寒いので映画にもいかず、サッカー観戦にもいかず、じっと家にひきこもっていようと思ったのですが、今日までに返さなければならない本を返しに出かけてきました。

 

我が家から500メートルほど北に行くと地区センターの図書室が、700メートル南に行くと区民センターの図書室があります。

寒いので地区センターの方に返しに行こうと思ったのですが、新しく開店したお蕎麦屋さんの観察を兼ねて区民センターに返しに出かけました。

 

予報では雪が降るようなことを言っていましたが、冷たい雨でした。

区民センターの前の桜は満開ではらはらと花びらが散っていましたから、もしかするとお花見をする前に散ってしまうかもしれません。

今は風がとても強く吹いてます。

 

明日は長男が帰ってきますが、入れかわりに娘が東京に遊びに行きます。

今のうちに本を読まねば!

 

で、忘れてましたが、2009年の本屋大賞の本を読み終わっていました。

私なりの感想をまとめておきます。

 

2009年本屋大賞

1位 告白 湊かなえ

2位 のぼうの城 和田竜

3位 ジョーカー・ゲーム 柳広司

4位 テンペスト 池上永一

5位 ボックス! 百田尚樹

6位 新世界より 貴志祐介

7位 出星前夜 飯嶋和一

8位 悼む人 天童荒太

9位 流星の絆 東野圭吾

10位 モダンタイムス 伊坂幸太郎

 

順位をつけるのはなかなか難しいですが、ベスト3は決まりです。

「のぼうの城」「ジョーカー・ゲーム」「流星の絆」

 

この中からどれか一作品を選べと言われたら、一番最近読んだからというのを除いても、多分「流星の絆」を選ぶと思います。

読みやすさ、読後感の良さ、読者を選ばないであろう懐の広さなどがその理由。

つまり「何か面白い本ある?」って聞かれたら、この本を推薦する、と。

 

個人的に好きなのは「のぼうの城」

好きすぎて去年埼玉県は行田市の忍城址まで行ってしまった。

戦には負けなかったけれども、歴史的に埋もれてしまったのぼう様という人が、目に浮かぶように生き生きと描写され、とても面白かったです。

こんな殿さまがいるなんて、考えもしなかった。

 

「ジョーカー・ゲーム」は短編のおもしろさを存分に味わわせてくれました。

筋道立てて書かれているはずの物語が、あっという間にひっくり返される快感。

映画のように華やかではない、目立ってはいけないスパイの小説。

 

次点は「新世界より」

1000年先の世界を緻密な描写と斬新な世界観で書きあげた長編は、好き嫌いがわかれるとは思うけれど私は好きでした。

今でもネズミと聞くとモヤモヤするほど。

 

「告白」は上手い作品だと思うけど、それほど心は動かなかった。

これも好き嫌いがわかれるのでしょうね。

「テンペスト」も面白かったけど、主人公が完璧すぎたのでマイナス。

もう少し人間臭さがあってもよかったと思うけど、エンタメなのだからこれでもいいのかな。

善人と悪人がわかりやすすぎて深みに欠ける気がしました。

 

「モダンタイムス」は拷問のシーンがなければ好きなんだけどなあ。

 

本屋大賞ノミネート作品をねちねち読み続けているわけですが、シリーズものだったり大長編だったりが増えてきたので、だんだん一年のまとめに時間がかかるようになりました。

なんだか追いつく気がしませんが、自分では選ばないであろう作品が面白かったりするのでやめられません。

これからも地味に読み続けていこうと思います。

忘れたころにアップしますね。

 

 

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