世間の皆様より大幅に長い年末年始のお休みもいよいよ終わりです。

12月27日から今日まで、実家と映画と小樽一泊以外はほとんど家から出ることもなく、テクテクテクテク(注:ゲーム)もあまり進まず本も読まず、マンガも開かず音楽も聴かず、ずーっとテレビ(録画したものも含む)を見ながら10さんとしゃべっていました。
うーむ。
これでは退職後の生活が思いやられる。

一応今はこういうのが非日常なので、明日から立て直すことはできるでしょう。
10さんは今日から仕事ですし。

こんな生活が日常になっては、やっぱりまずいね。
テレビは一日一時間まで、と昨日10さんに言い渡したら「子どもか!」と言われましたが。
冬の北海道、どうやって足腰の衰えを阻止すればいいのかをこれからは考えていかなければなりません。

さて、10さんがとってくれたチケットがどういうわけか夕方便なので、本当ならまだゆっくりできるはずですが、大雪の影響で空港がだいぶん混乱しているようなので、早めに家を出ることにします。

ああ、東京の寒い家に帰るのがつらい。
しかも家に着く頃には結構な夜になるし、冷え冷えだろうなあ…。
寒いの嫌だなあ…。


本日の読書:51歳からの読書術 ほんとうの読書は中年を過ぎてから 永江朗



Amazonより
『文学全集は意外といける。電子書籍は中高年の味方だ。年間テーマで本を読む。おじさんになると、なぜ時代小説が好きになるのか。プロの「本案内人」が語った痛快エッセイ。』

永江朗の本は何冊か読んでいるけれど、この本に関して言えば作者買いではなくタイトル買い。
読書術といったって、読書っていうのは文字を目で追って、内容を脳に送るというだけのことなので、要は人生の残り時間から逆算して、どのような本を読めばいいのかということなのだと思う。

まず、ベストセラーは読む価値なし。

少し前まではベスト30の11位以降には、たまに面白い本もあったらしいけれど、今は30位まで見渡してもほとんど読む価値のある本はないそうだ。
「1Q84」と「火花」は褒めてたけど。

権威ある賞を受賞した作品も、新人賞は読まなくていい、芥川賞・直木賞も功労賞的な感じになってきたからわざわざ読まなくていい。
「野間文芸賞」「谷崎潤一郎賞」「泉鏡花賞」「大佛次郎賞」辺りが良いらしい。
私はあまり作品にくっついている冠は気にしないけど、いよいよ寿命が近くなったら効率優先で読む本を選ぶのだろうか。

文学全集は意外といける。
これは私も実家から文学全集を引き取った時に感じたことだ。
文学全集とは違うが、ちくまの選書もなかなか面白い。
ただ問題なのは、歳をとると文学全集の文字が小さくて読みにくくなることと(札幌の図書館で借りた芥川龍之介全集は5弾組だった!)、装丁が同じ本を続けて読むと、どこまで読んだのか何を読んだのか覚えきれない、またはすぐに忘れること。
歳をとればそれなりに装丁や文字の大きさが大事だと痛感。

山川の教科書は日本史・世界史ともに私も買った。
ブックガイドは昔から大好き。
少年文庫、絵本は今でも時々読む。良書多し。
地図の面白さは最近はまり中。時代小説のおともにぜひ。
旅先での図書館、時間がある時立ち寄ることままあり。

歳をとってからの読書がなぜ面白いかというと、知識が点にしかならなかった若い時と違って、その後の読書や自分の経験によって、点と点が繋がって線になり、さらには面になっていくことを実感できることがあるからだと思う。
「あ、そういうことだったのか」とひざを打つのは結構快感。
だから読書はやめられないんだなあと思う。
いや、単純に面白いから本を読むのだけど。


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