さて少し遅れていた最新話を更新したいと思います。
今回は、キョーコsideから見たお話になります。
⚠️『』は、英語。「」は、日本語になってます。
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私は、部屋に敦…いや久遠さんと二人きりになってしまった。
本来のキラキラ輝く金髪に光の加減で茶色から緑色に変わる、神秘的な瞳…いつ見ても綺麗だなぁ。
見とれてると久遠さんが私の直ぐ側にあるベッドに移り座ってきて、私に一緒に座るよう促してきたので恥ずかしながらも隣に座った。
「ほら見てごらん、満月が綺麗だよ。」
ベッドの前にある窓から夜空に輝く大きな満月が見えていた。
「本当だ。綺麗…🌝」
いつの間にか、久遠さんは私の肩に手をやっていて身体に寄せていた。
「ほわわわわわっ😳💦ななななに~~。」
「そんなに驚かなくても…こうして二人っきりでいられるのって久しぶりだし。日本に帰ったらちゃんと皆に説明したいんだけどいいかな?」
そう言えば、素性も全部明かしちゃったんだっけ。
「何処まで日本の皆さん知ってるんですか?」
私は、買いつまんでの説明しか受けてないからまだ詳しい事は知らないままでいた。
「う~~ん。どう説明したらいいのか…日本どころか世界中のマスメディアがキョーコちゃんの事を注目してるからな。」
「へ?世界中?なんで?」
私は、首をかしげていると…
「それはキョーコちゃん君が、小国とは言えヨーロッパの王国の王家の血を引いてる人間でもあるからだよ。
お母さんからも聞いて知ってるんだろ?エスティリア王国の元王女様である、エステル王女の来孫にあたる人物で、現英国の王侯貴族の1人であるオーランド公爵の玄孫で、昭和の名女優でもある蓮見葉子さんのお孫さんで、俺の父さんの…繁縷(ひずり)家もかなり家柄は、古いらしくて過去には宮家からもお姫様が嫁いできたこともある家らしいんだ。
つまり皇族とも凄く離れてるけど、遠縁関係にあるらしいよ。そんなことも全部バレちゃったからね。」
はえ?宮家のお姫様が嫁いでる?
私は、驚きつつも話を続ける久遠さん。
「それに最上家もかなり古く続く武家だって聞いてるし。君は、エスティリア王国・英国王室・日本の皇族と言う3つの国の王族や皇族の血を受け継ぐ希な人物なんだ。
そう言った意味で、かなり注目されてるみたいなんだよ。更に言えば、現在エスティリア王家には直系筋のお姫様がいないらしくてね。王妃様や皇太子妃様はいても、産まれてきたのは男子ばかり、王子様しかいないらしい。
親族の王侯貴族の中にも、嫁いで来た人以外の女性ってほんの数人しか居ないみたいなんだよ。しかもかなり血縁的にも離れてるみたいだし。そんな中でもそれなりに近い血筋の未婚で子供のいない女性は、エステル王女の来孫であるキョーコちゃんだけなんだって。
そこから現在の第一王子様がキョーコちゃんと同世代だって事で、俺が素性バレした直後にエステル王女の来孫だって知ってしまったらしくて日本の外務省に連絡してきたらしい。
どうも君の事を国際ニュースの動画見て興味出て、会いたいって熱望してるらしいよ。」
やれやれと言った感じで久遠さんが説明してくれたけど……
「そんなことにまでなってたなんて…😓」
「今月末には、父親でもある今の皇太子の新国王への戴冠式もあって世界各国のVIPも招待されてるしね。もしかしたらキョーコちゃんへも招待状が送られてるんじゃ?って各局のワイドショーでも報道されてたよ。冴菜おばさんに何かしら連絡来てるんじゃないかな?」
そう言えば、お母さんがイギリスに来てから様子がおかしくなっていたけど…もしかしたらそれが原因かも?と私も推測した。
「もう夜遅いし、明日も撮影早いよね。そろそろ部屋に戻るよ。」
久遠さんがそう言うと、ベッドから立ち上がって扉を開けようとした瞬間、お母さんが扉を開けて入ってきた。
「うわっビックリした~。冴菜おばさん?もう帰ってきたんですね。」
お母さんは顔を真っ赤にしていて、いきなり久遠さんに対して問い詰めてきた。
「あんた!キョーコに変なことしてへんやろうな?軽いキス程度ならまだ百歩譲って許すけど、18歳になるまで絶対に手を出さんと約束するなら婚約は許したるわ!それと!絶対に浮気したらあかんで!もししたら……分かっとるな😈?キョーコも覚悟出来とるか?ハトコに嫁ぐ勇気あるんか?」
まるで般若の如く、悪鬼顔で私達に結婚の話を問い詰めてきた。そしたら、後ろから更にジュリエナさんもやってきて…
「まぁまぁ、落ち着いて冴菜。まだ2人のちゃんとしたお付き合いをしてるかの確認してないのよ。まぁ、私もちょっと突っ走っちゃった所もあるけど。ねぇ貴方?」
「そうそう、冴菜姉さんも少し落ち着けや。ちょっと飲み過ぎだぞ😅」
ムッとした顔つきで、後ろを振り向いたお母さん。
今度は、久遠さんのご両親に向かって怒り出した。
「なんやねんあんたらわ!自分らの息子とうちの娘をあんだけ結婚させろとか言っとった癖に!!大体あんたらわな……」
ドサッ!
何か言いかけた瞬間お母さんが倒れてしまった。
「お母さん!?」
「お、おい!冴姉ちゃん?って……あれ?」
良く見ると寝息が聴こえてきた。
「あんだよ、寝ちまっただけか😅心配させやがって。あんま飲めない癖に、あんなに飲むからだろ。」
そう言って横抱きにしてベッドに寝かせてくれた。
「すみません、お母さんが迷惑かけちゃって。」
「いや…こっちも悪かったな。身内だってこと黙っててさ。久遠の事もあったし、キョーコも似たような目に合うかもって心配になっちまって黙ってたんだよ。」
クーお父さんが私の頭を優しくポンポンと撫でてきて、笑顔で答えてくれた。
「明日も早くから撮影あるし、そろそろお暇するわ。ほら久遠も。」
「ん…分かった。それじゃあまた明日ねキョーコちゃん。」
そう言うと、顔を屈めて私の頬に軽くチュッとキスをして部屋を出て行った。
その後私は、その場でボケーっと突っ立っていたらしく、暫くしてお母さんが目を覚まして…
「あんた何しとんねん、早う寝んか。」
の一言でハッとして、ベッドに潜り込んだ。
⑩に続く。
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暫く滞っていたお話を更新致しました。
どうも体調が優れないんですよね。
本誌(原作)の方も、中々ストーリー進まないしなぁ。
大きな山って、何なんでしょうね?気になってしょうがない。
それにしても、このお話の設定を考えてた時に完成オリジナルストーリーの世界観を使っちゃったんですよね。
随分前に、完全ファンタジーストーリー(異世界転生物)を考えてノートに書いてたんですけど途中で頓挫しちゃったものがありまして、それを引っ張って来ちゃいました(笑)
本当は、それを某小説投稿サイトで連載してみようかな?と思ってたんですけど…ここで使っちゃったので今はまた別のストーリー考えている最中です。
いつか形にしてみたいなと思っております。