エンジェルス大谷のように、爆発的なパワーで弾丸ライナーを外野スタンドに叩き込めれば最高なのかもしれない…
しかし、ほんの一握りのスター選手以外の人たちは、ボテボテの内野ゴロを打つのが精一杯だったりする…
鮮やかに弧を描くつもりで打ったのだが…
打った瞬間、「あ"""~~っ❗ボテボテやんけ~❗」と思うのだが、イチロー選手のような研ぎ澄まされた感覚を持っているならば、打った瞬間にこの打球でこの内野手なら、どのくらいのスピードで走ればセーフになるのかが瞬時に分かるのだろう…
研ぎ澄まされた感覚の持ち主ならば、打った瞬間に、
①これは余裕…
②ちょっと全力で走ればセーフ…
③ギリセーフかな…
④(研ぎ澄まされた感覚を以てしても)アウトかセーフか分からない…
⑤ギリアウトかな…
⑥しゃーない、アウトや…
この6段階の区別がつくのだろう…
野球のセオリーとしては、ボテボテの内野ゴロは全力疾走であるから、この6段階全てが全力疾走に当たる…
しかし、実際には走るスピードは、この6段階の中でも違ってくるのだと思う…
実際に確かめるのは難しいのでしょうが、私としては、頭の中に"アウト"という言葉が生じてしまえば、アウトになりやすい、つまり本当の全力疾走ではない全力疾走になってしまうのではないかと思います…
逆に、"セーフ "という言葉が頭の中に生じても、本当の全力疾走にはならないのではないか…
だから、④の、打った瞬間、アウトかセーフか分からな~~いっ❗というやつが、本当の全力疾走をさせてくれるのではないでしょうか?
野球では、アウトかセーフか分からないという際どい瞬間は、よくあると言えばよくありますが、常にそうなっているわけではありません…
しかし、人の人生というものにおいては、全てがアウトかセーフか分からないという状況があるわけです…
自分はセーフだと思っている人は、たぶん前しか見ておらず、回りの状況を多面的に見ることができていないのかもしれません…
例えば、
上司におべっかを使うのがアウトなのかセーフなのか?
添加物まみれのコンビニ弁当を食べ続けるのがアウトなのかセーフなのか?
ワクチンを打って、職場での信頼を得る方がセーフなのか、それともアウトなのか?
大財閥の一員として生まれてきたなら、それで人生セーフなのか?
アウトかセーフかの答えが出るのは、一体いつのことになるのやら…
ある場で、ある一言を発するだけのことが、アウトになるのかセーフになるのかすら実際に発してみなければ分からない…
たから、人生はボテボテの内野ゴロだと言えるのでは?
アウトかセーフか分からないからこそ、本当の全力疾走ができるわけです…
ミスターG 長嶋茂雄の最終打席も、(ボテボテではないかもしれませんが)けっこうボテボテの内野ゴロでした…
ミスターの最終打席が内野ゴロであったことが、ミスターらしいと思いました…
