実は私、金属アレルギーで、日光アレルギーで、気温差アレルギーです。
珍しくはないアレルギーだけれど、メジャーでもないやつばかり。
あ、麻酔の薬でもアレルギーあったな。
アクセサリーは基本つけられない。
腕時計も無理。
天気の良い日に外に出ると、いくら日焼け止めを塗っても痒くなる。
でも、だから何?って感じ。
あんまり不自由は感じていない。
それよりもヘイトアレルギーかもしれない。
悪意に満ちた誹謗中傷を目にしたり耳にしたりすると、精神的に消耗する。
いい子ぶってるわけじゃないよ。
でも本当に、嫌なんだ。
大声で怒鳴り合うのを見るのも嫌なので、国会中継も討論番組も見られない。
これもまた、うつ病の後遺症の一つなのかもしれないと思う。
以前はもうちょっと我慢できたもの。
それとも年のせいでこらえ性がなくなっただけなのかな。
本日の読書:でんでんむしのかなしみ 新美南吉
Amazonより
『皇后さまの心に「何度となく、思いがけない時に記憶によみがえって」きた『でんでんむしのかなしみ』を初め、心にしみる南吉童話の世界』*上皇后さまと思われます
目次
・でんでんむしのかなしみ
・里の春、山の春
・木の祭り
・赤いろうそく
私が借りた本は古くて、ネット上で書影を見つけることができず、出版社も今年3月で事業を終了してしまったので、別の出版社の紹介文を借りています。
子どもに媚びていない力強い筆遣いは、もしかしたら最近の子どもには受け入れられないのかもしれません。
しみじみと、ではなく、激しく描かれる悲しみは、でんでんむしの深い絶望を突きつけてきます。
だからこそ最後にでんでんむしが悟る「かなしみはだれでももっているのだ。わたしばかりではないのだ。わたしはわたしのかなしみをこらえていかなきゃならない」が生きてくるのだと思います。
ちいさな子どもには難しいかな。
でも、心で絵本を感じられる小さなころって、意外に難しいこともすっと理解できていたりもするんだよね。
だから子どもに媚びず、大人の本気の絵本を作ってほしいと思っています。
そして読み手は、「かなしみだけじゃなくて、うれしいこともたのしいこともからの中に入っているよね、きっと」などと話してみたりして欲しいと思います。
他の収録作は文章だけですが、目に浮かぶような描写が多くて、実体験数が圧倒的に少ない子どもにこそ、このように視覚に訴えるような文章の絵本をたくさん読んであげてほしいと思いました。