怒涛の如く続きます。ifストーリーなfairyシリーズ。

今回も蓮sideからみたお話です。

⚠️「」→日本語。『』→英語。〈〉→ロシア語です。

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ビューティサロンへとやって来た俺達は、ティールームでのやり取りの後テンさんのいる特別室へと来ていた。

ついでに花音も一緒に付いてきていた。


するとテンさんは、ため息をつき……


「あんた達ね、そんなに将来禿げたいの!?一晩だけ染めてまた直ぐに戻すって頭皮がバカになっちゃうわよ!」


「やっぱり駄目ですか……。」


「ここはやっぱりカツラでもええんちゃう?俺も最近染め直したばかりやからな。俺も禿げたかないわ。」


「絶対にいや~2人の禿げた姿なんて想像もしたくない~😭」


キョーコちゃんが泣いて訴えてきて、悠人もそう言うので2人ともウィッグで我慢することにした。

テンさんがカインの時に作った予備の俺のウィッグがあったので悠人には、それを着けさせた。


そして俺は、金髪の精巧に作られたウィッグを頭に着けた。

どちらのウィッグも、特殊なタイプで簡単には取れない仕掛けがあるので大きな仕草をしても安心な物でもある。


少しメイクをして眉毛にはウォータープルーフのゴールドのリキッドアイブロウで何とか誤魔化した。

悠人にも、ブラウンのリキッドアイブロウで整えた。まさか眉毛までブリーチしてたから驚いた。


そして社さんが一旦ホテルに戻って、俺のスーツを持ってまたビューティサロンへと持ってきてくれて『敦賀蓮』に扮した悠人に渡して着替えて、俺は『久遠』に用意されていたスーツに着替えたのである。


しかしここでもう1つ問題が発生してしまった。


「あのさ……このパーティー、キョーコちゃんも招待状貰ってるんだよね。どうしよう花音がいるからキョーコちゃんがいないと不振がられるよ😱💦

花音姿のキョーコちゃんって、不破のPVに出た時の天使姿に良く似てるし。日本人キャストの中には天使役やってたこと知ってる人いるんだよ。

更に言えば、小耳に挟んだんだけど不破尚も招待されてるらしいんだよ。」


「そう言えばそうやったわ、どないしよ😱💦」


社さんとキョーコちゃんが不安な顔をして指摘してきた。確かにそうだ、彼女も招待されているいないと不自然だ。

それに曲がり仮にも、彼女の幼馴染みである不破には不振がられてしまう可能性もある。


「それなら大丈夫や!実は、最強の助っ人があと2人いるんや。もう少ししたらここに来るで。」


グーサインをして悠人が話していると、扉がバーンと開き誰かが走って入ってきた。


「呼ばれて飛び出てジャーン!はるばるハワイから参上つかまつり~~キョーコの母方の又従姉妹の神条レイカ(かみじょう・れいか)18歳でーす!」


いきなり現れて仁王立ちでVサインをする少女(?)……顔がキョーコちゃんにソックリだった。

正確に言うと、ダークムーンの打ち上げパーティーの時にドレスアップした時の姿に瓜二つ。背丈もほぼ一緒だ。声もそっくり。

まるで双子のようだ。


キョーコちゃんは、目を丸くして驚いていた。


「ほえ……何でうちがおるんや?は?神条レイカ…………はて何処かで会ったことがあるような無いような?」


ズコッと前のめりになりつつも花音となってるキョーコちゃんの前に歩いていきいきなり両頬をつねった。


「こら~ハトコの姉ちゃん忘れてるんじゃないわよ!昔会ってるでしょ、滋賀県の親戚の家でそこにいる悠人も一緒だったじゃない!他にも別の親戚の子や、近所に住む地元の子供達とも一夏過ごしてるでしょうが!」


レイカと名乗る女の子が、悠人を指差して説明ししばらくするとキョーコちゃんは何かを思い出したのか大声を出した。


「ああ~思い出したわ!レイカお姉ちゃん!」


「思い出した?良かった~ホントに久しぶりね🎵綺麗になっちゃって~もう💓まるで西洋のビスクドールみたい~やだもう可愛い~❤️」


レイカさんは、花音に思わず抱きついている。


「あ、あのうレイカさん?悠人もかなり幼い頃だけじゃなかったんですか会ってたのって。」


「あ~そういやそんな事もあったな。すまんノートに書き忘れてたわ。後でまた書き加えるからノート返して貰えるか?」


おい……大事な事忘れるなよ。しっかりとしてほしいもんだ。


「ほぇ~ホントにキョーコちゃんにソックリね。瞳の色に背丈や体格に、声まで殆ど同じよ。あれ?でもキョーコちゃんと名字違うわね。母方って言ってたけどキョーコのちゃんのお母様ってシングルマザーだって教えて貰ったけど?」



「私は、キョーコちゃんのお祖母様の姉の孫なんです。

三姉妹の長女で、キョーコちゃんのお祖母様が次女になります。

だから悠人とは、母方のイトコになりますね。母親同士が姉妹ですから。

最上家には、女の子しか産まれなかったんでキョーコちゃんのお祖母様が結婚するときにお婿さん貰ってるんです。

確か~同じ京都市内に住む、藤原氏の子孫のお家の男性と恋愛結婚してるって母から聞きました。

因みにそのお家は、悠人の実家である繁縷家とも遠戚関係になるらしいんです。

だから私達って遠いご先祖が同じで、因みに顔がソックリなのは、母も伯母も母親である祖母似で私もその娘だから。キョーコちゃんも隔世遺伝でお祖母様に似てるからなんですよ。」



テンさんとレイカさんの話で納得した。成る程、母系筋の血が2人とも強く出てるんだ。

それに全くの赤の他人じゃなかったのにも驚いた。姻戚関係の親族かと思っていたら、先祖が一緒だったんだ。


確かTVで見た彼女のお母さんは、キョーコちゃんとはあまり似てないものな。お母さんは、父親似ってことなのかな?


それと、少し開いている扉に人の手があることに気付いた。

外にもう一人いるみたいで何だか入るのを躊躇ってる様子の人物がいる模様。


「ん?もう一人誰かいるんですかレイカさん?」

「え?ああ、ったく何躊躇ってるのよ。早く入ってきなさいよ!」


そう言って手を引っ張ってもう一人無理やり、連れ込んだ。

その人物は、レイカさんに瓜二つの人物…。


「え?レイカお姉ちゃんがもう一人?」(キョーコ・花音)

「は?双子なんですか!?」(久遠・蓮)

「へ?お前まさか……レイトか?」(悠人)

「うわっ、またしてもキョーコちゃんにソックリ!」(社)

「あらま~~まさかのそっくりさんが2人?」(テン)



しかし、悠人が呼んだ名前に違和感があった……😒


「ん?レイト……って…………、あのうまさかその子って😓」

「そのまさかよ、これは私の双子の弟のレイトでーす!」


やっぱり男の子だった……😅何で女装させてんだ?


「おいレイカまさか、レイトにキョーコのふりさせる気かいな😅?」


悠人がレイト君(?)を指差して呆れ顔で聞いてきた。


「ううん、流石に声変わりしちゃってるからそれは無理よ。その代わりに私のふりしてもらうわ。だってレイトって私と一緒でお母さんやお祖母ちゃんに似ちゃってるし。声変わりしてるけど、男性にしては高い方なのよね。だから女性のふりしてても大丈夫だから、女装させてみました。

因みに、キョーコちゃんが一旦元の姿に戻っても、双子の妹って事にしちゃうから名前もレイコって呼んであげてね。テヘッ😄」


テヘペロっと、今時な女の子って感じのレイカさん。それにそっくりな双子の弟のレイト君、何だかさっきからずっと黙り込んでるけど…暫くしてたら肩を震わせてきた。そして……



「だ~~!!何で僕がこんなカッコしなきゃいけないんだよ!レイカと一緒にロスに住む親戚の家に遊びに行くって言うから楽しみにして来たのに!」



ぶちギレて大声を上げて、はぁはぁと息を荒立て捲し立てるレイト君……😥

確かに男にしては、高い声だ。2人より少し低い感じではあるけれど、レイカさんとキョーコちゃんとはやはり若干差異がある。


「まぁまぁ落ち着けやレイト💦でも意外と似合っとるやんけ。」

「はぁ?悠人兄ちゃん、本気で言ってるのかよ!」

「でしょ?ヘアメイクしてっていったら盛り上がっちゃってこんなんなりました~(*´∀`)♪」


3人がギャアギャアしてると、いつの間にか隣にいた花音(キョーコちゃん)が眉間に皺を寄せて怪訝な顔をしていた。


「あのう……私の記憶に、レイトさんの名前が出てこないんですけど?」


「あれ?さっきレイカさんが幼い頃に会ってるって言ってなかったっけ?」


「いや、レイトはあん時いなかったんや。実は、夏休みに親戚の子供達を集めて親睦しよう!って滋賀県の親戚の家に集まったんやげとな、レイトはその直前に急性盲腸炎になってもうたんや。だからハワイから来たのはレイカだけ、コイツは入院して退院後も自宅療養しとったから来なかったんよ。」


悠人が詳しく説明してると、レイカさんも隣でウンウン頷いていた。


「僕だって、日本に行きたかったのに……腹膜炎も起きてたから、退院後も母さんが家で寝てろー!って止められたんだよ😭」


昔の事を思い出したのか、涙ぐんでいるレイト君。難儀だな、彼も女装までさせられて。


「素顔見てみたいな、メイクとってもキョーコちゃんに似てるのかな?」


社さんは、別の意味で興味津々のようだし😅


「それと、キョーコちゃんが花音になってる時は私がキョーコちゃんに成り済まして、琴南奏江さんのPAするから安心してね😉今夜のパーティーも敦賀蓮さんに成り済ました悠人とコンビになって参加するから。んで、これに私のふりさせるんで。しっかり私を演じなさいよ!」


「これって言うなよ……😥」


レイト君がすっかり項垂れてしまっていた。


「うーんでも1つだけ困ってる事があるのよね。」


頭を抱えながら難儀な顔してるレイカさん。


「何に困ってるんですか?」


「私に扮する、レイコ(レイト)のエスコート役の男性がいないのよ。ほら、私は京子として敦賀蓮に扮した悠人と参加すればいいし。花音は、久遠さんがエスコートするでしょ?クーおじさんは、奥さまのジュリさんがいるし。1人余っちゃってるのよ。どうしようかしら?」


「そもそも神条レイカさんがパーティーに参加するってのもどうなのかと。一般人に招待状は、送ってないはずですけど?」


「それなら大丈夫。私もある人の代理で招待状貰ってるのよ。ちょっとしたツテがあってね。その人が事情があって出れないものだから代理で参加してくれって頼まれたのよ。」


成る程そう言うことか。でもさっきから気になってはいた『神条』と言う名字に。

今年、新たに就任した日本の総理大臣と同じなんだよな……。

確か新・総理大臣は京都出身。娘が2人いて、次女が婿養子をとって結婚しており、その夫婦家族がハワイに住んでいるとワイドショーで言ってた記憶がある。まさかな……😅


それと確かに、こう言った大きなパーティーって欧米ではカップルやパートナー同伴で招待される事が多い。

今回、俺が専属モデルを務めるアルマンディの50周年記念パーティーには、アルマンディがスポンサー企業になっている映画『ROUTE(ルート)』に出演するキャスト&スタッフ勢も招待されている。


キャスト&スタッフ勢は、団体客として招待されてるので同伴者は必要としない。でも俺は、専属モデルと言うこともあり別個で招待状を受け取っている。

パートナーがいない人は、マネージャーやPAだったり時には家族やその他の身内や、もしくは友人を連れ立って参加するのが通例だ。


俺は、今回本来の姿の久遠に戻ってるので花音と一緒に、クー・ヒズリ&ジュリエナ・デュリス夫妻の息子&娘と言う家族での参加となる。


俺と同様皆も黙り込んで、思案中の模様だった。すると、全員がある人物に気付きバッと振り返った。その目線の先には、社さんがいた。


へと続く。

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まさかの社さんを全員指名(笑)

男の娘(笑)をエスコートするはめに🤣


そして新たに登場した、親戚キャラ(オリキャラ)のレイカ&レイコ(レイト)の双子姉妹(笑)

この世界における、日本の内閣総理大臣の孫姉弟でございます。父親の仕事の関係で、2人ともハワイで産まれて育ってます。

日本語・英語共にネイティブに話せます。


2人とも日本語を話すとき普段は標準語ですが、お母様影響を受けて時々京都弁になることもシバシバ(笑)

特に、レイカちゃんが影響受けてます。レイト君は、あまり京都弁使いません。


両親とも日本人(母親は、日英クォータ)なるので、キョーコ同様アメリカとの二重国籍ホルダーです。


小学生の時に、一夏を過ごした親戚や田舎の地元の子供達とのお話は他のストーリーにも使っており、その中に村雨君も含まれてるので、ここでも過去に知り合ってます。


更に言えば、このストーリーでのキョーコのお祖母さんもお婿さん貰ってますけどヒズリ家の人間ではありません。

確かに蓮(久遠)とはハトコではありませんが、かーなり離れた遠戚ではあるので全くの赤の他人と言うわけではないと言う設定です。クーさんもその事を知ってますが、殆ど赤の他人に等しい程の遠縁なので説明がメンドクサイから赤の他人として説明したしだいです。


続柄名もないような、ものすごーく離れた遠戚関係。

でも、共通のご先祖様を持っているんです。明治以前の幕末辺りに共通のご先祖がいると言う設定を作りました。


んでもって、平安時代に最上家のご先祖様に当たる人物の元に安倍晴明の子供(娘)が嫁いでる裏設定あり(笑)

キョコちゃんの怨霊(怨キョ)&怨力は、そこからきております。

クーパパある意味、キョコちゃんのご先祖様を当ててしまっております。