日本酒の飲みくらべ、美味しかったのは右端の南部美人。
このご時世、あんまり外食はよろしくないと思いますが、今日を最後にしばらく潜伏します。多分。
でも、お客さん2組だったのよ。
ソーシャルディスタンスはばっちり。
本日の読書:白雪姫には死んでもらう ネレ・ノイハウス
カバー裏より
『空軍基地跡地の燃料貯蔵槽から人骨が発見された。検死の結果、11年前の連続少女殺害事件の被害者だと判明。折しも、犯人として逮捕された男が刑期を終え、故郷に戻っていた。彼は冤罪だと主張していたが村人たちに受け入れられず、暴力をふるわれ、母親まで歩道橋から突き落とされてしまう。捜査にあたる刑事オリヴァーとピア。人間のおぞましさと魅力を描いた衝撃の警察小説!』
冤罪で11年の刑期を終えたトビアスは、出所して故郷に帰って来る。
それに合わせたかのように再び不穏な空気に襲われるアルテンハイン。
暴力事件が起こり、再び少女が行方をくらます。
これ、ものすごく怖い話です。
例えばテレビの「逃走中」で自分一人が残った時に、何十人ものハンターが表情一つ変えることなく自分を追いつめてきたら。
それも、捕まえて終わりではなく、命を取るまでゲームが終わらないとしたら。
ところが自体はそれほど単純ではなくて、真実が少しずつ明かされるたびに二転三転と状況が変わって行く。
トビアスは無罪。
誰が、何のために、彼に罪をかぶせて、なおかつ今もなお暴力で支配しようとしているのか。
加害者が自警団を作り被害者を襲う。
その理由たるや、他人の痛みには知らん顔をしたまま自分の痛みだけを主張するおぞましさ。
だけど、文章は読みやすくて、読後感もそれほど悪くはない。
警察は警察でいろいろ問題を抱えているのだけど、例えば妻の浮気とか、自宅を強制退去させられる刑事の他に、届けを出さずにアルバイトする刑事や(届けが認められたらアルバイト可というのがびっくり)、知人に頼まれて証拠書類を廃棄する刑事(日本にもいるかも)など、日本の公務員に比べて職務専念の度合いの低さに驚き。
次は自費出版されたデビュー作に挑戦だ!