9月15日(日)
 
なかなか日程の都合がつかず、しばらく行っていなかったヘルシー・ウォーキング。
今日は結構前から楽しみにしていたのに、まさかの雨。
今日はピクミン・ブルームのコミュニティ・デイでもあるので、1万歩を歩く気満々だったけど、だめでした。
昨日歩いておいてよかった。
 
というわけで、せっかくの板垣李光人くんと歩くイベントの最終日でしたが、ちょいと尻すぼみ。
でも、喜んでくれている(?)ので、まあいいか。

 
イベント参加者の延べ歩数は以下の通り。

 
そして、私の歩数は…最近にしては結構頑張った。
さあ、来週も頑張って歩こうか。
 
 
 
 
本日の読書:家裁調査官・庵原かのん 乃南アサ

 

Amazonより

『家裁調査官は「臨床の専門家」として生身の人間を扱い、罪を犯した者たちと向き合うのが職務。少年係調査官として働くかのんは家庭や学校、友人との問題等で荒んだ少年少女たちの“声なき声”に今日も耳を傾ける。更生の可能性を信じて――。ひたむきな女性調査官が奔走する姿を描く連作短編シリーズ誕生!』

目次
・自転車泥棒
・野良犬
・沈黙
・かざぐるま
・パパスの祈り
・アスパラガス
・おとうと

家庭裁判所で、少年事件の調査官をしている庵原かのんが主人公の短編集。
主に家庭の機能不全が引き金になって、事件を起こしてしまった少年たちを、どうすれば社会に受け入れられるように戻してやれるのかを考えて、少年や家族と面談したり周辺の人たちから話をきいたりした結果を、判事に報告するのが仕事。

自分のことばかりで、子どもたちの抱える苦しみに気付いてやれない親。
かのんが話をしたところで、理解しようともしない親もいる。
たとえわが子が発達障害であったことがわかっても、どこかに隔離して見えない存在にしてしまおうと。

そういう家族の話を読むのはつらい。
ましてや子どもの痛みを知らん顔するような話は。

けれどこの作品は、だからと言って権限外のことまでして少年たちを救うことはしない。
できることは、業務で決められていることだけ。
その中で、時間をやりくりして、最善を尽くすのみ。
あとは、どうか子どもたちが立ち直りますように。
彼らに手を貸す大人が周りに現れますように、と願うことしかできない。

そんな歯がゆい思いも含めて調査官だ、ということだ。
ドラマのようにうまく歯車がかみ合ったな、という展開の後、それがひっくり返ったり。

でも、読後感は悪くない。
たとえ再逮捕されることがあっても、最後は前向きになれる話が多い。

そんな中、両親は少年を大切に思っていても、それを伝えるすべを持たず、少年も自分のアイデンティティに悩んでいても、それを親にぶつけることができなかった『パパスの祈り』がよかったな。

父親はペルー人、母親がフィリピン人で、夫婦の会話は片言の英語。
子どもたちは日本語しか話せず、家族の中に深い会話がなかった。
けれど、なぜそうまでして子どもたちに日本語で生活をさせるのか…という親の気持ちが伝わった時、少年は一つ大人になれたのだと思った。