今やっているNHKの朝ドラ「ごちそうさん」
元々10さんはテレビっ子で朝ドラファンなのですが、ヒロイン杏のファンでもあるので、毎日熱心に見ております。
朝録画したものを、晩ご飯をむぐむぐ食べながら見るのは、なかなか楽しいものです。何しろグルメ番組に物語がついているようなものですから。
ドラマについては今のところ、私の予想の範囲内のエピソードしか出てこないので、「あまちゃん」ほどにはハマっていませんが、着物の柄の合わせ方が最近気になっています。
私は着物については全く知識がありませんし、洋服についても女子力のなさから全くセンスというものを育てることができませんでした。
なので、着物だけではなく、帯や半襟に柄を重ねてくる着こなしが、単純に「すげぇ~。」と思えます。
私の卒業式ファッションといえば、ピンクと朱色の中間でなおかつ薄い色(何色っていうのだろう?)の色無地に、黄緑の半襟、茄子紺の袴でした。
色無地はともかく、全部無地。色の合わせ方だけで私はお手上げで、伯母や叔母に全てお任せでした。
それが、色だけではなく、柄×柄×柄です。
ステキなのかダサいのかは全くわかりませんが、毎回すげぇ~と思って見ています。
さて、村上くんとは。
中学生時代のクラスメートです。大変性格もよく、頭もよい。毎日各教科3ページは予習してきていました。隣に座っていてくれて、ありがとうです。
彼は給食に出てくるチーズが好きでした。そしてクラスメートはみんな彼の事が好きでした。
「へーちゃん〈村上くんのこと〉、僕の(私の)チーズも食べて。」
みんなが自分のチーズを彼に差し出します。わたし以外はね。
私は「チーズをあげたいのはやまやまだけど、私もチーズが好きなので、残念だけどあげられません。」と、はっきり言いました。
すると、性格のよい彼は、「ぼくの分を半分あげますよ。ぼく一人でもらうのは多すぎますから。」というのです。
かくて私は村上くんの人望のおかげで、自分に全く人望がないにもかかわらずクラスの半分のチーズを手中に収めたのでした。
「ごちそうさん」の西門さんが村上くんに似ているの~。
誰にでも自然体で敬語を使うところと、鷹揚なところが。(今日は鷹揚じゃなかったね)
そして、西門さんを見るたびに、中学生時代の自分の悪行を思い出して、煩悶するのでありました。
ごめんね、村上くん。と、クラスのみんな。今、悪かったな~って反省しています。許してたもれ。
一つ気になること。
め以子は東京出身ですが、関東の女の人「ごちそうさん」って言いますか?
私的には「ごちそうさん」って、関西の言葉のような気がするのです。
独身の時は「ごちそうさま」って言って、結婚して関西に来てから「ごちそうさん」になるのならわかるけど、東京にいるうちから「ごちそうさんでした」って言ってましたよね。
結構いいとこの東京のお嬢さんが「ごちそうさん」って言っていたのでしょうか。
気になってしょうがない。
本日の読書:コリアン世界の旅 野村進
カバー裏より
『「コリアン」とは、どんな人たちなのか?一見容貌が似かよっているがゆえに誤解を深めがちな日本人と在日韓国・朝鮮人のあいだの「透明な壁」を相手に、気鋭のノンフィクションライターが果敢に挑む!私たちのすぐ隣にある「コリアン世界」を、世界的視野で掘り下げた意欲作。
大宅壮一ノンフィクション賞・講談社ノンフィクション賞ダブル受賞作品!』
日本と朝鮮のあいだにいまだに残る溝。それを、二国間の歴史からだけではなく、アメリカにいる在米コリアンの世界、また、ベトナムでの韓国人。ベトナム戦争で出兵した韓国と、今企業戦士としてベトナムに滞在している韓国。これらを知ることができたのは、大変勉強になりました。
ぶっちゃけ、差別なんてどこにでもある。
日本人って言ったってアイヌの問題はあるし同和の問題もあるし、本州に住む日本人はいざとなったら沖縄と北海道は切り捨てるんじゃないかという危惧は、割と普通にある。どうも日本の中の二軍扱いなのではないかと、差別されているのではないかと。
八丈島出身の後輩は、「八丈島出身だからといってひかないでくださいね。」と言った。
なんでそんなこと思うの?
「八丈島は流刑の地だから。罪人の子孫だから、いやでしょ?」
そんなこと、考えたこともないよ。
同じ職場で働いていたって、見えないシステムがきっちり女性差別をしている現状。
意識的に差別をするのは、今の世の中減りつつあるのではないかなと楽観的に考えているけど、もっとたちの悪い無意識の差別。
これを自覚していかなければ、溝は埋まらないと思う。
もちろん、溝を埋めるのは片方だけの努力では成り立たないのだから、お互いが、皆が快適に暮らせる努力を模索していかなければならないのは当然だ。
歴史を知ることと現状を知ること、互いを受け入れる深い包容力。
あと必要なものはなんだろう?