4月9日の夜から、東京、札幌と場所を変えつつも、概ね二人きりで生活してきました。

そりゃあ買い物には行ったし、引っ越しのために引越し屋さんや管理人さんと話をしたし、ホテルに泊まったり飛行機に乗ったりしましたので、付け入るスキが全くないとは言いませんが…。

 

心配したのは、連日のコロナ報道を朝から晩まで見ている10さんが、かなりナーバスになっていたこと。

これは気持ちで負けてしまうのではないか(免疫力低下など)。

不安で眠れない時があるというのは、どうにも正常とは言えない。

 

しかし、いや、だからこそなのかもしれないけれど、ガンという持病を抱えた私を甘やかして、食料品の買い出しから、マスクを求めたドラッグストア巡りに一人で出かけて行った。

結局札幌に戻ってきて、マスクは一枚も買えていない。

10さんの焦りは募る。

 

おまけに引っ越し荷物の片づけなど、力仕事も一手に引き受けていた。

できないことはお願いするけど、できることは自分でやるからと私が言っても、頑なに一人で解決しようとしていた。

でも10さんも、糖尿病という持病を抱えているわけで、抱えるリスクはあまり変わらないのでは。

疲労の度合いでいえば、10さんの方がリスク高いかもしれない。

 

これはかなりよろしくない状況です。

 

で、4時ごろ、ベッドに寝ころんでいた私に「体調どう?」と10さんが聞きに来ました。

昨日、肩の痛みであまり眠れなかったためうとうとしていた私は、かなり不機嫌に「なんで?」と聞くと、「ちょっと熱っぽいんだよ。37度はないんだけど」と言う。

わかった。じゃあ晩ご飯は私がつくるから、寝てて。

と言って、本格的にうたた寝に戻った私。

 

一時間後、「37.5度になりました」と、10さん。

10さんの寝室は今から一番離れたところにあるので、とりあえず隔離はできる。

何かあったらスマホで連絡すること。

トイレに除菌スプレーを置いておくので、使用後は必ず除菌すること。

 

とりあえず「新型コロナ受診相談センター」の電話番号のメモを手元において、私は居間に引きこもることにする。

「多分風邪だと思うんだけどさ」とか「寒かったから…」とかいろいろ10さんは言っていますが、必要なのは根拠のない推察ではなく、現状の把握なわけで。

 

さらに一時間後、「37.1度に下がりました」と、10さん。

病気慣れしてないからとても不安なんだろうとは思うけど、簡単に『気のせい』と片づけるわけには行かず、明日一日は寝室に隔離だ。

そしてテレワークの際、「家族が熱を出しました」と、報告だけはしておこうと思う。

一度も出勤してない職場だけどね。

 

それにしても、どこで感染したのか心あたりがあるようなないような。

毎日家で三食食事を共にしている私は、最大級の濃厚接触者だ。

覚悟だけはしておこう。

 

だけど、現在の札幌の感染者って、ほぼほぼクラスターになった病院からの院内感染者なんだよ。

今日、スポーツ教室が新たにクラスターとなったようだけど。

通りすがりの感染はほとんどないような気がするから、風邪である可能性は高いと思う。

油断はできないけど。

 

あとは何をしたらいいんだろう?

とりあえず晩ご飯を10さんに届けてこよう。

 

 

 

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