2014年の本屋大賞を読み終わったのが、去年の1月。

で、一年かけて、2015年の本屋大賞ノミネート作品を読みました。

去年は全然本を読めなかった時期があり、図書館の休館時期もありました。

逆に、翌一年で読み終えたなあと感慨深いものがあります。

 

そんな2015年のノミネート作品

1位 鹿の王 上橋菜穂子

2位 サラバ! 西加奈子

3位 ハケンアニメ! 辻村深月

4位 本屋さんのダイアナ 柚木麻子

5位 土漠の花 月村了衛

6位 怒り 吉田修一

7位 満願 米澤穂信

8位 キャプテンサンダーボルト 阿部和重 伊坂幸太郎

9位 アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎

10位 億男 川村元気

 

翻訳部門は、

1位 その女アレックス ピエール・ルメートル

2位 ハリー・クバート事件 ジョエル・ディケール

3位 火星の人 アンディ・ウィアー

3位 ペナンブラ氏の24時間書店 ロビン・スローン

3位 窓から逃げた100歳老人 ヨナス・ヨナソン

 

この中で断トツに面白くて読みごたえがあったのは、やっぱり「鹿の王」です。

後日譚も含めて面白かった。

この作品が発表されたときは、まだ感染症が蔓延することの恐ろしさを実感している日本人なんてほとんどいなかったと思う。

今、このタイミングで読めてよかったな。

 

「サラバ!」は出版直後に知人から借りて読んだので、細かいところは忘れてしまったけれど、極端な設定を引っぺがすと作者の優しいハグがそこにあったような気がしたことは覚えている。

自分が信じるものを、他人に決めさせてはいけない。

読後、もりもり力がわいたような気がする。

 

「ハケンアニメ!」面白かった。

「怒り」「満願」上手い!

「アイネクライネナハトムジーク」じんわりしみしみ

 

で、「その女アレックス」は、すっかり翻弄されました。

読後感は全然よくないけれど、面白かった。

でも、すっごく疲れました。

 

翻訳部門の3位三作は、どれもちょっと好みじゃなかった。

後、川村元気の作品は、今のところぜんぶ好みではありません。

本屋大賞だからってすべてに感動するわけではないのです。