通勤時に一緒になることが多いママ友さんが『古典が照らす未来・現在~経済と文学から~』という、私の母校が開催しているオンライン公開講座を教えてくれました。
例年は会場に出向いて講義を聞くというものでしたが、コロナ禍のためオンラインで開催。
11月中はいつでも何度でも視聴できるのがありがたい。
講演1.経済学における人間像の変遷:アダム・スミスへの現代回帰
講師:町野 和夫
講演2.イギリス人作家 ジェイン・オースティンの若き日の小説を読む
講師:沢辺 裕子
講演3.アメリカ人作家 レイモンド・カーヴァ―の晩年の詩を読む
講師:松田 寿一
いつでも視聴できるとはいえ、ゆっくり読書する暇もないくらい忙しい毎日。
(その割にいただきハイジャンプの85分拡大版も全国版も通常版も見てるし、ベイジャンも聞いてるし、髙木くんゲスト時の深イイ話も見たし、そうそうオンライン感謝祭ももちろん見たし、smash.ももちろん見てるし…読書の時間はどこにある?)
改めて公開講座を見ようとすると、絶対に次巻なんか作れない、ということに遅ればせながら気がつきました。
なので今日、大きな声では言えませんが、テレワークで仕事をしながら聴きました。
視聴の「視」は諦めたわけです。
いちおう一通り聞きましたが、もちろん一番楽しみなのは講演2です。
だってアダムスミスなんて「神の見えざる手」しか知らんもん。
それって「国風論」だっけ?「君主論」だっけ?レベルの知識。
正解は「国富論」です。
「君主論」はマキャベリです。
どちらも読んだことはございません。
レイモンド・カーヴァ―に至っては、チャールズ・ブコウスキーとの違いが判りません。
どちらもアメリカの詩人で、村上春樹が訳したから知っているのですが、どちらの本も読んだうえで言います、違いが判りません。
詩のセンスがないのよ、私。
やっぱオースティンの話が断トツに面白かったです。
200年前の作家ですから、もちろん生活スタイルは全然違いますが、彼女の作品は現在のエンタメ小説と比べても遜色がないくらい面白い。
身の回りの人ほんの数人だけでストーリーが進んでいくので、当然大きな事件なんかも起こりません。
なのに、会話のやりとりを読むだけでキャラクターが立ってくる。
何にも知らないで読んでも十分面白いのですが、今回の講演で、台詞に込められたシェイクスピアへのオマージュだったり、当時の社会における女性の立場や、含みを持たせた言い回しの妙とかを知ることができて、今すぐにでも再読したい気になりました。
今は無理だが年末年始くらいに何とか読めないだろうか…。
参考文献も面白そうな本が紹介されていて、あとでもう一度見直してメモしようと思います。
P.D.ジェイムズの「高慢と偏見、そして殺人」はメモしなくても覚えた。
絶対読みたい。
P.D.ジェイムズって、「女には向かない職業」の人ですね。
絶対読む。