私がコーンを一旦家に連れ戻して、汚れてしまった足元を綺麗にしてパジャマから普段着に着替え終わると家の外からパトカーのサイレンの音が聞こえてきたので、また外に出ると更に人が増えていてちょっとした騒ぎが起きてしまっていた。


「うわっ!いつの間にか、こんなに人が増えてる~💦」


よく見ると、野次馬の中には多分近くの旅館のお座敷に呼ばれていたんだろう。舞妓さんや芸姑さん等もいた。
皆スマホや携帯を片手に、家に侵入した犯人を撮りまくっていたのである。


「こら皆、勝手に写真を撮るんやない!やめなさい!」


コーンから男性の確保を代わってくれた元検事のお隣のお爺さんが写真を撮っている人達に注意すると、パトカーが到着し警察官が降りてきて事情を説明。
説明が終わると、家宅侵入と盗撮の現行犯で逮捕され手錠が掛けられてパトカーに乗せられ警察署へと連行されていった。

その後もう1台パトカーが遅れてやって来て、事情を聞きたいとのことで私達も警察署に行くことになってしまった。その際、お隣のお爺さんも一緒に事情聴取を受ける為に同行することに。


「大丈夫だよ。俺達は被害者なんだから、そんなに心配しなくても。」

「そうや。うちは元検事やし有利になるで!キョーコちゃんのお祖父さんや曾祖父さんとは生前、仲良かったし何かと世話にもなったからなあ。協力したるわ安心しなさい。」


二人がシュンとしてしまっていた私を笑顔で心配して話しかけてくれた。
その時、お隣のお爺さん名前は藤原さんと言うんだけど…何だか少しアルバムで見た高祖父に似てる気がしてなんと無しに聞いてみたらビックリ!


「ん?八雲の曾祖父さんに似てるか?そりゃそうや!血筋かもしれへんな。かなり離れとるけど、最上家と藤原家は遠戚関係にあるからなぁ。因みに八雲とは三従兄弟(みいとこ)の関係にあるんよ。うちの孫とも、かなり薄いけど血が繋がっとるで
息子夫婦は東京に住んでるんやけど、今度の連休に来る予定だから会わしたるわ。孫達も敦賀蓮さんと京子ちゃんが隣に住んでる親戚だって言ったらビックリしてな、楽しみにしてるって言ってたわ。」


ちょっと…お母さん💧ちゃんと話してくれればよかったのに。こんなに近くに親族いたんなら、こっちに預けてもよかったんじゃないの?

あ、でも…迷惑かけたくなかったのかも。親戚っていってもかなり遠縁だものね。

色々と事情があったんだろうな。そんな事を感慨深く考えていたら警察署について事情聴取を受ける事になった。

そしたら犯人がどんな人物なのか判明して私達は、怒り心頭になってしまい…


「月刊BOOTHTの記者だったんですか!?」

「ええ、どうやら敦賀蓮さんと京子さんの事をマークしていた模様なんです。コチラをご覧になってくれませんか?少々、ショックを受けるような写真もありますが…確認のため見て頂きたいんです。」


婦警さんが私だけに犯人が持っていたデジカメとスマホの記録映像を見せてくれた。
すると中には、お風呂に入っている私の裸の姿が写っている物から、先ほど私とコーンが布団の上で抱きしめキスをしている所、ドラマの休憩時間の時にリラックスしている所や二人で一緒に商店街で買い物をしている所まで沢山写真が撮られていた事が判明したのだ。


「やだ…うそ……お風呂に入っている所まで撮られてたなんて😢」

私は思わず口元を手で覆い涙組んでしまって……


どん!!

「いくら芸能記者だからって、これはやり過ぎだろ!」


コーンがテーブルに拳を叩きつけると一緒に事情聴取を受けていた藤原さんが認めてきた。


「落ち着きなさい蓮くん、キョーコちゃんの方がショックは大きいんやから。慰めてやりお兄さんやろ?」

「あ……すみません声を荒げてしまって。キョーコちゃんこっちにおいで。」


コーンが私の頭をそっと胸元へ持ってきてくれて、優しく頭と背中を擦り撫でてきてくれた。
どうもその様子に婦警さんが驚いてしまったらしいけど、私は見えてなかったのでやり過ごしていた。


「ん、コホッ😳💦えっと……それとこの事情聴取を受ける際の合意書に書かれた名前は、本名ですか?
敦賀蓮って、てっきり本名だと思っていたんですが…最近の噂で京子さんと身内だって知りまして京子さんの名字と同じ最上姓だと思っていたんですけど…これって、違いますよね?
確かこの名字の漢字って、ハリウッド俳優のクー・ヒズリさんと同じ名前になってるんですが💧もしかして…?」


「はあ?ちょっと待て!蓮くん、キミは京介くんの息子やないのか!?キョーコちゃんとはイトコ同士だとばかり思ってたんやが!」


あ……バレた💧そうよね、合意書に書くには本名じゃないとはいけないし。
でも藤原さんまで京介伯父さんの子供だって思うほど似てるって言う証拠でもあるってこの時改めて思いしった。


「あの…その…皆さん何か勘違いしちゃってるみたいで、俺は最上家側の人間ではなくヒズリ家側の人間なんですよね。この髪は染めてるし、ほら目も今はカラコン入れてないから黒くなくて緑っぽいでしょ?」


「んん?そう言えば何かいつもと違うなぁと思ったら、目の色が違ったからか!ちょっとその名前見せてくれ!
………………繁縷久遠って、おいこら💧身分詐称してへんか?
免許証は?パスポートは!?国籍は!?どっちの姿で登録してんのや!?」


藤原さんが私とコーンを引き離して、首もとのシャツを握り頭を揺らし始めた💦
あれ~?これって、お母さんと同じ事してない!?
弁護士や検事って皆こうなの💧?


「あああああの!藤原さん!コーンはちゃんと本名と本来の姿で登録してますから!大丈夫です!!詐称なんかしてません~免許証の写真は黒髪黒目だけど…😅」


免許証の写真って染めててもOKらしいし、カラコンの場合は視力検査をパスして眼鏡等必要と記述記載があれぱ大丈夫らしいのよね。
それでも教習所に通ってた頃って、どうやって誤魔化してたんだろ?18歳の頃は既に名前が結構売れてたわよね?


「そうなんか?まあ、だったらええけど。よくもまあ今まで誤魔化して芸能活動できたなぁ。しかし…九重先生の孫さんやったとわ。信じられへんわ😅
と言うことは、イトコやのうてハトコになるんやな。二人は、どっちにしても身内か。うちの藤原家はヒズリ家と大昔の御先祖様は一緒でもあるしな。ダハハハ!!」


ごん!!


思わず知った私達の御先祖が藤原氏だと言うことに驚きテーブルにぶっ突っしてしまった。

その後、事情聴取も終わり帰宅すると既に11時を越えていたので早く寝た方がいいと思いパジャマに早く着替えて布団に潜り込んだ。


「大丈夫?怖い目にあわせてごめんねキョーコ。俺も気を付けてればこんなことにはならなかったのに。」

「ううん大丈夫。あの写真も証拠としては残さなくちゃいけないけど…プリントした後でデータ消してくれるって婦警さん言ってたし。ありがとう…犯人捕まえてくれて久遠さん。」


私は、ようやく本名で呼ぶことができた。何かこそばゆいけど😳💦
すると、緑色の瞳がよりいっそう輝きを増したかのように見開いて私を抱き締めてきて、そして…互いの唇が合わさり深いキスへと変わっていった…。


「ん…ふあ…。」

気持ちいいキス…そして、いつの間にか私達は、産まれたままの姿になっており、始めて知る甘い痛み、迸る汗と共にこの夜始めて一つになった。

番外編 7 へ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あらあら❤️最後は、ちょっと桃色ッポクなってしまいましたが…これくらいは大丈夫でしょ?
限定話にしなくてもOKと判断しました。

それと番外編に登場したお隣の藤原さん。この人は『2人のヒミツ』に登場するオリキャラ、藤原兄妹のお祖父さんでもあります。そちらのお話では右京区ではなく左京区にお住まいですが、君ハピではお隣さんにしました。

本編には、まだ戻らず番外編がしばらく続きます。
さて次は、誰視点のお話になるのかな?