4月に異動で部署が変わり、読書時間がすっかり減ってしまいました。
通勤時間にうとうと。昼休みにも終わらない仕事。
そして気づいてしまった。
わたし文字を読むスピードが落ちてる!

スピードが落ちているということは、目が文字を認識して、意味を理解して脳に伝える速度が落ちているということ?
ここにも老化の足音がひたひたと…。orz

何とか20冊を読んだのですが、☆5つが6冊とはすごくない?

「箱根の坂」
話がというよりも、主人公が動き出すのが遅すぎる気もするけれど、それが史実なのだからしょうがない。
それよりも、既得権益にきゅうきゅうとする将軍家や守護・地頭たちとは違って、世の中を動かしているのは新しい力―民衆であると、彼らの助力を得られなければ所領の経営は立ち行かないことに気づき、彼らの中に身を置く早雲の生きざまに対して☆5つ。

「ウンココロ」
心身ともに健康に、幸せ生活を目指します。

「茨木のり子の献立帖」
日記の延長のような献立帖。
万年筆で書かれた手書きのレシピからは、食べさせたい人への思いが強く感じられて、読んだ後に暖かな気持ちに慣れました。
鋭い言葉で断罪するような詩を書く人の、家族としての柔らかさ。
日記文が好きというのもあるけれど、この本はしみじみとよかった。

「太陽の黄金の林檎」
行き過ぎた科学至上主義への疑問を、人間性を喪失していこうとする世の中への警告を、かなりブラックな視点から描くブラッドベリ。
時間を経ても全く色あせない作品群に、あらためてブラッドベリのすごさを感じました。

「U&I」
とにかく好きなニコルソン・ベイカー。
彼の文章を読むだけで、心がマッサージされたように軽くなる。
そして、アップダイクの小説を読んでみようと思ったり…。

「プー横丁にたった家」
ミルンの文章とシェパードの絵を存分に楽しめる、このAnniversary Editionはとてもお勧め。
いつまでも子どもではいられないと知り、それでもプーたちのいるこの場所を残しておきたいというクリストファー・ロビンの思い。
でも、残しておきたいと思うことがすでに成長のあかしなんだよね。
成長することのほろ苦さを、思い出させてくれた名著だと思います。

YONDANA - 2019年04月 (20作品)
蒼龍
蒼龍
山本一力
読了日:04月19日
評価4

powered by Booklog




4月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:8650
ナイス数:643





ペタしてね