昨日の夜は飲み会でした。
原則的には日曜の夜は飲まないことにしているのですが、昨日は、次男のサッカー少年団時代のママ友会だったので、懐かしくて。
いや、先月も誘われたんですけど、忙しくて断ってしまったので、今回はと…。

小学校3年の時に茨城県に引っ越していった子の、お姉ちゃんが今回の主役。
すっかり大人になったお姉ちゃんは、イラストレーターとなってこのたびうちの近所で個展を開いたのです。

そんなわけで飲み会の場所は個展のひらかれているカフェ。
10年以上もここに住んでいながら、こんなところにカフェがあったなんて知らなかった!

近所に住んでいる皆さんは時々偶然会ったりしているようですが、私は普段働いているので数年ぶりの再会。
例によって「行くのめんどくさい~」「やっぱり行くの止めようかな」などぐだぐだ言っていたわりに、みなさんやお子さんたちの近況などを聞きながら楽しくおしゃべりして帰って来たのでした。

北海道の自然をテーマに描かれた絵はどれも可愛らしくて、1枚購入させていただきました。
「カムイミンタラ」とはアイヌ語で神々の遊ぶ庭っていう意味。
キツネ達と一緒にコロボックルが遊んでいる絵です。
実物はもっと色がクリアで素敵なんですけど、写真の腕が…いや、スマホの腕が…。

ちなみに弟くんは会社の内定を蹴って、いまイギリスに語学留学中だそうで、夏休みに入ってスペイン辺りを旅しているロック小僧になっているとのこと。
おとなしくて女の子のようにかわいかった少年が、変われば変わるものです。
15年経ったんだものね。


本日の読書:フォトジャーナリスト13人の眼 日本ビジュアル・ジャーナリスト協会編

Amazonより
『九・一一以降時代は恐ろしいスピードで動き、人間の尊厳は脅かされ、世界はより混沌の度合いを増しているかのようである。激変する世界の中で苦闘する人間の視点に立ち、「戦争」の現実や「世界」の裸の姿に肉薄しようと、日々戦うジャーナリストたちがいる。気鋭のフォトジャーナリスト集団JVJAの参加者を中心に一三人の「映像」と「文章」を通じて、現在進行形の世界の姿を見つめてみたい。』

13人がそれぞれに3~4枚の写真に新書で2~3ページ分の文章をつけて紹介。
本来それだけで伝える力をもった写真につけられた文章は、その国の歴史であったり、写真の後日談であったり。
淡々と書かれた文章もあれば、熱い文章もあり。

でも、どの写真も、この世界の現実。
心に、体に、一生消えない傷を抱えながら、行きていかなければならない。
社会の底辺で家族が支え合って生きる人たち、たった一人で世の中を生きていかなければならない少年兵、恨みを晴らしてやることを心の支えに生き延びる少年。
どの写真も、苦しくて胸がつぶれそうになる現実。

“彼によると、もしその現場に外国人ジャーナリストが証言者としていたら、イスラエル兵や警察も無茶なことをすることができず、彼の息子は殺されなかっただろうというのである。この時私はジャーナリストの役割が、起こってしまったことを伝えるだけではなく、悪いことが起こるのを阻止することにもある、と思い知ったのである。”

アジアで、アフリカで、ヨーロッパで、内戦や紛争が後を絶たない。
命の危険はもちろんのこと、たとえ生き残ったとしても生き延びる困難は付きまとう。

“ユニセフを中心に世界の貧しい子どもたちへの予防接種は広く行われるようになり、乳幼児の死亡率は大幅に下がった。しかし、子どもたちの貧しさは何も改善されない。貧しいまま一生を終える人間が大幅に増え続けるだけ。”

“長い歴史が育ててきた民族性や文化を、援助は短期間で破壊することができるのだ。一度壊れたものは元に戻らない。援助の必要性と危険性をわたしたちは学習しなければならない立場にある。いったい誰を、何を、私たちは援助しようとしているのか。必要な人に届き、それを元に自立できるようになるまで確認する、そこまでやって初めて援助といえる。”

善意の押し付けのような自己満足ではない何か。
この世界に私ができる小さな何か。
日本国民としてできること。
世界の一員としてやらねばならないこと。
この本から受け取った思いはとても重い。


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