10月21日(月)
土曜の夜からミゾレやアラレが降っていたのは知っていましたが、実は初雪も降ったらしい札幌です。
雪虫の予報、恐るべし。
月曜の朝6時はこんな感じでした。
2~3日前に見た川。
雨が少ないせいで川底が見える。
サケが遡上できるのか心配。
土日の暴風ミゾレ、アラレまたは雪のおかげで、今日見たら水量は増えていました。
さてさて、本当は10月になったらすぐに書こうと思っていたのですが、骨折なんてしちゃったものだからバタバタしてかけずにいたことを、今日は書きます。
それは、退職後ひと月くらいたってからの、私の不機嫌な日々について。
自分でもわからないくらいイライラして、とにかく10さんのすることなすことが気に入らない。
ちょうどそのころよく見ていたのが、シニアの方が発信するYouTube動画。
その中でほとんどの方が言っていたのが、『退職後うつ』について。
私もそれなのかなあ、なんて思いながら鬱々していたわけです。
傍から見ると、4月には広島から東京まで、髙木くんのお芝居を観がてら子どもたちに会いつつ、旅行を楽しんでいました。
うん、それは確かに楽しかった。
5月は道東、道南と2回も旅行に行った。
それも楽しくは、あった。
それでも、ずっと不満はくすぶっていた。
「それ前も言ったよね!」「何回同じ事言わせるの!」「もっとテキパキできないの?」
当たる対象は10さんしかいないので、毎日10さんにひどいことを言っていた。
ひどいこと言ってるってわかっていても、とめられなかった。
「退職後うつ」なのか、と思うと気が楽になったけど、よくよく皆さんの話を聞くと、どうも違うらしい。
働いていたころのことを思い出しては、落ち込む。
家に居場所がないと思って苦しくなる。
家にしか居場所がないと思って寂しくなる。
そんなこと、全然なかった。
職場に未練は全くなかったし、家に居場所はドーンとあるし、家にしか居場所がなくてもウェルカムだった。
では、なぜ?
多分、ずっと二人ともが家にいたからなんだと思う。
配偶者が退職して、家にずっといられると気持ちが不安定になるという『夫源病』という言葉があることを知った。
結婚してから30年以上たつけれど、実はあまり長いこと一緒にいたことはない。
子どもが小さい時は、10さんだけ出張だ、残業だと不在のことが多かった。
子どもが大きくなったら、単身赴任で不在だった。
それ以外の時も、基本的に10さんは出張や残業や飲み会であまり家にいない人だった。
10年前、10さんが東京で私は札幌と離れて暮らしていた。
7年前、10さんが札幌に帰ってきたタイミングで今度は私が東京に暮らすことになった。
4年前、10さんが退職して専業主夫になったタイミングで私が札幌に帰ってきたけど、私は引き続きフルタイムで働いていたから、一日数時間しか顔を合せなかった。
コロナの時も、テレワークを別室でしていたので、それは変わらなかった。
今年の4月、初めて朝から晩まで、年中無休で10さんと顔を突き合わせることになった。
自分のペースで動けないことが増えて、それは確かにストレスだった。
家族だんらんが大切だった家庭で育った10さんと、個人主義で過ごした私の、家族との距離感は全然違う。
自分でさっさと物事を決めてしまいたい私は、「どうする?」と何かにつけ聞いてくる10さんは鬱陶しかった。
もう本当に毎日毎日、なんでこんな人と結婚なんてしたんだろう、と後悔していた。
まあ、夏の終わりとともに、慣れたのかあきらめたのか、それほどイライラしなくなった。
というか、何も言わないけど、10さんだって自分のペースで暮らせない鬱陶しさはあったんじゃないかな。
『妻源病』って言うかどうかはわからないけれど。
急性倦怠期ってやつかもしれないね。
今まで倦怠するほど長く一緒にいなかったからさ。
秋になってイライラが落ち着いてきたのは、10さんが忙しくなって家にいないことが増えたからかもしれない。
今日は久しぶりに10さんが家でのんびりしているので、私はちょっとイラっとしている。
だって本を読んでいるっていうのに、横からしょっちゅう声かけてくるからさあ。
10さんがいないと読書は進むんだよねえ。
でもいっしょにテレビを見ながら、あーだこーだとおしゃべりするのも悪くない、と最近ちょっと思い始めていたりして。