さてさて久しぶりにこちらのストーリーを更新させて頂きます。今回は、蓮sideから見たお話です。

⚠️「」→日本語。『』→英語となっております。

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昨日のセディが起こした事件が原因で、中断してしまったシーンから再度撮影が行われることになり再びソールズベリー大聖堂へとやって来た俺達。

父さんの腕の怪我も着ていた厚手の衣装のおかげで軽い切り傷だったのが幸いして撮影可能だった。


「いやぁ本当に、皆心配させてすまんかったな🙏💦💦」


「本当にヒヤヒヤもんでしたよ。でも大した怪我じゃなくて良かったです。ソールズベリーでの撮影は、今日で終わりですからね。皆さんも怪我やトラブルには気を付けてくださいね。」


父さんがキャスト&スタッフに謝罪して、新開監督も俺達に注意喚起し再び撮影が始まった。


大聖堂内での結婚式のシーンの撮影から始まり、一旦休憩を経て大聖堂の広場での撮影が行われるのでウェディングドレス姿のキョーコちゃんと外に出ると沢山のエキストラが広場を埋め尽くしていた。


『エキストラの皆さん、先程説明した通りに動いて下さい。それと未婚の女性の方達、前の方に来て構いませんよ~ブーケトスのシーンから始めますので受け取った方、そのままブーケ差し上げます!』


新開監督のその説明に、エキストラの中にいる若い女性達が沸き立ち我よと前に出てきた。


『ちょっと!退きなさいよ。絶対にゲットするんだから!』

『何よ!ブーケ貰うのは私よ!』

『あんたたちはまだ若いでしょ!アラサーの私に譲りなさいよ!』


本物の新婦じゃないのに、ブーケの争奪戦が既に始まってるのに呆れてしまい、監督が注意をしてきた。


『女性の皆さん~これは映画の撮影ですからね😅そんなにギラつかなくても大丈夫。ブーケトスのジンクス効きませんよ。』


確かに本物の結婚式じゃないのに、ブーケトスのジンクスを信じてギラギラしている女性達を見てキャスト達も呆れていた。


「おいおい皆そんなにブーケ欲しいんか?」(近江政彦)

「本物の結婚式じゃねーのになぁ。」(クーパパ)


「それでも皆欲しいのよ。女性心が分からないの?」(飯塚寛子)

「そうよね~ブーケトスは女の子の憧れよ。」(ジュリママ)


「やっぱり皆、本物の結婚式でなくてもブーケ欲しいんだね。」(蓮/久遠)

「大丈夫かな?ブーケ投げた後争奪戦起きなきゃいいけど😅」(キョーコ)


キョーコちゃんも心配してる中、エキストラの手前に主要キャスト陣と俺とキョーコちゃんの両隣にドラゴンのパールディアとグランディスが並び、大聖堂の中央広場内でクレーンカメラが動き始め再度撮影が始まった。


『おめでとう~マヤ姫様~リオン王子様~!!』

『お二人ともお幸せに~!!』


様々な祝福の声掛けがアチコチから上がり、フラワーシャワーが上空からヒラヒラと舞っている。

機械で風を起こして舞い上がっているみたいだ。

大聖堂の扉の前で俺達は、国民に扮したエキストラに向かい手を振ると、キョーコちゃんが手にしてたブーケを思いっきり投げたのである。


機械で風を起こしてるせいか、思ったより遠くに飛んでいきエキストラの中に落ちていった。

するとブーケを手にした人にドローンカメラが寄っていく、俺達にも何とか見える位置にいたので確認すると……まだ幼い?少女の手に渡ったみたいだ。


すると割れんばかりの拍手が起こり、少女が満面の笑みをしていた。

ドローンカメラが、彼女の近くにいくとカットがかかった。


『OK!カーット!そこのラッキーガール!こっちに来て貰っていいかな!?』


新開監督がメガホンで、呼び掛けると中世の民族衣裳っぽいオシャレ服を来た女の子が両親と思わしき人達と俺達の方に足早に歩いて寄ってきた。


『あのっ💦本当にこのブーケ貰っていいんですか?』


階段から降りてくると、女の子はキョーコちゃんに向かって興奮して聞いてきた。良く見ると、そんなに幼い感じではなく身長は、150㎝前後程の10~12歳くらいの少女だった。


『ええ構いませんよ。ドライフラワーにして保存することも出来るので、お好きなようにしてくださいね。』


『やったぁ✨😍✨!絶対に大切にします!プリンセスありがとうございました!』


とても嬉しそうにしてる女の子。キョーコちゃんのこともプリンセス(お姫様)とも言ってるし、握手も求めてきて撮影後に一緒に写真撮影する約束もした次第だ。

それにこちらに呼んだ理由もあった。一緒に来た、ご両親に新開監督があることを提案してきたのである。


『ブーケ受け取った女性に、この後のベール持ちの役をやって貰おうと思ってたんですけど娘さんをベールガール役に使わせて貰ってもいいですか?』


『ええ!?うちの娘をですか?本当に?映画に出演出来るんですか?』


その話に、その女の子の名前はアリアンロッド。ケルト神話の月の女神から取ったとのこと。通称は、アリアン年齢は11歳と紹介を受けた。

アリアンは、物凄く喜んでベールガール役を演じてくれることになったのである。

役名も、本名のままでやることに。


『月の女神様の名前なんて素敵✨マヤのミドルネームのエステル(星)と合ってるし🤩』


キョーコちゃんは、メルヘンの世界にちょっと行ってしまってる中、次の撮影の準備が進んでいる。ブラックドラゴンのグランディスが大聖堂前の道路に歩いていき、馬車の左隣へと位置に付いた。


パールディアと言うと、やはり動かない。キョーコちゃんの隣に居たまま動くまで待っていた。


「パールディアは、蓮と京子ちゃんと一緒に歩いて来て貰うから。アリアンのシーンもあるしね、ちょうど良かったな同名のキャラクターがいて。」


そうゲーム内に偶然だけど、アリアンロッドと言うキャラクターがいる。そもそもStar Seedのキャラクターネームは、色んな神話から取られた者が多いからな。


そうこうしているうちに大聖堂前の道路にエキストラの人達が、移動して市街地でのパレードの撮影が始まろうとしていた。


「俺も先に行ってるわ。後で会おうなプリンセスキョーコにプリンス久遠😁」


ニヤニヤしながら俺達を揶揄して足早にその場を走り去った従兄弟のユート。彼もまた騎士姿になって撮影に参加していた。

同じ顔をしてるので、別の役柄ではあったけど。

王妃役の飯塚さんと、国王役の近江さんを残して主要キャストはパレード用の馬車へと移っていった。


そして俺達は、ソールズベリーでの最後の撮影に。

カメラが回り馬車に歩いて向かうシーンから始まった。キョーコちゃんのベールを持つアリアンも一緒に歩いている。


大聖堂前に停まってる馬車に、4人で乗り込むと最後にパールディアが通りに現れた。ドローンカメラがそれに付いていく。

先導している撮影カメラを載せたトラックが動き出して、監督の指示のもと撮影が進んでいく。


ソールズベリー市は、この撮影の為に全面協力をしてくれたらしい。市内に住む市民も、服装を撮影の為に中世時代の衣装に身を包んで参加している。


観光客は、撮影時間帯だけシャットアウトしてしまったけれど撮影エリア外から大勢の人が野次馬と化して見ている。

特に、二頭のドラゴンとキョーコちゃんに皆興味津々だったらしくて現地のテレビ局や新聞社も取材に来ていた程だ。


市内でのパレードが始まって、ウィンザー城までの道程を撮影。

特別に許可を貰って城内での撮影も行った。

後で知ったことだけど、キョーコちゃんの高祖父が王侯貴族の一員だったので許可が下りたらしい。


そしてソールズベリーでの撮影が全て終わり城から出ると、エキストラや市民だけでなく観光客も集まって大きな拍手が上がった。


『お疲れさまでした~!!』

『素敵な撮影に参加させてくれてありがとう~!!』

『プリンセス最高!!』


ねぎらいの言葉も沢山上がっている中で、大きな花束を持った50歳くらいの男性が俺達の元にやって来た。

その男性も中世衣装を着ている。


『撮影ご苦労様でした。ソールズベリー市を代表して挨拶させていただきます。どうぞお受け取り下さい。』


丁寧なクイーンズイングリッシュで、挨拶してきた男性はソールズベリー市の市長だった。まさか撮影に参加してたとは😅


『ありがとうございます。こんな大きな花束まで用意して下さって😳💦』


『いえいえプリンセスキョーコの為に用意させて貰いましたので。それに、こんな大掛かりな撮影滅多にありませんし。私達も楽しませて貰いましたよ。映画の配信が待ち遠しいです。』


またしても市長までもがキョーコちゃんの事、プリンセスと呼んでいる。

その模様を現地のテレビ局や新聞社のカメラが撮っており、翌朝の新聞社の大紙面を飾り、ニュースでも大きく扱っていた。


翌朝俺達は、ソールズベリー市内のホテルをチェックアウトして列車で再びロンドンへと向かったのである。


俺の隣に座ってるキョーコちゃんは、いつの間にか眠ってしまっていた。


「ん?キョーコ眠っちまったのか?」


隣り合わせの席にいた父さんが気付き話しかけてきた。


「多分疲れたんだと思うよ。色んな事あったし。ロンドンに戻ってもまだ撮影あるからな、今のうちに休ませないと。」


「それにしても色んな事があったもんやなぁ。あのプリンスセディがあんな事するとは。アイツどうなるんや?一緒に映画出てたんやろ?主演だって聞いとるで。その映画、公開出来なくなるんちゃうか?」


ユートが心配してきて聞くと、社さんも心配してる模様で……


「その事で今朝方、呉前Pから連絡来たよ。一部だけ再撮影と追加撮影することになったって。セディが単体で映ってるシーンは、完全に撮り直しで他のキャストとの共演シーンは、顔だけ映ってるシーンはCGで代役に差し替えて、全身が映ってるシーンは撮り直し。」


「成る程、確かにそれならそんなに時間かからねーな。でも主演の俳優どうするんだ?他に代役いるんかよ?」


父さんが気にして聞いてくると、社さんは、俺とユートの顔を交互に見てとんでもないことを放ったんだ。


「主演は、蓮…いや久遠・ヒズリに変更、蓮が演じてる役は撮り直しと追加部分でユート君にお願いしたいって言ってきた。ユート君は、日本の映究スタジオでなら直ぐにでも撮影可能だよね?国籍って日本だよな?」


「「はい!?」」

に続く。

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まさかのユート君、ROUTEキャストの仲間入り~(笑)

日本の映画だと、不祥事起こした役者がいるとカットされたりお蔵入りする事が多いけど…最近では、公開されるようになってきましたね。


作品自体は、別に悪くないんだしな。海外では、普通に公開や放映するんだよね😅

でも流石に、傷害沙汰起こすとヤバイんじゃないかな?と思って私はこう言う展開にしました。