春夏通じて11回甲子園に出場している高校野球の強豪・青森山田高野球部の寮で18日深夜、1年生部員(16)が意識不明となり、搬送先の病院で亡くなっていたことが19日、分かった。同校が明らかにした。
同校によると、1年生部員は他の1年生部員3人と一緒に寮の空き部屋で焼き肉をしていたところ、洗濯物を干しに来た2年生部員(17)に見つかり注意を受けた。その際、2年生部員が1年生部員の背中を素手で叩いたという。その後、1年生部員が息苦しそうな様子を見せたという。居合わせたコーチが蘇生活動などを行い、119番通報し、救急車で青森市内の病院に搬送されたが、心肺停止となり19日午前1時22分頃に死亡が確認された。
同校の渡辺俊治事務長は「2年生が注意した際に背中を叩いたと聞いています。いじめなどはなかったと認識しています。夜遅くに火を使うのはいけないことで注意したと思う。寮で焼き肉が通常的に行われていたかどうかは把握していない」と説明した。寮は学校の敷地内にあり、学校にはAED(自動体外式除細動器)が設置されていたが、寮には設置されていなかった。美斉津忠也監督はコーチとともに寮で生活していたが、事件が起こった時には所用で寮にはいなかったという。青森署では2年生部員が叩いたことと死亡との関連を調べている。
同校の野球部員は85人。全国から部員を受け入れ、全員が同じ寮で生活している。
同校は警察の調べが進むのを待った上で早ければ20日にも会見を開く予定。日本高野連の山口雅生事務局長は「青森県高野連の理事長から青森山田で死亡事故があったと報告を受けた。(死亡事故は)今まで聞いたことがない」と話した。今後は青森県高野連からの報告を受けて対応を協議する。
◆県高野連困惑、学校側の連絡待つ 青森山田高野球部員の死亡の報に、青森県高野連の渡辺学理事長(48)は困惑の色を隠せなかった。この日は警察の実況見分を受けて学校側からの報告を待つ状況。「詳しいことはまだ聞いていない。(学校から)報告を受けて今後の対応を進めることになる」と慎重な姿勢で対処することを明言した。
同県高野連では学校側から連絡が入り次第、日本高野連に報告する。前例のない事例なだけに現段階では、「処分内容などはわからない」(渡辺理事長)という。22日から県選抜が台湾遠征を行うが、同選抜には青森山田の野球部員2人が入っている。この2人は当事者ではないため、遠征参加は可能だが決断は学校側の判断に委ねられる。
また同校は秋季東北大会で準決勝まで勝ち進み来春のセンバツ大会に選ばれる可能性もあるが、それも学校側の報告を受けてからの判断となる。
◆過去の主な野球部員の死亡事例
▽78年5月 千葉・習志野の1年生部員が2年生部員に集団暴行を受け、拳や平手打ちで左耳の鼓膜が破れた。その後、搬送先の病院で死亡。夏の県大会出場を辞退し、対外試合も自粛。
▽86年6月 大阪・PL学園の2年生野球部員が同校内の池で水死。練習後の午後5時過ぎに5人で池の中で泳いでいたが、2年生男子部員がおぼれ、水深3・5メートルの底に沈み、死亡した。日本高野連は「学内の問題」とし、処分はなかった。
◆青森山田(あおもりやまだ)1918年に創立者・山田きみが青森市新町に裁縫塾として開校。62年から現校名。野球部は54年に創部。生徒数1107人(うち女子318人)。野球部は春1度、夏10度の甲子園出場。99年の夏ベスト8が最高成績。主な卒業生に元ロッテの柳田将利。サッカー、駅伝など、他の運動部も全国レベル。卓球の福原愛(ANA)らも輩出している。所在地は青森市青葉3丁目。
同校によると、1年生部員は他の1年生部員3人と一緒に寮の空き部屋で焼き肉をしていたところ、洗濯物を干しに来た2年生部員(17)に見つかり注意を受けた。その際、2年生部員が1年生部員の背中を素手で叩いたという。その後、1年生部員が息苦しそうな様子を見せたという。居合わせたコーチが蘇生活動などを行い、119番通報し、救急車で青森市内の病院に搬送されたが、心肺停止となり19日午前1時22分頃に死亡が確認された。
同校の渡辺俊治事務長は「2年生が注意した際に背中を叩いたと聞いています。いじめなどはなかったと認識しています。夜遅くに火を使うのはいけないことで注意したと思う。寮で焼き肉が通常的に行われていたかどうかは把握していない」と説明した。寮は学校の敷地内にあり、学校にはAED(自動体外式除細動器)が設置されていたが、寮には設置されていなかった。美斉津忠也監督はコーチとともに寮で生活していたが、事件が起こった時には所用で寮にはいなかったという。青森署では2年生部員が叩いたことと死亡との関連を調べている。
同校の野球部員は85人。全国から部員を受け入れ、全員が同じ寮で生活している。
同校は警察の調べが進むのを待った上で早ければ20日にも会見を開く予定。日本高野連の山口雅生事務局長は「青森県高野連の理事長から青森山田で死亡事故があったと報告を受けた。(死亡事故は)今まで聞いたことがない」と話した。今後は青森県高野連からの報告を受けて対応を協議する。
◆県高野連困惑、学校側の連絡待つ 青森山田高野球部員の死亡の報に、青森県高野連の渡辺学理事長(48)は困惑の色を隠せなかった。この日は警察の実況見分を受けて学校側からの報告を待つ状況。「詳しいことはまだ聞いていない。(学校から)報告を受けて今後の対応を進めることになる」と慎重な姿勢で対処することを明言した。
同県高野連では学校側から連絡が入り次第、日本高野連に報告する。前例のない事例なだけに現段階では、「処分内容などはわからない」(渡辺理事長)という。22日から県選抜が台湾遠征を行うが、同選抜には青森山田の野球部員2人が入っている。この2人は当事者ではないため、遠征参加は可能だが決断は学校側の判断に委ねられる。
また同校は秋季東北大会で準決勝まで勝ち進み来春のセンバツ大会に選ばれる可能性もあるが、それも学校側の報告を受けてからの判断となる。
◆過去の主な野球部員の死亡事例
▽78年5月 千葉・習志野の1年生部員が2年生部員に集団暴行を受け、拳や平手打ちで左耳の鼓膜が破れた。その後、搬送先の病院で死亡。夏の県大会出場を辞退し、対外試合も自粛。
▽86年6月 大阪・PL学園の2年生野球部員が同校内の池で水死。練習後の午後5時過ぎに5人で池の中で泳いでいたが、2年生男子部員がおぼれ、水深3・5メートルの底に沈み、死亡した。日本高野連は「学内の問題」とし、処分はなかった。
◆青森山田(あおもりやまだ)1918年に創立者・山田きみが青森市新町に裁縫塾として開校。62年から現校名。野球部は54年に創部。生徒数1107人(うち女子318人)。野球部は春1度、夏10度の甲子園出場。99年の夏ベスト8が最高成績。主な卒業生に元ロッテの柳田将利。サッカー、駅伝など、他の運動部も全国レベル。卓球の福原愛(ANA)らも輩出している。所在地は青森市青葉3丁目。