今日はちょっといいことがあったので、ブログに書こうかなあと思っていましたが、それも吹っ飛んでしまうような出来事がありました。

 

帯状疱疹の治療のため病院に行ったのですが、「あと一週間痛みが治まらないようならまた来てね~」と言われて、5分で終了。

なので、月末の旅行用にバッグを買おうかなあなんて思って、ちょっと寄り道したんですわ。

大きくて、ポケットがそれなりの数あって、ショルダーのように肩にかけられるような形のバッグ。

思ったようなものがなかったので、帽子や靴などをちょっと覗いて、そういえばどんな服を持って行けばいいのだろうなどと考えながら家に帰りました。

 

エレベーターから降りた途端にスマホがなります。

見ると未登録の番号。

しかしよく見ると、局番が札幌市中央区っぽい。

これは父の介護保険申請についての電話かと思って出たら、確かに区の福祉課からだったのですが、「(母が)迷子になって警察に保護されたので連絡してほしい」とのことでした。

 

警察に電話して、母の名前、誕生日、住所と、私の名前、続柄、住所を話すと、印鑑と現住所を証明するものを持って迎えに来るように、と。

この時夕方5時半。

父は一体何やってんだ!と電話をしても繋がらない。

 

とりあえず警察に向かい、車中何度も父に電話するけれども、繋がらない。

そもそも日ごろ外に出たがらない母がなぜ外にいたのか?

父に何かあって、助けを求めて外に出たけど、そのことを忘れているのではないか?

 

生活安全課の方たちはみなさん親切で、誰もパンダのマグカップ片手に「暇か?」なんて言う人はいませんでした。←当たり前

現住所を証明するものと言われて身分証明書を出したのですが、母の住所を知りたかったようなので、出がけに念のためにバッグに入れた住所録をお見せしたらOKでした。

身元引受書を書いて印鑑を押し、母を車に乗せ…ようと思ったら、乗れない。

うちの車はRV車で車高が高いので、身体が持ち上がらないというのをなんとかシートに座らせて、実家に向かう。

 

「なんでこんなことになったのか全然わからない」としきりに訴える母。

保護された場所が、実家から徒歩3分もかからないところにあるショッピングモールのそばだったので、多分出口を間違えて途方に暮れて、通りすがりの人に道を尋ねたんじゃないかと思います。

だけど家の住所がとっさに出てこなくて、困ったその人が警察に通報したのではないかと。(あくまで私の想像です)

 

6時半近くなると、外は随分暗くなります。

この期に及んで父から「母がいない!」って電話がないのはおかしい。

夕方の渋滞に巻き込まれながら気が気じゃありません。

ようやく実家の前に着くと、父が待っていました。

 

いつの間にか母の姿がなく、「買い物に行ったか」と思ったものの、鍵を持って出ていないので家に入るに入れないだろうと、ずっと家の前で待っていたそうです。

どうりで電話に出ないはずだ。

何度かショッピングモールの方も行ってみたけれど、行き違いになってはいけないと、ずっと待っていた、と。

 

はあ~、やれやれです。

このまま二人で生活していけるんかなあ。

 

外に出たがらない母が、自分の意志で買い物に出かけたということは褒めてあげて、と父に言って帰ってきました。

家に着いたら7時。

 

絶妙のタイミングで電話が来たわけです。

病院がもっと長びいていたら、電話を切っていたから出ることができなかった。

買い物に熱中していたら、気づかなかったかもしれない。

逆にさっさと家に帰っていたらお風呂に入ってビール飲んじゃっていたかもしれない。

全てが迷子の母を迎えに行くことを想定したいたかのようなタイミング。

 

今回は無事だったけど、今後に向けて、また父と作戦会議をしなくてはなりません。

しんどいなあ。