今回も続いてキョーコsideから見たお話です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
TV局での、お母さんが見せた極妻の如くな言動は後に動画サイトにアップされて話題をさらった。

その後、LMEプロダクション主催のハロウィンナイトパーティーが催され、所属事務所関係なく色んな芸能人が様々な仮装姿で参加していて大盛況。

私達も、パーティーに参加したんだけど…ヘアスタイルはそのままにドレスに着替えさせられてティアラを頭に付けられて、本当にお姫様になった気分だった。
ジュリエナさんは、私のその姿に目をキラキラさせて、何だか少し潤んでいる感じもしていており、また抱きついてきた。

「んも~~本当に可愛いすぎるわ~♥カレン~~😂」

「ジュ、ジュリエナさん💦嬉しいんでふけど~、あとその名前って…。ちょっと気になる事が…コーンじゃなくて久遠さんも以前、金髪にグリーンのカラコン付けて変装してデートした事があって、その時に仮の名前を付けてくれたんです。その名前もカレンでした。何で二人ともこの姿になると同じ名前を私に付けたのかなって?偶然ですかね…?」

私は、正直に言うとジュリエナさんは少しうつ向いて、自分のお腹を擦りながら話してきた。

「実はね、久遠にはもう一人兄妹が産まれる予定だったのよ。でも、妊娠4ヶ月頃に私はちょっと仕事で無理しちゃって体調を崩してしまったの。そしたら流産しちゃって…。あの子が3歳の頃よ。もしちゃんと産まれてたら今、17歳。予定日は12月25日のクリスマスだったわ。キョーコと同い年ね。もし女の子だったら花に蓮と書いて『花蓮(カレン)』にしようってクーとも話し合って決めていたのよ。私は、それ以来子供が出来ない身体になってしまったし。」

私は、その話を聞いてビックリしてしまった。

「予定日の生年月日が私と同じ…。」

「そう。だから私も貴女の誕生日を知ってビックリしてしまったのよ。もしかしたら、クーや久遠とルーツを同じくする貴女のママのお腹の中に生まれ変わったんじゃないかな?なんて思わず考えてしまったくらいだし。変な話よね。気にしなくていいわよ。」

ジュリエナさんは頭を撫でて、優しい笑みを私に見せてくれた。

「でも1つだけキョーコにお願いがあるの。いいかしら?」

お願い?何だろう?
「え?いいですけど…何ですか?」

「まず敬語はやめて。それと私の事はママって呼んで欲しいの!クーからは、父さんって呼ぶように言われてるんでしょ?だったら私はクーの奥さんなんだから、ママって呼んで欲しいのよ。キョーコの実のママは『お母さん』って呼んでたから。呼び方変えなきゃね😊もう1つ、このパーティーが終わるまではカレンって呼んでいい?」

お願い事増えてますけど…💧

「ダメ~~😖?お願いキョーコ~🙏」

ジュリエナさんは、両手を合わせて私に哀願してきたもんだからそのお願いを聞くことに。

「う、うん分かったわママ。」
「ありがとう~カレン😂」

またまた抱きついてきたジュリエナさん。
まぁ、いいかなこれくらい。私もなんだかくすぐったいな😃

「母さん?そろそろパーティー会場に行った方がいいんじゃないかな?父さんが早くご馳走が食べたいって…。キョーコ?そのドレス…うん似合ってるね。綺麗だよ。」

用意された部屋の扉が開き、コーンが私のドレス姿を誉めてくれて、私も思わず頬を赤らめてしまった。

「あ、ありがとう………お兄ちゃん。」
「へ!?お兄ちゃんって…。な、何それ急に。いつもはコーンって呼ぶのに。」

「えっと~今、ジュリエナさんにお願いされてママって呼んで欲しいって言われたから、だったらコーンはお兄ちゃんって呼んだ方がいいのかな?なんて考えちゃって。あはは😄💧」

「母さん…キョーコに無理強いさせて何考えてるんだよ。キョーコも一緒になって遊んでるし😞💨」

「いいじゃねーか。いずれは本当に娘になるんだしな。でも久遠の事はお兄ちゃんじゃなくて、旦那様なんじゃねーのか😁カレン、いやキョーコ?」

後ろから、クーお父さんまでやって来て話に乗ってきた。
ん?アレ…婚約してること何で知ってるんだろ…。

「むふふふふ。俺が知らんとでも思ったか!冴菜から聞いて知っとるぞ~。二人とも、婚約したんだって?冴菜も許可したらしいじゃねーか。だったら俺も容認しなきゃな。なぁ?ジュリ。お前もOKだよな?」

「ええ!勿論!!日取りはいつにする?着るのはドレス?着物?日本でするの?それとも海外で?ああもういっそのこと両方やっちゃいましょ!!教会式と神社の結婚式を!!盛大にお祝いしなくちゃ!!ああ、それと…。」

爆弾トークは、クー父さんだけじゃなくて奥さんにまで伝染してたのね…💧

「母さん…俺達まだ、結婚する予定はないんだけど。キョーコもまだ高校生だし。ちょっと事情があって1年遅れて高校に入ってるから卒業するまでは後1年あるんだよ。一応それまでは待たないと。」

コーンが私の事情を話してくれたけど…

「ええ!?直ぐに結婚出来ないの?だったら、スキップ制度使っちゃいなさい!そうすれば卒業出来るでしょ!!」

「いや、その…日本の高校ではアメリカのように滅多にスキップ制度使えないから無理なのよママ。」

「んもう!日本の教育ってどうなってるのよ!使えないわね!しょうがないわね~じゃあ!卒業したら直ぐに結婚式やるわよ!!そうじゃなきゃ私の寿命は、あと0.3秒よ~~😭!!」

「ジュリ…💧」
「母さん…💧」
「ママ…💧」

私達は、オイオイと泣く演技をするジュリエナさんを見て呆れてしまっていた。

51へ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
また久しぶりの更新となりました。
今月の本誌を読まないと、続きが書けない内容がこの後展開する予定なので待ってました。
でも、まだ全部は書けませんね~~💦
どないしよ。