4~5年前の本屋大賞ノミネート作品というのは、時々まだ予約が捌けてなくて、手元に届くまで何週間もかかってしまう。

だからこれ以上今さら感を払しょくするのは無理かもしれません。

毎度毎度4~5年遅れの感想で申し訳ありませんが、そういう事情なのです。

いつか追いついたら、本屋さんで購入したノミネート作を発表前に読んでみたいと思ってはいるのですが。

 

2019年のノミネート作品

1位 そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ

2位 ひと 小野寺史宜

3位 ベルリンは晴れているか 深緑野分

4位 熱帯 森見登美彦

5位 ある男 平野啓一郎

6位 さざなみのよる 木皿泉

7位 愛なき世界 三浦しをん

8位 ひとつむぎの手 知念実希人

9位 火のないところに煙は 芦沢央

10位 フーガはユーガ 伊坂幸太郎

 

翻訳小説部門

1位 カササギ殺人事件 アンソニー・ホロヴィッツ

2位 きげんのいいリス トーン・テレヘン

2位 元年春之祭 陸秋槎

 

発掘部門

サスツルギの亡霊 神山裕右

 

ノンフィクション本大賞

大賞 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ

他  安楽死を遂げた日本人 宮下洋一

   吃音 伝えられないもどかしさ 近藤雄生

   牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って 三浦英之

   ストーカーとの七〇〇日戦争 内澤旬子

   東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか 中村淳彦

 

この中から私が大賞を差し上げるとしたら、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』です。

この本は出版直後に知人が貸してくれたのですが、ノンフィクションとして、知らない世界を知る楽しみと、単純に本として面白かったことの両方があり、読み終わった時の満足感ときたら!

 

2位は『そして、バトンは渡された』かな。

2019年は、大きなはずれはありませんでしたが、とびぬけた傑作というのも特になかった気がします。

そんな中ではひときわ大きな幸せをこの本はくれました。

突っ込みどころが多い作品がこの年は多く、『そして、バトンは渡された』も例外ではありませんでしたが、それよりも圧倒的に読書の喜びが上でした。

 

唯一わたし的にはずれだったのは、『きげんのいいリス』

ちょっとどこがいいのかわからなかった。

木皿泉も個人的にはピンとこない作家ですが、人気はあるんですよね。

多分趣味の問題です。

 

『カササギ殺人事件』と『元年春之祭』は、どちらが3位でもよし。

ノンフィクション部門は読むと心が削られるような本が多くて、しんどかった。

それでも読むべき本を読めたのは、幸いです。

 

引き続き2020年本屋大賞ノミネート作品を読んでいきますよ。