今回は、三人称となったお話になっております。
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様々な仮装やコスプレした人達で盛り上がっているハロウィンパーティーは、LMEプロダクションの宝田社長が持つ迎賓館で行われていた。
食べ物も、ブッフェ方式だったり。外の広大な中庭では、色んな出店も入っていて、かなりの大人数が出入りしてかなり混雑している。
各局のTVカメラも入っており、ワイドショーやニュース番組でも取り上げられて後日話題をさらった。
そんな中に、一際目立つ集団が現れ皆の視線が集中。
見た目は完全に、まるで異世界からやって来た妖精(エルフ)の国の王様と女王様に王子様とお姫様。
ついでにヒビキも一緒に久遠に抱き抱えられており、小さな王子様姿になっていた。
因みに、カイは着替えて父親の京介と同様のヤクザの組長のコスプレをして、片桐会グループ(笑)の方へと合流済。
クーを初めとする、皆のクオリティの高い仮装姿に、皆の瞳は奪われてしまった。
「うっわ…スゲー。あのお姫様めっちゃ可愛い!!誰?アレ?ヒズリ夫妻に娘なんていたっけ?」
「クー・ヒズリ、かっけー!」
「敦賀さん、本来の姿も素敵よね~。王子様衣装も似合ってるわ~~❤」
「京子ちゃん完全にヒズリ家の仲間入りしちゃってるよ。あのスタイルなら、皇太子妃ってか(笑)」
各局のTVカメラも、ヒズリ一家の元へとやって来てインタビューが殺到したくらいだ。
「クーさん、格好いいですね!奥様と息子さんも負けて劣らず!それに…京子さんですよね?まるで本当の親子みたいですよ。二人とも凄くお似合いです!いやぁ~綺麗だなぁ。ヒビキ君も可愛いですね。こちらも敦賀さんと親子みたいだなぁ。このまま、ファンタジー映画が撮れそうな姿ですよね(笑)」
「あ、ありがとうございます。似合ってますか?ちょっと自信なかったんですけど。そう言ってくれると嬉しいです。」キョーコは、照れつつもインタビューに答えるとジュリエナは、またまたキョーコに抱きついてきた。
そんな中、別のリポーターがキョーコとジュリエナの姿に見惚れてインタビューしようとした途端、何処からかドドドドー!っと音を立てて、駆け足でやって来た人物が現れた。
その人物は、何故か恵比寿さまの格好をした映画『Tragic Marker』の監督をした近衛監督であった。
「これだー!これこれ!!これを待っていたんだ!!正に夢見た、妖精の王国の王様にお妃に王子様にお姫様!!敦賀くん!京子さん!!もう既に、新作の映画のプロットは組初めてるんだよ!お願い!!僕の新作映画に出てくれ~~🙏もし可能なら、ご両親にも出てほしいんだ!!駄目かな!?駄目!?どうなの!?ついでに幼い頃を演じれそうなヒビキくんも!」
目をギラギラさせて、鼻息も高らかに興奮しまくっている近衛監督の言動にリポーターもタジタジ状態💧
「こ、近衛監督…少し落ち着いたらどうですか💧?その話、本気で考えてたんですね。冗談かと思ってましたよ。」
「私も同意見…💧」
「何の話だ?それ。ともかく新作映画ってのは気になるな、取り敢えず食べながらでもいいから話聞かせてくれや。もう腹へってしょーがねーんだよ。」
「そうね。私も内容やスケジュール次第では出てもいいわね。」
その一方で、黒づくめの悪魔スタイルの集団がヒズリ一家から少し離れた場所に固まっていた。
「くっそ~!何で俺がこのパーティーに参加せにゃならん!!しかも、おい!パクりバンド犬ッコロども!何で俺と一緒に居るんだよ!いい加減に離れろや!!」
「ん?社長命令なんだからしょうがないだろう。折角似た格好してるんだし、各局のTVカメラもアチコチにいるぞ。新曲のプロモーション活動や最近何かと問題起こしてるんだから、イメージ回復させる為には持ってこいの場所なんじゃないのか?」
歌手、不破尚とビーグールのメンツが自分たちでよそった、料理を食べながら話していると…後ろ手から興奮した近衛監督が近寄って持っていた釣竿を突き出し、言い放ってきたのである。
「さらにこれーー!悪魔も然り!!皆イイよ!!妖精の王国に迫ってくる魔の国の王子とそれに付き従う、魔の騎士軍団!!妖精王国VS魔の国の戦争に巻き込まれる、王子様とお姫様!!二人の運命やいかにって感じの映画を作りたいんだ!!タイトルはもう既に決まってるし!!その名も『イノセントワールド』!!幻想的な世界観の話を1度作ってみたかったんだよなぁ~~。目指せ!金熊賞!!」
両手を高らかに上げて、興奮しまくり妄想している事を声に出して1人で言いまくっている近衛監督の姿に、その場にいた人々はドン引きしていた…💧
「何だ…あの恵比寿様は💧?変な事言いまくってやがるな。」
「俺達が不破に付き従う騎士軍団?逆だろ。」
「んだと!!テメーらの方が後にデビューしてんだから、先輩に従うべきなんじゃねーのか?」
ショータローとレイノが再び口喧嘩を始めると、またしてもヒビキがやって来た。
「またケンカ?ダメー!なかよくしよ!!」
「んな…またお前かよ!おい!キョーコ!!お前のイトコなんとかしろ!!」
ショータローが近くにやって来た久遠とキョーコに、ヒビキを付出そうとしたところ…
「ヒビキこっちに来なさい。こんな悪魔といたらバカが移るわよ。」
そう言ってきたのは、ジュリエナだった。
「マ、ママ…。バカが移るって…それは言いすぎなんじゃあ💧」
「ヒビキ君、俺と一緒にいた方がいいね。おいで。カレンも今の母さんには逆らわない方がいいよ。」
久遠が、半ば諦めたような顔付きでキョーコに言って、ヒビキを抱き上げるとキョーコの肩を寄せてその場を離れた。
「ど、どうしたの?コーン…クー父さん?」
「いいからカレン、今のジュリに近づくな。側にいたらとばっちりくらうと思うぞ。」
「はぁ…?」
キョーコが首をかしげて、ジュリエナの顔を見ると無表情になっている事に気付いた。
「ん?何だか雰囲気が変わったような気がするんだけど?どうしちゃったの?」
暫くすると、ざわついていたその場は静けさが訪れていた。そして、錫杖をしっかりと持ちショータローの元へと歩み寄ってきたのである。
まるで、本当に妖精の女王が降臨したかのようなシーンに皆が目を奪われていた。
各局のTVカメラもジュリエナに一点集中。中には生放送番組内に中継しているカメラもあった為、全国にもその様子が放映されていた。
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はてさて?ジュリママは、一体何をしようとしてるんでしょうかね?
そしてショータローの運命やいかに!?