてくる、あの浮世絵を思い出す。というか、それくらいしか知らなかったので、実はもともとは定火消同心という役職の侍だったというのにまず驚いた。そして彼の亡くなった日が、安政の大獄の始まりの日であったということ。浮世絵のことはよくわからなくても、歴史は好きだと言いつつ、私の知っている歴史とはなんと上っ面なことかと思い知らされた。それに対して、津田の周囲の人物描写というか設定は、いささか安直か。でも、浮世絵というマイナーな題材を書くには、そうするしかなかったのかも。★★★★☆
読了日:01月02日 著者:高橋 克彦

The MANZAI 6 (ポプラカラフル文庫)The MANZAI 6 (ポプラカラフル文庫)感想
タイトルが英語表記の理由は最後の最後にわかった。彼らの言うところの漫才が全然面白くないので、なぜ秋本がそれほど歩と漫才をやりたいのかは最後まで分からなかった。なんだかんだ反発していても、歩は秋本に救われていることを認め始めたのに対して、秋本は歩のことを絶対に頼らない。歩が認めているように、それは対等な関係ではないのだ。うーん、消化不良。部分部分に笑わせるところ(ギャグ)があったとして、作者はこの作品で何を言いたかったのか?★★★★☆
読了日:01月03日 著者:あさの あつこ

耽美なわしら 完全版(下)耽美なわしら 完全版(下)感想
強気でわがままな女性漫画家(美人)と、謹厳で潔癖な漫画家(和風美青年)と、天然でド貧乏な小説家(洋風美青年)に振り回されるガタイは兄貴系でも心は乙女な小説家の4人が巻き起こすドタバタコメディ。個人的にはめそめそビショビショ泣いては、人の善意に頼って何とかなっている千里みたいな人は好きではないのだけど、めそめそしながら実は精神的にとてもタフ、というところが面白い。逆に俊彦は、耽美系同性愛者なのに空手や柔道で鍛えたガタイのせいで、自己肯定感が低すぎてこじらせるところが面白い。★★★★☆
読了日:01月04日 著者:森 奈津子

雨月物語 大庭みな子の (わたしの古典シリーズ) (集英社文庫)雨月物語 大庭みな子の (わたしの古典シリーズ) (集英社文庫)感想
『雨月物語』については、子どもの頃から大人になってまでの間に何冊か読んではいます。今回は同時収録の『春雨物語』が気になって読みました。『雨月物語』は日本や中国の寓話集からの翻案、みたいなつくりになっていますが、『春雨物語』の中のいくつかは歴史小説になっています。それも、奈良時代後期から平安時代の初期について。上田秋成が生きたのは、ちょうど今の大河の時代。井原西鶴を頂点とした関西の読み本文化から、江戸に中心が移行していった時代。特に関西在住の上田秋成、江戸の人より天皇が身近だったのかなあと思ったり。★★★★☆
読了日:01月06日 著者:大庭 みな子

エイラ 地上の旅人(9) 平原の旅 中エイラ 地上の旅人(9) 平原の旅 中感想
寄り道するのも出発するのもジョンダラーの気持ち次第というところがちょっとなあ。そして未知の土地を旅しているというのに、ちょっとした違和感や、土地の人のアドバイスを無視しすぎ。そういうところに敏感じゃないと、長生きできないんじゃないの、当時の人は。案の定、アドバイスを無視して突っ切った先で、女長が支配し、女だけが働いている(男は檻の中に監禁)戦闘的な一族にジョンダラーがさらわれることになる。エイラはジョンダラーを助けるだけではなく、村の人々を解放しようと思うのだが、一体どうやって?というところで下巻に続く。★★★★☆
読了日:01月07日 著者:ジーン・アウル

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人感想
すごくフェアなミステリでした。犯人捜しをするのは娘の真世ではなくて、英一の弟の武史。元アメリカで売れっ子のマジシャンだっただけあって、手先の器用さや、情報収集のための小道具の充実などのほか、鋭い観察眼やちょっとしたミスリードなど、マジシャンだった過去が存分に生かされている。ミステリとしてはフェアだけど、マジックのタネはもちろん公開されないので、「どうしてそんなことが!?」ってことは多々起きる。私は、華麗なマジックを堪能するように読んだ。ただ…やっぱりタイトルがダサいよね。★★★★☆
読了日:01月08日 著者:東野 圭吾

じい散歩 (双葉文庫 ふ 22-03)じい散歩 (双葉文庫 ふ 22-03)感想
もっとほのぼのとした話なのかと思っていたら、全然違う。夫婦そろって90歳に手が届く年齢で、3人の息子全員が独身、うち2人が両親と同居、というのはまあいいんだけど、同居の息子2人がひどすぎる。そんななか、妻の認知症が疑われる事態が頻発する。新平の気持ちはわかる。腹立たしいのは、自分の頭で考えたり動いたりできない二人のバカ息子だ。結局家に帰ってきた英子の面倒を見ているのは新平一人。最初から最後まで、ずっとイライラ読んでいたのだが、読み終わって気づく。これ、3年前の実家にめっちゃ似てるじゃん。バカ弟どもに。★★★★☆
読了日:01月09日 著者:藤野 千夜

破局 (異色作家短篇集 10)破局 (異色作家短篇集 10)感想
この中でいちばん衝撃的だったのは『美少年』。ヴェニスで休暇を過ごす初老の男が、美少年のために人生を狂わせてしまったといえば、その美少年は当然ビヨルン・アンドレセンである。傍から見ると哀れかもしれないけれど、本人の頭の中は幸せなのではないだろうか。深い。『あおがい』。設定はありふれていると思うが、無自覚の悪意、または余計なお世話が、次々に人を不幸にしていく。最後まで主人公は、なぜみんなが自分から離れていこうとするのか理解できない。そこが、いわゆる悪女ものとは一味違うのかもしれない。★★★★☆
読了日:01月12日 著者:ダフネ・デュ モーリア

夜の冒険 現代短篇の名手たち8夜の冒険 現代短篇の名手たち8感想
かな~り昔、10代から20代くらいにかけて、アメリカ探偵作家クラブやエラリー・クイーン・ミステリ・マガジンのアンソロジーを読み倒していました。だから、エドワード・D・ホックの名前が懐かしくて、つい手に取ってしまいました。最初の『フレミング警部最後の事件』を読んだとき、途中でオチが分かりました。ああ、この感じ、覚えてるわ~って。でも、収録作うちのどれかは過去に読んでいそうなんだけど、どれにも既読感はなかったなあ。全部新鮮に楽しく読めた。記憶力がザルでよかった~。★★★★☆
読了日:01月13日 著者:エドワード D ホック

(新装版)三国志 十一の巻 鬼宿の星 (第11巻) (ハルキ文庫 き 3-51)(新装版)三国志 十一の巻 鬼宿の星 (第11巻) (ハルキ文庫 き 3-51)感想
何冊も三国志を読んでいるから、今更「衝撃の」と煽られても、思った通りにしかストーリーは進まないんだけどね。でも、『三国志』の一番の見せ場は赤壁の戦いであり、『三国志』っていうのは、曹操対劉備率いる蜀の面々の戦いっぷりが面白いのだと思う。呉は…周瑜のみ。となると、関羽も曹操も張飛もそして劉備もいなくなった後の三国志は、何をモチベーションとして読み進めればいいのだろう。陸遜と同じことを考えながら、最後まで進言しなかった孔明。そんな軍師っている?作者ももうやる気がないのかなあ。★★★★☆
読了日:01月15日 著者:北方 謙三

エイラ 地上の旅人(10) 平原の旅 下エイラ 地上の旅人(10) 平原の旅 下感想
時折出会う集落で休ませてもらったり、食べ物を分けてもらったりするけれど、基本はずっと二人旅。これはなかなか、しんどいと思う。特に、故郷に帰りたい一心のジョンダラーは、エイラの気持ちをあまり考えずに先を急ぎがちなので、私だったら勘弁してほしいな。今回の旅の白眉はやはり、狂った女長のもとで男を監禁し、不潔な場所で栄養も与えず、女だけの楽園を築いたかのようなス・アームナイ族の造形だろう。惜しむらくは、女長が自分の過ちを認め、罪を償うのではなく、エイラを助けに来たウルフの牙で殺されたという結末。うーん。★★★★☆
読了日:01月16日 著者:ジーン・アウル

保元物語 (岩波文庫 黄 108-1)保元物語 (岩波文庫 黄 108-1)感想
物語といっても小説ではない。わかりやすく言えば『実録・保元の乱』ってところでしょうか。年中行事について細かく記録したのが貴族の日記とすれば、大きな出来事についての記録となっています。本当に面白いのは、乱に至るまでの経緯なんですよね。同時代人に向けて書かれている記録書なので、どうでもいい人名はしつこく書いているくせに、肝心な人名は恐れ多くて遠回しにしか書いてくれていない。『保元物語』は、児童書かマンガで読んだ方が絶対面白いと、今回原文で読んで思いました。誰か書いて。★★★★☆
読了日:01月17日 著者:

恋愛寫眞 もうひとつの物語〔小学館文庫〕 (小学館文庫 い 6-3)
恋愛寫眞 もうひとつの物語〔小学館文庫〕 (小学館文庫 い 6-3)感想
恋愛小説は苦手分野ではあるけれど、時々とてもハマるものもある。だから、一応は読んでみないとわからないのだが…。これは読み始めから「合わないなー」と思った。一番嫌いな、「死が二人を分かつ」系の恋愛小説の匂いがプンプンしていたから。結局ここに登場する彼や彼女が、相手のどこをどういう風に好きなのかが一つもわからなくい。姿を消した静流は、あとで誠人が自分のことを待ち続けていることを人づてに聞いたのに、彼のもとに帰らなかったのはなぜ?死病であるとわかっていても最後まで姿を現すことなく、死後に誠人に伝えるのはなぜ?★★★☆☆
読了日:01月18日 著者:市川 拓司

メルヴィル ― 代書人バートルビー (バベルの図書館 9)
メルヴィル ― 代書人バートルビー (バベルの図書館 9)感想
代書人というのは個人的な手紙の代筆をしたりするわけではなく、裁判所での議事や法廷書類などを印刷する前の原稿として清書する、いわゆる筆耕のことです。バートルビーの態度は不気味でさえありますが、誰もがバートルビーに責任を負いたくないので、面倒ごとは「私」に持ち込まれます。が、誠意を持って対応する「私」は報われることもありません。でも、読後に「バートルビー、嫌なやつ!」と思うことはありませんでした。すでにバートルビーに取り込まれているということ?注:この作品は不条理小説であって、ホラー小説ではありません。多分。★★★★☆
読了日:01月19日 著者:ハーマン・メルヴィル

索引 ~の歴史 書物史を変えた大発明
索引 ~の歴史 書物史を変えた大発明感想
索引が大発明?と思いましたが、考えてみれば本が作られたときから索引があったわけではないのです。索引というのは、要するに位置情報なのです。これこれについて知りたいと思ったら、索引でそれらについて書いてあるところを調べてみればいいのです。しかし、それだけでは索引はできません。見出し語のセンス。これ大事。多すぎては意味がないし、少なすぎれば役に立たない。だから、いい索引はプロの、腕利きの索引作成者が作っているのですって。当たり前のことなのですが、今まで考えたこともないので目からうろこでした。★★★★★
読了日:01月21日 著者:デニス・ダンカン

山の本棚山の本棚感想
『山と渓谷』という雑誌に連載された、山にまつわる本のブックガイド。目次が二段組みだったので恐る恐る読み始めたのだが、本文は一段だったので安心した。連載コラムらしく、一冊につき3ページ。ただし、登山小説だけではなく、広い意味での山にまつわる本だけですらなく、動物記、民俗学、江戸時代の暮らし、植物観察、料理、植草甚一など、興味の赴くままの選書。表紙絵や挿絵も著者の手によるもの。膨大なジャンルの本が収録されているのに、武田百合子の『富士日記』が入っていなかったな、と読み終わってぼんやり思った。★★★★☆
読了日:01月24日 著者:池内 紀

夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫)
夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫)href="https://bookmeter.com/reviews/125632014">感想
残り100ページを切っても、殺人犯の目星もついていなければ、黄色い朝顔の謎もわからない。ところが、一本のレールの上にあったはずの殺人事件と朝顔の謎が、別の路線へと別れていきはじめてからの展開がすごい。あれよあれよという間に、別れていったはずの二つの謎は、また同じレールの上に戻ってきた。実際問題として、このような親の因果が子に報うような家族の在り方は嫌だ。けれど、いろいろなことを経験し、知った後に彼らが前を向いて負の遺産を、その処理を、引き受けようという姿は、やはりちょっとぐっとくる。★★★★☆
読了日:01月25日 著者:東野 圭吾

(新装版)三国志 十二の巻 霹靂の星 (ハルキ文庫 き 3-52)
(新装版)三国志 十二の巻 霹靂の星 (ハルキ文庫 き 3-52)感想
本文よりも、カバー裏のあらすじの方がよほど熱い。『出師の表』も、読み上げたシーンはあるものの、そして聞いていた人たちが感動で涙を流したシーンもあるけれど、肝心の孔明が想いをこめたその文章が一行たりとも出てこない。司馬懿は特に野心家なわけではなく、副官に三国の上に立てと徐々に洗脳されていくみたいだし、孫権は…本当に存在感がない。そして再び孔明よ。馬謖には、考えるべき方向性くらいは示唆すべきであったと思う。やはり孔明は軍師ではない。★★★★☆
読了日:01月26日 著者:北方 謙三

エイラ 地上の旅人(11) 故郷の岩屋 上エイラ 地上の旅人(11) 故郷の岩屋 上感想
思ったよりもスムーズにジョンダラーの家族たちに迎えられるエイラ。ちょっと拍子抜け。あんなに受け入れられなかったらどうしようとびくびくしていたジョンダラーが、結果的には一番平頭のことを気にしていたのかもしれない。ひとつ納得いかないのが、ジョンダラーのいとこであるブルケヴァルの存在。平頭の血が4分の1入っている彼のことを一度も思い出さずに、平頭に嫌悪感を抱いていたというのか?妊娠初期だというのに強行軍の旅をして、やっと着いたジョンダラーの故郷でも落ち着く暇がなくて、エイラの体がちょっと心配。★★★★☆
読了日:01月28日 著者:ジーン・アウル

孔雀狂想曲 (集英社文庫)孔雀狂想曲 (集英社文庫)感想
雅蘭堂…どこかで聞いたことあるようなと思ったら、『冬孤堂』シリーズに時折出てきた骨董品屋さんが今作の主役だった。どれも短編ということもあり、『冬孤堂』シリーズより軽めで読みやすい。しかしよくよく読んでみたら、人は何人も死んでいたり、戦後70年もの秘めた苦悩があったりと、わりと内容はヘヴィーなのである。ということは、主人公である越名集治の茫洋とした見かけと飄々とした佇まい、が、作品の重さを軽減させているのかもしれない。もっとこのシリーズを読みたかったけれども、新作を読むことはかなわないのが残念過ぎる。★★★★☆
読了日:01月29日 著者:北森 鴻

黄色い牙 改訂版黄色い牙 改訂版感想
主人公の佐藤継憲が、軍縮の影響で一年で兵役を終えて故郷の山に戻ってきたところから始まる。銅山や金山の採掘、山の樹木の伐採、軍の台頭と、ほぼ自給自足で生活してきたマタギの人たちが、そうは生きられなくなっていく。その中で継憲がどうやってマタギとしての矜持を保ち、減っていくマタギたちとどのように量を行っていくかを、非常に詳しく、目に見えるような描写で綴られている。それと同時に、町の娘であるさとと両想いで結婚した継憲とは別に、幼いころから継憲にライバル意識を持っていた辰吉と、継憲に思いを寄せていた八重夫婦の愛憎。★★★★★
読了日:01月30日 著者:志茂田 景樹

リピート (文春文庫 い 66-2)リピート (文春文庫 い 66-2)感想
もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?こんな提案をされて疑わないわけがない。詐欺?けれどいつの間にか全員が十ヵ月前に戻ることになり、そして次々に死を迎えることになる。主役の毛利圭介は、卒論に追われる大学生。妙なことに巻き込まれはしたけれど、冷静に事の次第を見極めようとしている。ところどころ自分勝手で酷薄な性格が見え始めてから、彼と少し距離を置いた視点で読むように意識した。次々とリピーターたちが死んでいく謎。そして、二転三転する状況の中での最後の落としどころ。お見事でした。★★★★★
読了日:01月31日 著者:乾 くるみ


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