8月29日(木)
今日、マンション内クラブ活動の一環として、カフェ・クラブのカフェがプレ・オープンを迎えました。
一応10さんがかかわっているので、こっそり様子を見に行ったのですが、「うちのやつです」と大々的に紹介されてしまって、ちょっと困りました。
人の顔と名前を覚えるのが壊滅的に苦手なので、今後挨拶をされると戸惑うこと確実です。
紙コップに入った一杯100円のコーヒーですが、とてもおいしかったです。
しかもお菓子付き。
雑誌が用意されていたので、パラパラめくって眺めていたら、話しかけてくださる人もいて、いい交流の場になると思います。(人の名前と顔を覚えられればね)
メンバーの中で男性は10さん一人。
お客さんも男性は一人。
普段エレベーターの中で高齢の元気な男性とたくさん乗り合わせるのに、こういう場にはいらっしゃらないのだなあ。
普段自分の家から見る風景よりはるかに高い視点でびっくり。
なんだかんだ言って回数券を買いましたので、これからせっせと通うことになるでしょう。
お友達は無理でも、ご挨拶くらいはできるようにならなくては。
本日の読書:平成大家族 中島京子
目次
・トロッポ・タルディ
・酢こんぶプラン
・公立中サバイバル
・アンファン・テリブル
・時をかける老婆
・ネガティブ・インディケータ
・冬眠明け
・葡萄を狩りに
・カラスとサギ
・不存在の証明
・吾輩は猫ではない
昨日読んでいた本とは全く違って、世俗の垢やら浮世の義理やらで雁字搦めの家族の話。
語り手が話ごとに代わっていくけれども、どのエピソード、事件も深刻というには規模が小さく、だからこそ誰に訴えるというわけにもいかずにずっともやもやしているような話ばかり。
特に世代の近い、主人公の妻・春子の屈託は、膝を打って「わかる!」と言いたくなるほど。
「いつも大変なんだから、今日くらいはゆっくり休みなよ」と言ってくれるのはありがたいとしても、なんで上から言うの?って思っちゃうよね。
私のペースで私が休んではいけないのですか?と。
久しぶりに会う友達に愚痴ってみようと思っても「あなたは幸せよ」と断じられ、あとは友達の愚痴を聞きながら、吐き出せない思いがずっと消化できずに残っていく。
私の場合は、それは職場の先輩や同期たちだったので、「あー、はいはい」とマウント取らせ放題で聞き流すことも上手くなりましたが。
昭和の大家族は家族全員で食事して、みんなで同じテレビを見るのが当たり前だったのかもしれないけれど、平成の大家族はそれぞれがそれぞれのペースで家族とかかわり、つかず離れずなのがいいのかもしれない。
昭和生まれのわたしですら、常に家族が同じ歩調で生活していくというのはちょっと息苦しい。
主人公の龍太郎は、家族の大事を相談されないきらいはあるけれど、決してないがしろにされているわけではない。
言いたいことを言い合って、けれど決して傷つけあわない。
いい家族だなあと思います。
子どもたちの配偶者も皆いい人。
読んで心がほぐれていくような気がしました。
カバー裏より
『三十路のひきこもり息子と90歳過ぎの姑と共に、静かに暮らしていた緋田夫婦。ある日突然、破産した長女一家と離婚した次女が戻ってきて、4世代8人の大所帯に!物置に閉じこもる孫、離婚後に妊娠が発覚した次女、戦中の記憶と現在を混同する姑……平穏を愛する当主・龍太郎の思いをよそに、次から次へと騒動が押し寄せる。悩み多き一家の姿を軽妙に、時にシニカルに描く痛快家族小説。』目次
・トロッポ・タルディ
・酢こんぶプラン
・公立中サバイバル
・アンファン・テリブル
・時をかける老婆
・ネガティブ・インディケータ
・冬眠明け
・葡萄を狩りに
・カラスとサギ
・不存在の証明
・吾輩は猫ではない
昨日読んでいた本とは全く違って、世俗の垢やら浮世の義理やらで雁字搦めの家族の話。
語り手が話ごとに代わっていくけれども、どのエピソード、事件も深刻というには規模が小さく、だからこそ誰に訴えるというわけにもいかずにずっともやもやしているような話ばかり。
特に世代の近い、主人公の妻・春子の屈託は、膝を打って「わかる!」と言いたくなるほど。
「いつも大変なんだから、今日くらいはゆっくり休みなよ」と言ってくれるのはありがたいとしても、なんで上から言うの?って思っちゃうよね。
私のペースで私が休んではいけないのですか?と。
久しぶりに会う友達に愚痴ってみようと思っても「あなたは幸せよ」と断じられ、あとは友達の愚痴を聞きながら、吐き出せない思いがずっと消化できずに残っていく。
私の場合は、それは職場の先輩や同期たちだったので、「あー、はいはい」とマウント取らせ放題で聞き流すことも上手くなりましたが。
昭和の大家族は家族全員で食事して、みんなで同じテレビを見るのが当たり前だったのかもしれないけれど、平成の大家族はそれぞれがそれぞれのペースで家族とかかわり、つかず離れずなのがいいのかもしれない。
昭和生まれのわたしですら、常に家族が同じ歩調で生活していくというのはちょっと息苦しい。
主人公の龍太郎は、家族の大事を相談されないきらいはあるけれど、決してないがしろにされているわけではない。
言いたいことを言い合って、けれど決して傷つけあわない。
いい家族だなあと思います。
子どもたちの配偶者も皆いい人。
読んで心がほぐれていくような気がしました。