7月は結構読めましたね。
なんでだろ?
自分的にはインスタやYouTubeでHey!Say!JUMPに時間を使っていたような気がしますが。

★5つは5冊。

『茶匠と探偵』はシュヤ宇宙という、アジアを彷彿させる文化を持った世界を舞台に書かれたSFで、なじみがあるようなないような絶妙な距離感が、見知らぬ世界を身近にひきよせる。
細かな設定の説明がないので、新世界を手探りで探検するようなわくわく感も楽しめるし、深く思索するにもいくらでもテーマが出て来る楽しさ。

『混沌ホテル』は、コニー・ウィリスの愉しさが前面に出た作品集。
『インサイダー疑惑』の、頭の回転がよすぎて、結果鈍感さんな主人公が可笑しくて可笑しくて、惚れてしまいそうだった。惚れたところで鈍感さんだから無理だが。
『まれびとこぞりて』も映像が浮かんできそうなくらい愉快。

『三体』
中国という国が持つ深さ、広さ、暗さ、どれをとっても突き抜けていて、三体人と対等にやり合えるしたたかさもあり、虫けら呼ばわりされた地球人がどう三体人に反撃するのか、続きが非常に楽しみだ。

『七姫幻想』
単純にこういうのが好きなの。
日本の歴史に絡めてのフィクションは、さもありなんと思わせる腕が見事で。
古代史好きとしては最初っからテンションMAXで読みました。

『ハサミ男』
連続猟奇的殺人事件の話なのだけど、一人称で語られる話は実に読みやすい。
どんでん返しに次ぐどんでん返しで、最後の一文に含みがあって、実に実に濃ゆい読書が楽しめた。

さて、ここで告白。
伊坂幸太郎編集の短編集の画像を、違う本の物と間違えてしまいました。
なので、書影と感想は合っていません。
ごみんなさい。

7月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:7507
ナイス数:707


茶匠と探偵茶匠と探偵感想
シュヤ宇宙という、独自の世界を舞台にしているが、それぞれの作品に関連性はない。アジアを彷彿させる大家族主義、先祖崇拝、長幼の序、親孝行、輪廻転生、観音信仰等、私たちにも身近なそれらが、彼らの日常に深く影響を与えている。人々は死んでも、その記憶はデータ化されその多くは子どもに受け継がれる。私たちの住む世界との最大の違いといえば、宇宙船は船魂を持って、人間の女性から生まれてくること。そういう世界のあれこれ。世界についての細かな説明は特にないので、読みながら少しずつ知ることになる。それが楽しい。★★★★★
読了日:07月02日 著者:アリエット ド・ボダール

キラキラ共和国 (幻冬舎文庫)キラキラ共和国 (幻冬舎文庫)感想
観光地から少し奥まった鎌倉で文具を営む主人公の鳩子は、その傍ら手紙の代筆も行っている。…という設定なのだけど、とにかく本業の文具を売っている形跡がなく、紙と筆記用具に対するこだわりが強いのは前作と同じ。変わったのは、鳩子がQPちゃんのお父さんと結婚したということ。店の経営といい子育てといい、大変な部分を端折って、いい話っぽいことだけを書くのって、本当に苦労している人に対して失礼じゃないんだろうか。でも時代はこういう本を欲しているんだよね。きっと。★★★★☆
読了日:07月03日 著者:小川 糸

堪忍箱 (新潮文庫)堪忍箱 (新潮文庫)感想
どれもあまりすっきり爽快とはいかない話ばかり。『てんびんばかり』は、姉妹のように仲良く育った二人が、いつしか大きく環境が変わってしまい、淋しいような妬ましいような気持を味わうお吉の気持が、切ないよねえ。『砂村新田』は、幼いのに家族を食べさせていくために通いの奉公に出たお春の話かと思いきや、大人の話でしたねえ。乳母に会いに行きたかっただけなのに…の大店のお坊ちゃん、これからは母上と支え支えられて生きていくのではないかという『かどわかし』もいいし、落語のように笑える『謀りごと』も好きです。★★★★☆
読了日:07月04日 著者:宮部 みゆき

混沌【カオス】ホテル (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)混沌【カオス】ホテル (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)感想
表題作『混沌ホテル』。相変わらず人の話を聞かない人ばっかりの、すれ違い。予約したホテルに部屋はなく、国際量子物理学会の基調講演や分科会は一体どこでやっているのか。ホテルのフロントはあてにならない。そしてエントロピーは増大する。いかにもコニー・ウィリス的なドタバタで面白いのよ。でも、やっぱり長編を読みたいかな。『インサイダー疑惑』これが一番好き。すっごく頭がいいのに懐疑主義的過ぎて鈍い主人公がおっかしいの。ドタバタなのに論理的で、真剣だから笑えてしまう。この作品だけでも読む価値あり。短編より長い中編小説。★★★★★
読了日:07月06日 著者:コニー・ウィリス

三体三体感想
面白い面白いとは聞いていましたが、本当に夜を徹しての一気読みでした。3つの太陽の引力に翻弄され、不規則な周期で文明が興ったり滅亡したりする三体星人の世界。主人公の一人である葉文潔は、父を目の前で殺され、僻地の開墾をさせられていたが、好意を抱いた雑誌記者に裏切られ、軍の秘密基地へと送られる。それから40年後、ナノマテリアルという新素材の開発者である汪淼は、警察に連行され、最近科学者の自殺が増えていることを知らされる。『三体』というVRゲームがある。このゲームに仕組まれた秘密とは…。とにかく読んでみて。★★★★★
読了日:07月07日 著者:劉 慈欣

小説の惑星 ノーザンブルーベリー篇 (ちくま文庫)小説の惑星 ノーザンブルーベリー篇 (ちくま文庫)感想
作家・伊坂幸太郎が好きな作品を集めた、短編小説のドリームチーム(のひとつ)。この中で読んだことがあるのは中島敦の『悟浄歎異』のみ。『恋愛雑用論』は、タイトルが秀逸。恋愛不要じゃなくて、恋愛は雑用だ!だよ。気持ちわかるわ~。『KISS』は、良い。二人の距離感も絶妙だし、最後に自分の本当の気持、仕打ちを思い出したコウスケ。甘い話の中にあった苦み。良い。『蠅』の容赦なさったら!似たような作品は一つもないのに、それぞれにおもしろく読めました。アンソロジーの奥深さをも感じられて、楽しかった。★★★★☆
読了日:07月09日 著者:

空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)感想
正直に言いましょう。『混沌ホテル』の方が好みでした。多分コニー・ウィリスの作品のシリアス系は長編が、ユーモア系は中編が好きなのだと思います。とか書きながら、やっぱり史学部シリーズである『空襲警報』は面白い。いくら本を読んで勉強しても、実際に行ってみなければわからないことが、この作品にはちゃんと書かれています。当時の常識過ぎて逆に本には書かれていないことも、たくさんあります。だから想定外のことばかりが起こってしまい、歴史という決められた枠組みの中でそれにどう対処するのかが、このシリーズの醍醐味なのです。★★★★☆
読了日:07月10日 著者:コニー・ウィリス

七姫幻想七姫幻想感想
七姫とは七夕の織姫の七つの異称のこと。古代を舞台にした最初の作品から、細いつながりを保ちつつ時代が進み、最後の作品は江戸時代。そしてこれは連作ミステリであり、歴史ファンタジーにもなっているという贅沢な造り。ということで、古代から楽しい。この一連の作品は、実在の人物が出てきますし、実際に読まれた和歌が作品中に重要な意味を持つという、二重三重にも深掘りできる作りなんですよ。出来事は同じでも、切り取り方でいかようにも見えるというのが、歴史の面白さなのよね。うん、やっぱり面白かった。★★★★★
読了日:07月12日 著者:森谷 明子

ちょー薔薇色の人生 (ちょーシリーズ) (コバルト文庫)ちょー薔薇色の人生 (ちょーシリーズ) (コバルト文庫)感想
絶対に大団円を迎えると思っていたので、想定通り。だからちょっと長かったな。世界の破壊を止めるために、最高クラスの魔法使いやマジックマスターが必死で頑張っているのはわかるんだけど、頑張れば頑張るほど人間臭くなってスケールダウンしてしまう。で、大人が頑張っちゃってるから、子どもたちができることもあまりなく…。それでも、少しでも自分たちにできることがあれば、と、待機する。「やればできるだなんて絶対嘘でさ。だって出来ない事って絶対あるもん。やればできるんじゃなくて、やらなきゃ出来ないだけでさ」★★★★☆
読了日:07月13日 著者:野梨原 花南

ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫)ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫)感想
今回は会員制喫茶店の店員になったぶたぶたさん。面白かったのは『賢者フェルナンド』これ、悪意の話かと思って読んだのだけど、普通に昔の友だちと交際を再開させて、普通に懐かしくて、でもちゃんと互いに大人になっていて、とても良かった。すぐ悪く勘繰るの、良くないね。連作短編の体をなしていますが、長編と言ってよいでしょう。ちゃんとみんなが収まるべきところに収まります。特別なハッピーもなければ、特別な悲劇もなく。あるがままにぶたぶたさんはそこにいて、全て世はこともなし。★★★★☆
読了日:07月14日 著者:矢崎 存美

三国志 第十巻 (文春文庫)三国志 第十巻 (文春文庫)感想
諸葛亮の最大の過ちは、後継者を育ててこなかったことだと思う。言うほど蜀に人材がなかったわけではないのに。魏も蜀も、統治者がスケールダウンしたので、ようやく呉の時代到来か!というわけでもなく、却って均衡がとれてしまった?曹叡の在位末期、魏は遼東を征伐する。というタイミングで、卑弥呼の使者が魏に赴くのである。これってすごくない?史料が残ってないから想像でしかないけど、多分倭国は高句麗や遼東と行き来をしていたんだと思う。だから、大陸の情勢をかなり正確に知っていたということ。倭国、すごいな。★★★★☆
読了日:07月16日 著者:宮城谷 昌光

おしゃべり怪談おしゃべり怪談感想
4篇の主人公たちはみな、心に屈託を抱えている。けれど、それをどうしようとする気配がない。あるがままを受け入れるわけでもない。もやもやしながら、どこで折り合いを付けようかと思いながら、ずるずると時間だけが過ぎていく。一番長いのが最後に収録されている「ラブリープラネット」姉になってしまった元兄とのやり取りなどを読むと、初期の吉田修一のようでもある。ちょっと寂しいような恐ろしいような日常。なぜならそこには空洞しかないから。当たり前だけど、くらもちふさこの「おしゃべり階段」とは全然違く読後感。★★★★☆
読了日:07月17日 著者:藤野 千夜

炎の記憶―田中芳樹初期短編集 (田中芳樹初期短編集 愛蔵版)炎の記憶―田中芳樹初期短編集 (田中芳樹初期短編集 愛蔵版)感想
田中芳樹の初期の作品集。ということで、ゴリゴリに思想を押しつける圧がないため、とても読みやすい。とはいえ、圧弱めとしても田中芳樹らしさは既にあり、中国の古典、中世ヨーロッパやイスラムの歴史などの造詣の深さや、権力者への圧倒的嫌悪など、まったくもって田中芳樹なのである。このうち『炎の記憶』『夜への旅立ち』『夢買い人』は未完のシリーズもの。(これもまた田中芳樹らしいと言える)SF作品も何作か収録されている。けれど、なんというか、センチメンタルで凡庸。この辺はまだ若いな、と思いました。★★★★☆
読了日:07月18日 著者:田中 芳樹

宇宙【そら】へ 上 (ハヤカワ文庫SF)宇宙【そら】へ 上 (ハヤカワ文庫SF)感想
巨大隕石が地球に落下。地球に到達するまで気づけなかったの?って思ったのですが、舞台は1950年代のアメリカなのでした。つまりアポロ計画の前なのです。主人公は元従軍パイロットであるにもかかわらず、宇宙への移住に先立つロケットに乗り込むことができない。女性が宇宙飛行士?ダメ、ダメ。女は非力だし、知能も男より低いし、何よりヒステリーだから。という、男性側のヒステリックな論調により。ところが、宇宙なんぞに関わるまえに被災地の復興が大事じゃないかという声も高まりつつあり、不穏な空気のまま下巻に続く。★★★★☆
読了日:07月22日 著者:メアリ・ロビネット・コワル

きたきた捕物帖きたきた捕物帖感想
宮部みゆきの時代物にはずれはない。これも面白いの…だろうなあ。歯切れが悪いのは、これ、あからさまに導入部だから。北一と喜多次、ふたりの捕物帖のはずなのだけど、今のところ喜多次の出番はほとんどない。周囲に目配りができて頭の回転も悪くないけれど、気が弱くてビビりの北一と、過去は一切不明ながら妙に腕の立つ、しかしそれを北一以外の前では決して見せない喜多次。ふたり合わせて一人前の岡っ引きか?これはもしかして、宮部みゆきの時代小説がどんどんつながってくるという仕掛けなのだろうか。だとしたら楽しみしかない。★★★★☆
読了日:07月23日 著者:宮部みゆき

カラヴァル(Caraval) 深紅色の少女カラヴァル(Caraval) 深紅色の少女感想
”すべては演技。偽りの世界です。”帯に書かれていた言葉だけが真実。主人公のスカーレットは帝国の端にある島の領主の娘。冷たい暴君である父のもと、妹とふたり、いつか島を出ることを夢見て生きていた。彼女たちが幼いころ祖母から聞かされた”カラヴァル”謎解きのような、脱出ゲームのようなゲームイベント。しかし魔法が介在することによって、非常にいびつな世界がそこに出現する。造りとしては少女の成長譚ですが、裏切りや判断ミスによって、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、ダークなアリスのワンダーランドで読者は翻弄されまくる。★★★★☆
読了日:07月24日 著者:ステファニー ガーバー

占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)感想
実は、犯人は割と早いうちにわかりました。作品中で40数年も謎が解き明かされなかったのですが、御手洗の言うとおり、子どもにもわかる道理です。けれど、「誰」はわかっても「なぜ」と「どうやって」はわかりませんでした。というか、それは犯人の手記で明かされるので、なんかあまりフェアな感じはありませんでした。何よりも、動機がコナン並みに説得力ない。本人からすれば耐えがたき思いだったのでしょうが、それでもあんなことまでできるものでしょうか。詳しいことを書くとネタバレになるのがもどかしい。★★★★☆
読了日:07月25日 著者:島田 荘司

ちょー葬送行進曲 (ちょーシリーズ) (コバルト文庫)ちょー葬送行進曲 (ちょーシリーズ) (コバルト文庫)感想
番外編です。ジオのお父さんが亡くなったので、お葬式のために国に戻ったジオとダイヤ。しかし国元では、現国王(というか女王)のリブロを廃して、ジオを国王にという声が高まりつつある。そんな中にジオが帰って来たものだから…。ストーリーはさておき。魔王になる前のタロットワークと、スマートやアラン王子の三バカの愉快なやりとりを読むと、その後のタロットワークの運命を思い切なくなる。★★★★☆
読了日:07月26日 著者:野梨原 花南

訪問者ぶたぶた (光文社文庫)訪問者ぶたぶた (光文社文庫)感想
ぶたぶたさんをめぐる、それぞれ無関係の短編が収録されています。どれも語り手の思い込みや勘違いが、実際のぶたぶたさんとどんどんかけ離れていって、笑える作品となっています。どれも面白かったけど、(神様が来た!)が面白かったな。あと、このシリーズの読者で小学生を持つお父さんがどれくらいいるかわからないけど、もしいたとしたら、(気まずい時間)が刺さるのではないでしょうか。お父さんはどれだけ子どものことわかっていますか?担任の先生がぶたのぬいぐるみってことはほぼないでしょうが、共通の話題で盛り上がれるといいですね。★★★★☆
読了日:07月27日 著者:矢崎 存美

三国志 第十一巻 (文春文庫 み 19-31)三国志 第十一巻 (文春文庫 み 19-31)感想
三国が並び立ってからまだたったの数十年しかたっていないのに、三国ともが国家として衰退してく。建国の頃は忠臣、賢臣が次々と現れたはずなのに、今はどの国も人材不足であることは否めない。蜀についてはもはやほとんど記載がないので、推して知るしかないけど、呉はひどい。もともと人材不足の国であったけれど、孫権の父や兄の時代からの忠臣が孫権を支え、孫権もまた臣の言うことをよく聴く人であったはずなのに、年老いた孫権は聞きたいことしか聞かなくなってしまった。上に立つものであるのなら、上に立つものとしての矜持が必要だよね。★★★★☆
読了日:07月28日 著者:宮城谷 昌光

ハサミ男 (講談社文庫)ハサミ男 (講談社文庫)感想
ハサミ男とは、美少女を絞殺した後、首にハサミを突き立てる猟奇的殺人犯。本来ならとても胸が悪くなるような作品なのですが、どういうわけかとても読みやすい。ハサミ男は、自殺願望者でもあります。仕事が忙しくない時は、週末に自殺を試みます。何度も何度も試みては、何度も何度も失敗します。しかもハサミ男が働いているのは、出版社。編集者じゃないけど。ここで私は二階堂奥歯さんのことを思い出しちゃったのです。だからいつもより読書に対する集中力がなかったのかもしれません。作者が目論むミスリードをスルーしてしまいました。ああ…。★★★★★
読了日:07月30日 著者:殊能 将之

親不孝長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)親不孝長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)感想
親不孝という括りながら、親を好きだからこそ反発してしまう息子や、親代わりを頑張りすぎて弟や妹に冷たい仕打ちを受ける長女や、妻を守るために親と決別する息子など。子どものために罪を重ねてしまう親は、それをさせてしまう子供が親不孝ってことなのか。運命がすれ違い、思いが掛け違ってしまったゆえの哀しい出来事もあるけれど、基本的には互いを思いやる気持ちを下敷きにしているので、読後感はとても良い。ただ、「神無月」については、犯罪が成功したほうがいいのか、罪を重ねることなくお縄になった方がいいのか、未だ判断がつかない。★★★★☆
読了日:07月31日 著者:池波 正太郎,松本 清張,山本 周五郎,宮部 みゆき,平岩 弓枝


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