国勢調査、しました。
ブログを公開していながらいうことでもないのですが、私はネットというものの秘密保持力を信じていません。
いくらでも秘密を覗くことができますし、追いかけることもできます。技術があれば。
だからネットで国勢調査なんてするつもりはありませんでした。
でも、普段私は働いていて不在のことが多いので、直接用紙を手渡すために何度も調査員さんに足を運んでもらうのは申し訳ないと、不本意ながらネットでさくっと終わらせました。
簡単でしたよ。
でもね、やっぱり不本意。
ネットだろうとネットじゃなかろうと、職場名や仕事内容を記入しなければならないのが嫌ですな。
それ聞いて何するの?って感じ。
さて、明日から遅い夏休みを取って旅に出ます。
ウソ。10さんの家に行きます。
というわけで、不定期更新になりますが、どうぞ皆さん、お元気で~。
本日の読書:丹生都比売 梨木香歩作品集 梨木香歩
Amazonより
『胸奥の深い森へと還って行く。見失っていた自分に立ち返るために……。蘇りの水と水銀を司る神霊に守られて吉野の地に生きる草壁皇子の物語――歴史に材をとった中篇「丹生都比売」と、「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」「コート」「夏の朝」「ハクガン異聞」、1994年から2011年の8篇の作品を収録する、初めての作品集。しずかに澄みわたる、梨木香歩の小説世界。』
短編集でした。
草壁皇子が主役の長編小説と思っていたので、ちょっとびっくり。
しかも、少し川上弘美っぽい不思議系の話。
それはそれで好きなのだけど、思っていたのとはちょっと違うので慣れるまで少し時間がかかりました。
でも、「コート」「夏の朝」辺りから、しみじみといいなあと。
慈しみという言葉が自然と思い起こされる。
で、「丹生都比売」
飛鳥時代、奈良時代は結構権力争いに負けて命を落とす皇子がたくさんいたけど、草壁皇子は圧倒的な後ろ盾をもって皇太子になったのに、天皇にならないで亡くなってしまった。
病弱だった草壁皇子の少年時代を書いたお話。
悲劇の皇子と言えば有間皇子や大津皇子が有名だけど、草壁皇子の悲劇はそれとは違う。
母親の過剰ともいえる期待を一身に受けながら、期待に応えることができない。
そんな自分を申し訳なく思う。
現在の子どもたちと同じ思いを抱える皇子。
“ひとはみな、それぞれの生の寂しみを引き受けて生きていく、という芯を持つ蔓なのだろうと思う。”
持統天皇(草壁皇子のお母さん)視点も入った、長編も読んでみたい。
ブログを公開していながらいうことでもないのですが、私はネットというものの秘密保持力を信じていません。
いくらでも秘密を覗くことができますし、追いかけることもできます。技術があれば。
だからネットで国勢調査なんてするつもりはありませんでした。
でも、普段私は働いていて不在のことが多いので、直接用紙を手渡すために何度も調査員さんに足を運んでもらうのは申し訳ないと、不本意ながらネットでさくっと終わらせました。
簡単でしたよ。
でもね、やっぱり不本意。
ネットだろうとネットじゃなかろうと、職場名や仕事内容を記入しなければならないのが嫌ですな。
それ聞いて何するの?って感じ。
さて、明日から遅い夏休みを取って旅に出ます。
ウソ。10さんの家に行きます。
というわけで、不定期更新になりますが、どうぞ皆さん、お元気で~。

本日の読書:丹生都比売 梨木香歩作品集 梨木香歩
Amazonより
『胸奥の深い森へと還って行く。見失っていた自分に立ち返るために……。蘇りの水と水銀を司る神霊に守られて吉野の地に生きる草壁皇子の物語――歴史に材をとった中篇「丹生都比売」と、「月と潮騒」「トウネンの耳」「カコの話」「本棚にならぶ」「旅行鞄のなかから」「コート」「夏の朝」「ハクガン異聞」、1994年から2011年の8篇の作品を収録する、初めての作品集。しずかに澄みわたる、梨木香歩の小説世界。』
短編集でした。
草壁皇子が主役の長編小説と思っていたので、ちょっとびっくり。
しかも、少し川上弘美っぽい不思議系の話。
それはそれで好きなのだけど、思っていたのとはちょっと違うので慣れるまで少し時間がかかりました。
でも、「コート」「夏の朝」辺りから、しみじみといいなあと。
慈しみという言葉が自然と思い起こされる。
で、「丹生都比売」
飛鳥時代、奈良時代は結構権力争いに負けて命を落とす皇子がたくさんいたけど、草壁皇子は圧倒的な後ろ盾をもって皇太子になったのに、天皇にならないで亡くなってしまった。
病弱だった草壁皇子の少年時代を書いたお話。
悲劇の皇子と言えば有間皇子や大津皇子が有名だけど、草壁皇子の悲劇はそれとは違う。
母親の過剰ともいえる期待を一身に受けながら、期待に応えることができない。
そんな自分を申し訳なく思う。
現在の子どもたちと同じ思いを抱える皇子。
“ひとはみな、それぞれの生の寂しみを引き受けて生きていく、という芯を持つ蔓なのだろうと思う。”
持統天皇(草壁皇子のお母さん)視点も入った、長編も読んでみたい。