11月21日(木)
江戸っ子じゃないので、初ガツオは食べなくてよし。
なのにフランス人じゃないのに、なんでボジョレーヌーボー飲むのよ。
と、毎年喧嘩をしていますが、もちろん今年もやり合ったうえで飲んでます。
美味しいならまだしも、まだ熟成が全然足りてないワインを、特にワイン好きでもない日本人のわしらがなぜ飲むのか?
と言うと、ワインの味もわからんくせに美味しくないとは何事だ、と10さんは言う。
味はわからんけど、青臭い味と熟成した味の違いは分かるよ。
コーヒーだったら何を飲んでもコーヒー味と言うバカ舌のくせに、と10さんは言うが、安いコーヒーと高級コーヒーの稚貝はわかるようになったぞ。
高級コーヒーは酸味が強い、と東問ちゃんが言っていた。
だから私は安いインスタントでよい。
インスタントの中では「MAXIM」「BLENDY」が好きだ。
ほら、安いやつなら味がわかる。
そのうえで言う。
来年こそやめようよ。
じゃなかったら、私はファンタグレープでいいよ。
本日の読書:改造版 少年アリス 長野まゆみ
もともとの作品を読んでいないので、どこがどう改稿されたのかわからないまま読了。
確かにデビュー作とは思えぬほどの緻密な世界観の構築。
『テレヴィジョン・シティ』と同じく閉塞感漂う世界で、少年二人の冒険なのだけれども、こちらはSFというよりも宮沢賢治に近い。
兄から借りた鳥類図鑑を学校に忘れ、取りに行かねばならない蜜蜂。
お供するのは飼い犬の耳丸と親友のアリス。
本を手にして安堵したとき、理科室から声がする。
覗いてみると授業が行われているのだが、生徒の中に見知った顔が一つもない。
これはいったいどういう…。
その時耳丸が外に飛び出していき、慌てて追いかける蜜蜂と一人取り残されるアリス。
そんなアリスに教師が…。
私たちが日常知っている世界とは違う理屈で回っていく世界。
もしかして、私が知らないだけで、そうなのかもしれないなあと思わせる反面、やっぱり突拍子なくも感じる。
そういうあたりが宮沢賢治っぽいなあ、と。
改造版には『少年アリス辞典』というのが併録されているのだが、要するに注釈。
これがあいうえお順に並んでいるわけで、使い勝手悪っ。
注釈は、読みながら順に確認していくので、注釈2の「敷布」の次が注釈39の「シジュウカラ」というのは、まったくもって不便。
注釈3は「石膏」なので、次のページを探すだけですんだけど、注釈4は「ノウゼンカズラ」なのである。
探すのが面倒すぎる。
けれど、そうして行ったり来たりさせるのがまた、作者の手なのかもしれなと思ったりもする。
Amazonより
『ベストセラーとなったデビュー作を、ラストを含め大幅改稿。あの『少年アリス』が20年ぶりに改造され、生まれ変わった! アリスと蜜蜂の夜の学校での冒険に、イラストも加わり、巻末に少年アリス辞典もついた豪華仕様。』もともとの作品を読んでいないので、どこがどう改稿されたのかわからないまま読了。
確かにデビュー作とは思えぬほどの緻密な世界観の構築。
『テレヴィジョン・シティ』と同じく閉塞感漂う世界で、少年二人の冒険なのだけれども、こちらはSFというよりも宮沢賢治に近い。
兄から借りた鳥類図鑑を学校に忘れ、取りに行かねばならない蜜蜂。
お供するのは飼い犬の耳丸と親友のアリス。
本を手にして安堵したとき、理科室から声がする。
覗いてみると授業が行われているのだが、生徒の中に見知った顔が一つもない。
これはいったいどういう…。
その時耳丸が外に飛び出していき、慌てて追いかける蜜蜂と一人取り残されるアリス。
そんなアリスに教師が…。
私たちが日常知っている世界とは違う理屈で回っていく世界。
もしかして、私が知らないだけで、そうなのかもしれないなあと思わせる反面、やっぱり突拍子なくも感じる。
そういうあたりが宮沢賢治っぽいなあ、と。
改造版には『少年アリス辞典』というのが併録されているのだが、要するに注釈。
これがあいうえお順に並んでいるわけで、使い勝手悪っ。
注釈は、読みながら順に確認していくので、注釈2の「敷布」の次が注釈39の「シジュウカラ」というのは、まったくもって不便。
注釈3は「石膏」なので、次のページを探すだけですんだけど、注釈4は「ノウゼンカズラ」なのである。
探すのが面倒すぎる。
けれど、そうして行ったり来たりさせるのがまた、作者の手なのかもしれなと思ったりもする。