遊園地で思いもかけない昔馴染みとの再会をした翌日、事務所へとモー子さんと共に来ると社長から注意を受けてしまった。
「ったく君たちは何をしているんだ💧仮にも二人は芸能人でそれなりに顔が知られるようになってきてるんだから、少しは変装の1つでもして出掛けないと。特に最上君は、記者にマークされてるかもしれないんだからな。」
「はい、すみませんでした。今後気を付けます。」
ラブミー部の部室には、海賊の船長の格好をした社長がいて私達は正座をさせられお説教を受けていたのである。
すると部室の扉が開きミューズ様が入ってきた。
「はいはいダーリンそこまで。後は私に任せて。キョーコちゃんのイメチェンのお手伝いに来たわよ。」
「イメチェン?ミューズ様何をするんですか?」
「誰?その子。あんたの知り合い?」
モー子さんはミューズ様の事を知らないから紹介すると、社長は部室から出ていった。
「キョーコちゃん今度、時代劇の映画に出るんですって?だったら地毛に戻した方がいいんじゃないか?ってヤッシーにも相談されたのよ。その方が撮影するときにカツラ被るより、一部足してエクステンションにした方が楽だし。
時期的にカツラ被るとかなり蒸れるわよ~~。
せっかくだからそれに合わせてイメチェンもしちゃえってね、だから私に任せて🎵」
あ!そう言うこと。なるほどね確かにこれから撮影するとなると、夏場に近づくと共に梅雨入りするしかなり蒸すものね。カツラじゃ確かに暑くなりそうだもの。
私はミューズ様の言うとおり、地毛に戻すべくお願いすることになった。そのあとミューズ様の移動美容室になってるキャンピングカーに移動して髪を元の地毛の色に戻してもらい髪型も少し変えてもらった。
そして数時間後、事務所へと戻りラブミー部の部室へと向かう途中、意気揚々と鼻歌を歌いながら廊下を歩いていると誰しもが振り返り私の事を見ている。
何か変なのかな?もしかしたらイメチェン失敗した~~💦??
「ねえそこの君。新人さん?何処のセクションに在籍してるの?」
いきなり声をかけてきた社員さんがいたので私は振り返り、答えた。
「はい?えっと~私の事誰か分からないんですか?タレント部に在籍してる京子ですけど?」
「え?京子?」
すると周囲にいた人達がビックリして振り返り私の事を見て来た。
「ご、ごめん!気付かなかった。何か凄く可愛い女の子がいるって言うから気になって来たんだよ。まさか京子ちゃんだったとはね。」
「イメチェンしたの?良いじゃない。似合うわよ。」
「いや~~女の子って本当に変わるよな。ヘアメイクの1つでここまで変わるなんて。」
ん?何か誉められてる?ちょっとこそばよい感じになった私は照れてしまったけれど嬉しかった。
あまり人から可愛いなんて言われた事なかったんだもの。
すると電話が鳴ったのでその場にいた人達は挨拶をして、去ると電話に出ると社さんからだった。
『キョーコちゃん今事務所にいる?もう少ししたら蓮の仕事終わるから一度そっちに戻ろうと思っててね。次は、蓮とキョーコちゃん同じバラエティー番組に出る予定だから一緒に行こう。いいよね?』
「はい、分かりました。事務所で待ってますね。」
社さんとの電話が終ると一件のメールが来ている事に気付いて開いてみると、能美さんからのメールだった。
『今夜空いてますか?もし良かったら会えないかな?
写真見つかったので見せたいです。一緒に食事もどうかな?連絡待ってるで😄』
仕事は夕方には終わる予定だから会えない事もないかな?
私は、6時頃なら大丈夫とメールして携帯を閉じた。
その後、事務所に戻ってきた社さんと敦賀さんと合流し一緒にテレビ局へと向かう中で昨日の一件を話した。
「へえ~そんな事があったんだ。しかも幼なじみと再会するとはね、更に蓮に似てるとわ。一度会ってみたいな。」
「幼なじみって程ではないんですけれどね。でも何度か会ってたので、そうとも言えるのかな?」
「俺も興味ある。俺と似てる人って滅多にいないし。どんだけ似てるの?」
「パッと見は、ソックリですよ。でも良くみると少し違いがあるので、直ぐに本人じゃないって分かるみたいですね。それでよく間違われるって言ってましたから。背も能美さんの方が低いしそれでも高い方で体格も良いから着る服に困ってるって。」
「その気持ちよく分かる。俺も着る服全部、外国人サイズで買ってるからな💧」
そんな話で盛り上がってるとテレビ局へと着いて一緒に楽屋へと向かっていた。
しかし楽屋エリアに到着すると、人だかりが出来ていて立ち往生するはめに。
「何かあったのかな?」
「あれ?警察官が来てません?」
「本当だ!あの何か起きたんですか?」
社さんが近くの人に聞くと楽屋に泥棒が入って貴重品類が軒並みに盗まれたと言う事が判明し現場が騒然としてた。
「それでここの階の楽屋全部調べてる所なんだよ。だから使用出来なくて困ってるんだ。」
すると警察官がやって来て漸く調査が終わったので、大丈夫だと伝えてきたけれど……
「なんかそれでも不安だな。また泥棒が入るとも言い切れないし。キョーコちゃん1人で楽屋にいるのも危険だな。良かったら蓮と同じ楽屋にする?同じマネージャーだし出る番組も同じなんだから、蓮もいいか?」
「俺は構いませんよ。もが……いや京子ちゃんもいいよね?」
敦賀さんは、私の事をいつもの名字呼びから芸名呼びに変えて提案してきた。最近、大勢の人のいる前ではあまり名字で呼ばないのよね。
一応、個人情報でもあるからかな?
「そこまで言うなら……分かりました。お世話になります。」
近くにいた人達は、私達の方を見て何やらひそひそ話をしていたけれど無視した。この視線には覚えがあったからだ。こんなの慣れてるもの気にしない。
→4 へ。
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ショータローの取り巻きから浴びせられていた嫉妬の嵐を経験しているキョーコからすれば、こんなの屁のカッパ。
しかーし、ショータロー以外にもキョーコの過去を知る馬の骨が登場してしまい少し焦っているかもしれない蓮君。
内心穏やかじゃないかもしれませんね。
しかも顔が似てると来れば尚更。さてさて次回は、ソックリさんとの対峙?となるかな?
実は、能美君の元ネタキャラは『君ハピ』に登場する蓮の従兄弟にしてキョーコの再従兄弟でもある悠人(ユート)君でもあります。なので性格は、ほぼ一緒。下の名前も同じです。本名『能美悠人』。
年齢は、二十歳。大学二年生。都内にあるそこそこ偏差値の高い大学に通ってる青年です。
大学でも人気者。特に女子からの人気は絶大。敦賀蓮にソックリなもんでよく親戚か?と聞かれてます(笑)
実は、昔ショータローとも何度か会ってた設定にしてあるので。それがもとでショータローが変な勘違いをしてまう展開になる予定でもあります。