今日は結婚記念日だったので、昼過ぎにちょっと近場のカフェにでも行ってこようか、なんて言っていたのですが、朝起きたらさらさら雪が視界を遮る勢いで降っていたので、さっくり断念。
そもそも昼過ぎって、カーリングの試合が終わってからってことですから、最初っから外出することに対して重きなんて置いてないんですよ。
今日は使い物にならない10さんを尻目に、家の中を片付けて、さて、ぐうたら読書でもしようかと思ったところに父から呼び出し。
「相談がある」
今回はケアマネさんから予告があったので、用件はわかっています。
母の入居施設をどうするか。
4件ほどパンフレットをもらって、いろいろ考えたのだそうです。
1件は、自宅から地下鉄で隣の駅にあるところ。仮にAとします。
もう1件は私の家から10分くらい離れたところ。父が地下鉄で面会に行くとしたら、地下鉄の駅から30分くらい歩かなければなりません。仮にBとします。
残る2件は、あまり土地勘がない地域のうえに、地下鉄+バスということで、父としては避けたいところ。仮にC及びDとします。
ところが一番遠いDは、園芸療法というのを謳っている。
母は植物が好きなので、花壇でも畑でも、多分見ているだけでもきっと嬉しい。
面会は大変かもしれないけれど、土日でよければ弟に頼むなり、我が家で連れていくなりは出来ます。
が、父は乗り気ではない。
「俺はAの見学に行ってくるから、悪いけどBの方の施設見学に行ってくれないかな」
ちょっと待って、二手に分かれてそれぞれが…って、どうやって意見のすり合わせをするつもり?
お互い自分が見た施設のことしかわからないじゃん。
それは行くよ、両方とも。
大事なことなんだからさ。
この件について弟の話が出てこないという不満はありつつも、10も20も施設見学するわけじゃないから、職場に頼んで休暇貰うよ。
「パンフレット見た限りでは、Aがいいかなと思うんだ。昼食だけは全員そろって食べるけど、あとは好きな時間に食べていいって書いてるし、面会時間も自由みたいだし、個室に家族が泊まってもいいって書いてあるから、自由度が高くてお母さんにもいいと思うんだよ」
え?逆に、ちゃんと面倒見てくれるの?って不安なんですけど。
「好きにしていいよ」って言われたら、絶対母は部屋から外に出ようとしないだろうし、逆にふらふら外に出ても気づかれないなんてことになっても大変だし。
何よりもパンフレットに写真1枚しか載ってなくて、あとは字ばっかりというのが不安。
こここそちゃんと見てこないと。
「じゃあ、Bの方がいいのかな。花壇づくりって書いているし、お姉ちゃん(私)の家が近いのも安心だし」
行ってみないとわからないけど、ここはしっかりしてそうな気がするよ。
だって家族会を作って、施設の行事に家族の方も積極的に参加してもらうって書いてあるから、いい加減なことはできないと思う。
お父さんが施設の行事に参加することで知り合いが増えたり、社会参加の機会が増えるのもいいことだと思うよ。
「俺はそういうのは、やりたくない。どうせ生きてもあと2~3年なんだから、嫌なこと我慢してやりたくない」
あと2~3年だとして、同居する家族もいなくて、世間に知り合いもいないってことになっても困るでしょ。
「そうなったら俺だって老人ホームを探すよ」
じゃあ、今ふたりで入居できるところを探したら?
「それは嫌」
この間はマンションを売らないと言っていたのに、今日は売って、小さいアパートに移った方がいいのかな…と言い出すし。
90歳の一人暮らしの老人に家を貸してくれる不動産屋さんなんてないよ。
現実を見てくれよ。
とりあえず日程調整して、紹介された施設の見学だけはしよう。
「俺はいつでもいいから、お姉ちゃんの都合のいいときに合わせるよ」
は?何言ってるんですか?
のちのち後悔しないように、お父さんが責任をもって施設を決めてください。
私は付き合いますし、アドバイスが必要であれば意見を言いますが、お父さんがお母さんのために最善を尽してください。
他人事のように言うのはやめてください。
結局いつものように喧嘩別れで終わり。
やれやれ。
行きも帰りもいい天気で、朝の雪が嘘のような青空でしたが、家に帰って、洗面所で桃の枝を活けてリビングに戻ったら窓の外は大雪。
え?
私めっちゃタイミングよかったんじゃない?
そう言えば昨日、新札幌の魚屋さんでくじを引いたら1000円割引きになったし、今、めっちゃ運がいいかも。