きのう書き忘れた、小樽でのエピソード。
初めてスマホで写真を撮った。

スマホを買ったわけではありません。
お寿司を食べた後、腹ごなしに小樽の街を歩いていたら、10さんが“日本一のコロッケ”の店の前で「コロッケ食べる。ビールも飲む。」と言い出したので、しばし別行動をとった後合流したときのことです。(だって付き合えないよ)

店と言ってもプレハブの、運河に面した中庭のようなところにありました。
ガラス工芸のお店を見て戻ってきた私に10さんが言うのです。「ソフトクリーム食べる?」「いえ結構です。」「ソフトクリーム食べない?」「はい、食べません。」「ソフトクリーム食べようよ。」「…じゃあ、15分後に…。」

で、ぽーっと二人で景色を眺めつつ風に吹かれていたら…。
「写真撮ってくださいますぅ?」と、声をかけられたのです。
割とよくあります。「写真撮ってください。」
デジカメで撮ってもピンボケになるような私に、なぜ頼む?
方向音痴なのに、道もよく聞かれます。なぜだ。

「あ、はい。」と振り向いた私の前にかわいいピンクのスマホを持ってにこにこ立っていたのは、KABA.ちゃんに激似の白いゴスロリのおじさん!
一瞬顎が地面につきそうになりましたが、失礼なので光速で元に戻し、「ど、どこを押したらいいのでせう?」と聞くと、「あ、ここ。でも、ちょっと待ってねぇ。」と、アングルや距離を念入りに確認の後で、スマホを渡してくれました。
そのアングルをずらさないように気をつけて持った途端にぱしゃり。

「げ!」と思ったのは私。
「ああ、もう一回。ちょっと待ってねぇ。」また念入りにいろいろ確認後手渡され、今度は慎重に「はい。撮ります。」ぱしゃり。
運河を背景に、ソフトクリームをかわいらしく持って満面の笑顔。(の、KABA.ちゃんに激似の白い…)
撮った写真を念入りに調べて、OKをいただきました。

なんか汗をかいたので、ソフトクリームがおいしかったです。
しかし、ソフトクリームを食べようということにならなければ、こんな目に合わなかったはず。
うぬぬ。
写真は撮っても撮られても、魂の一部分が吸い取られる気がいたします。

明日から2泊3日で帯広に出張です。
なのに昨日、DVDを4枚、漫画を10冊TSUTAYAで借りてしまいました。
図書館の本は2週間分で6冊。
自分で自分を追い詰める日々。何から現実逃避しているんでしょう?


本日の読書:15 

Amazonより
『「年齢」をコンセプトにした新しい切り口のビジュアル本。第一弾は、少女から大人の女性へと急激に変化する時期の15歳。旬の女の子の「デート」や「部活動」など様々なシーンを、今井智己や中島博美ら若手写真家が撮りおろす。加えて、魚喃キリコ(マンガ)や藤野千夜(小説)の作品もすべて書きおろし。』

私には写真よりやっぱり小説やマンガのほうがわかりやすい。
大切な友達なんだけれど、自分よりお子ちゃまであると見下す気持ちがあったりする。
大人の自分に慢心していると、自分をおいて大人の世界に足を踏み入れる友だちの姿にショックを受けたりもする。
自分もお子ちゃまなのだということにようやく気が付くお年頃。

ずっと友達と一緒にいたい。
誰にも縛られたくはない。

早く大人になりたい。
いつまでも子どものままでいたい。

ともすれば両極端に振れてしまいそうな心を、必死でかくして何気なさを装う毎日。
でも楽しかったなあ。あの頃。
辛かったこともたくさんあったはずなのに、もう思い出せないくらいに遠くに来てしまったよ。