今回は、三人称スタイルのお話しになります。
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母親と社長宅を出て、だるま屋へと赴き下宿先を出る事を話し挨拶をした後に事務所へとやって来たキョーコと冴菜。タレント部の椹主任にも一応、蓮との事を話した方がいいと言われ来た次第だ。キョーコも事務所へ向かう途中に連絡を入れてるので待っている筈だと言っていた。
事務所内に入ると、何だか注目を浴びている模様だ。昨日の雪花の時とは少し違う感じだけど、母親と一緒にいるのも原因であろう。
「なぁ?あの子誰かな?可愛くね?」
「また新人タレントじゃない?一緒にいる人、時々テレビに出てるよね?弁護士の先生じゃなかったっけ?」
「あ、そうそう。鰐憲先生の代理で時々出てる美人弁護士だよ。」
「何で一緒にいるんだろ?身内なのかな?」
どういうわけだか、皆がタレント部に所属する京子だと気付いていない様子だ。
タレント部のブースへと入り椹さんのデスクへと向かうとパソコンに向かい何か難しそうな顔をして唸りながら、キーボードを打っていた。
「椹さん、おはようございます。あの……お仕事中すみません、先ほど電話で連絡した通り母と一緒に来ました。こちらが私の母なんですけど。」
「ん?最上さん、ごめんねちょっとうちのHPに更新して載せる君のプロフィールでちょっと困った事があったもんだから、パソコンに向かって唸っちゃってたよ😅
一旦終わらせるから待ってて…………って誰?」
椹主任までキョーコの事を見て、目がハテナ状態になっている😓
「あのう……何で皆私の事分からないんでしょうか?茶髪から地毛の黒髪に変わっただけだと思うんですけど。美緒の時とは、少し色は違いますがあんまり変わんないと思うんですよね?」
「あれ?その声……最上さん?ええ!?いやいやいや、分かんなかったよ。何処のお嬢様かと思っちゃったし!」
椹主任が驚いて、タレント部に所属する"京子"だと気付くと他の社員やタレントさん達まで驚いていた。
「うっそ~京子ちゃんなの!?」
「ふえ~ヘアメイク1つだけで随分イメージ変わるなぁ。」
「京子ちゃん……可愛い(゜ρ゜)」
「何か大人っぽい!綺麗だよ。今度食事でもどう?」
「え、ええ?そうですか😳💦?ありがとうございます。」
キョーコは皆から誉められて照れている。中には、その姿に魅いられぽけーっとしている者もいたくらいだ。因みにその人物は、ブリッジロックのリーダーである光だった。
「あの、キョーコの母の最上冴菜と申します。娘がいつもお世辞になっております。早速ですが少々お時間を頂きこれからの芸能活動についてお話したい事がありましてよろしいでしょうか?」
皆でワイワイしてると、冴菜が話に割って入ってきて椹主任に話を切り出したのだが……
「あ……その事なんですが、少し待ってて貰ってもよろしいですか?もが…いや京子さんに会いたいっている人がいまして、この後会わせなきゃならないんですよ。今日お時間あります?」
「え?ええ。今日は有給を取ってお休みを頂いているので大丈夫ですけれど。」
そう言うと、冴菜は社内のカフェで待ってると言って一旦タレント部から出ていった。
「あの椹さん、私に会いたいって誰ですか?」
「ん?ああ、ちょっとね。実は、蓮とも一緒に会いたいって言ってる人なんだよ。」
蓮とも会いたい人物とは誰であろう?とキョーコが考えてると後ろから蓮の声がして振り向くと……
「椹さん、おはようございます。それと、キョーコちゃんもおはよう。」
「え?キョーコちゃん??」
神々スタイル笑顔の蓮はいた。いつにもましてキラキラしている😳
一緒に社マネもいたが、担当マネージャーまでもが驚いている。
「おはようございます敦賀さん、社さん。」
「その髪型似合ってるね可愛いよ。服も良かったサイズもピッタリだし似合うと思ってたんだ。テンさんにお願いして昨日、社長の家に向かってる間に代わりに買ってきて貰ってたんだよ😊」
そう言うとキョーコの頭を優しくナデナデしてくれて、今キョーコが着ている服が蓮が用意してくれた物だと分かり皆がざわついた。
それを見ていた社マネは、口から砂を吐くという器用なまねをしている。
「……はっ!いかんいかん!おーい蓮くん~皆が惚けてるよ。ほら、多分もうプロデューサーも来てると思うから行かないと。椹さんも同席するんですよね?」
話を終えて蓮とキョーコ達がタレント部から出ていくと、部内ではある話で持ちきりになったのだが、この時は当の本人達は知るよしもなかったという。
「京子ちゃん左手の薬指に指輪してなかった?」
「うん……してたね。」
「更に敦賀君のあの京子ちゃんへの甘々な態度。」
「服まで買ってあげてるし。」
「それでいてお母さんが来てるって事は……。」
「「まさかw(゜o゜)w!?」」
その一方で、蓮達が多目的ブース内にある打ち合わせスペースへと入ってくると某テレビ局のドラマ制作プロデューサーと演出家が挨拶をしてきた。
そこでもイメチェンしたキョーコを見て驚き、誉めてきたものだから少し戸惑っていたのである。
「すまないね二人ともわざわざ時間作ってくれて。」
「いえ、まだ次の仕事まで時間ありますので。大丈夫ですよ。それで俺達に何の用なんですか?」
「実はね、二人が幼なじみだって芸能ニュースで流れた時、そちらの社マネージャーが語った二人の幼い頃の話あるだろ?僕も動画サイトで見てね、何か面白い話だなぁと思って。もし可能であるなら、二人をモデルにしたドラマを作りたいなと思って許可を貰いたくて来たんだよ。」
「「え!?俺(私)達がモデルのドラマ!?」」
「ああ。まだ随分先に予定されてる連続ドラマの企画に上げたいんだ。木曜夜枠のドラマなんだけど、最近は原作物が続いたからオリジナル作品を作ろうって話が制作会議で上がってね。どんな話がいいかな?と思ってたら、芸能ニュースで二人の話を見てさ、このシチュエーションは意外と受けるんじゃないかな?と思ったんだよ。
もう試作プロットは作ってあるんだ。こんな内容なんだけど……。」
すると今度は、演出家の先生が話始めた。
「幼い頃に出会った幼なじみの女の子と10年ぶりに芸能界で再会。でも最初は互いに幼なじみであることに気付かなかった!
でも主人公が幼い頃にプレゼントした石の巡り合わせで、その事に気付いたけれど中々タイミングが合わなく、チャンスを逃し続けて1年が過ぎ、あることがキッカケでヒロインは主人公が何処かで出会っていた人なのでは?
と思うようになり、思いきって聞くと実は幼なじみの男の子であることを知る!
そこから周囲には内緒の幼なじみ関係を再開すると、互いに初恋の相手同士でもあることが分かり二人の間に恋愛感情が生まれ遂には恋人となる。
しかしまだ新人タレントであるヒロインと、超人気俳優の主人公の恋愛はスキャンダルになること間違いなし。ヒロインも売名行為と捉えられないと思い、二人とも恋人関係を隠して芸能活動をしている。でもとうとうその事がバレてしまい、ヒロインは主人公の熱狂的ファンから執拗に狙われて嫌がらせを受けるようになってしまう。
でも最終的には、困難を乗り越えて二人は結婚するっていう話なんだよね。
一応ラブコメディにしようとは思ってるんだけど。」
殆ど同じなんですけど……と蓮とキョーコは、心の中で突っ込んだのは言うまでもない。
「ああ!それと、敦賀君のお父さんと京子さんのお母さんのお話しも組み入れたいんだよね。これはこっちのオリジナル設定なんだけど、主人公のお父さんが有名なハリウッド俳優でその事を隠して、本名ではなく芸名で活動していたからヒロインは幼なじみであることを気付かなかった。って設定にしたんだ。
ヒロインも実は曾祖母が有名な女優だったっていう設定にしてあるよ。どうかな?面白いだろ!」
ぶふっ💦!!
蓮とキョーコと社マネは、演出家が作った主人公とヒロインの家族設定に思わず口に含んでいたお茶を吹き出してしまった。
「うわっ!三人とも何してるんだ!?」
椹主任が驚き慌てて濡れてしまったテーブルを拭いてるとキョーコがプロデューサーと演出家に質問。
「あ、あの……もしかして私の身内の事調べました……😓?」
キョーコが口をハンカチで押さえながら恐る恐る聞いてみると
「びっくりした~…って、え?京子さんの身内?ん~と……実は知ってる人がいて教えてくれたんだよね。なんかクリスマスを家族と日本で過ごしたいからって、お忍びで来てるとあるハリウッド俳優さんが。やっぱり駄目かな?設定では日本人にしてあるんだけど。」
「とあるハリウッド俳優って……まさかその人って?」
今度は、蓮が聞くとプロデューサーと演出家の座ってるソファーの後ろから、にょきっとまたしてもある人物が現れたのだ。
「それ俺が教えた。すまんキョーコつい口が滑っちまってな😅」
ハハハとから笑いする、日本が誇るハリウッド俳優クー・ヒズリであった。
「クー・ヒズリ!?」
多目的ブースにいた人々全員が揃って口にし、その場は騒然としてしまったのであった。
→11へ。
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ちょっと読みづらくてすみません。説明好きな私の悪い癖ですね😅
蓮とキョーコの出会い話と再会話ってなんかロマンチックでいいなと思い、もしその事を他の人が知ったらどう思うんだろ?それが芸能関係者だとしたら?
ドラマや映画話への発展もありうる?と思って書いてみました(*´σー`)エヘヘ
最近の邦画を見ていると、意外と実話を基にした作品多いんですよね。二人のこのシチュエーションはいけるでしょ!