12月31日(火)
今年一年間に読んだ本は263冊。
退職して時間が自由になったというのに、昨年から1冊しか増えていません。
目標が240冊だったので、とりあえず目標はクリアできました。
多分、私の読書ペースの最適値がこのくらいなんでしょう。
分厚い本、難しい本が増えたというのもありますが、集中力も落ちている気がします。
来年もこのくらい読めたら良しとしましょう。
★5つは34冊。
去年の43冊に比べたらかなり少ないような気がしますが、難しい本に★5つは付けられないからなあ。
今年はミステリのシリーズものをたくさん読みました。
『特捜部Qシリーズ』『ワシントン・ポーシリーズ』『木曜殺人クラブシリーズ』『ロンドン謎解き結婚相談所シリーズ』など、どれも一度手にしたら本を置くことができないほど、夢中になって読みました。
シリーズじゃないけど、ケイト・モートンのミステリも面白かったし。
翻訳ミステリの当たり年でした。
シリーズと言えば、ネアンデルタール人に育てられたクロマニオン人の少女・エイラが主人公の『エイラ 地上の旅人』もついに読み始めることができました。
ちょっと性愛シーンが多いのに閉口していますが、原始時代と言われる頃、人類がどうやって暮らしていたのか。
興味深く…というか、好奇心を刺激されまくりの読書になっています。
あと、あさのあつこの児童文学は好みではないということを痛感いたしました。
一人語りが長すぎて、ストーリーが全然動いていかない。
読んでいてストレスが溜まります。
田辺聖子の『落窪物語』の現代訳?翻案?作品をいくつか読んで面白かったので、来年は日本の古典も読もうと思います。
短めのものをぽつぽつと。
★5つ作品
・クララとお日さま カズオ・イシグロ
・猫の客 平出隆
・さらば、愛しき鉤爪 エリック・ガルシア
・世界でいちばん素敵な西洋美術の教室 永井龍之介
・シェル・コレクター アンソニー・ドーア
・大学病院が患者を死なせるとき 近藤誠
・ゆびぬき小路の秘密 小風さち
・長い日曜日 セバスチアン・ジャプリゾ
・ノースライト 横山秀夫
・ぼんぼん 今江祥智
・熱源 川越宗一
・グレイラビットの殺人 M・W・クレイヴン
・夏物語 川上未映子
・酒肴酒 吉田健一
・おしゃべり胃袋 鈴木義司
・源平絵巻物語 今西祐行
・春にして君を離れ アガサ・クリスティ
・湖畔荘 ケイト・モートン
・流浪地球 劉慈欣
・ちいさなもみのき マーガレット・ワイズ・ブラウン
・秘密 ケイト・モートン
・老神介護 劉慈欣
・北の縄文散歩 種田梓
・ハリネズミと金貨 ウラジーミル・オルロフ
・人間の証明 森村誠一
・そばかすの少年 ジーン・ポーター
・舞え舞え蝸牛 田辺聖子
・ケーブ・ベアの一族 ジーン・アウル
・百まいのドレス エレナ・エスティス
・魔法の声 コルネーリア・フンケ
・かか 宇佐見りん
・タワー ぺ・ミョンフン
・猫の建築家 森博嗣
・ここに物語が 梨木香歩
この中からいくつかお薦め作品を。
ミステリというよりも、戦中戦後のヨーロッパでこんなことがあった、という小説として読みました。
こちらも、ミステリ作家のミステリじゃない作品。
だけど、恐ろしいくらいに心をえぐられました。
今更ながら、読んでよかった。
児童文学好きの人におすすめ。
光文社から新訳も出ているので、そちらの方が読みやすいかも。
親子関係に悩んでいる人が、心身ともに余裕があるときに読んで欲しい作品。
マンションのカフェクラブでも「お薦めの本ってありますか?」って言われるけど、個人にお勧めするのは難しい。
どういう本が好きで、どういう本を読みたいのか、相手をよく知っていないと勧めにくい。
そして、満を持して「この本がおすすめです」って言うと、「あ、それ読んだことあります」って言われがち。
でも、そこからまた話題が広がれば、結果オーライか。
来年も面白い本をたくさんたくさん読めますように。