不破尚と共に表れた、ビジュアルバンド『VIE GHOUL(ビーグール)』の面々。
不破尚は、去年リリースしたシングル『PRISONER(プリズナー)』のPVで演じた悪魔の姿になっていたが…よく見ると着ていた衣装は、プリズナーの衣装とは違っていた。
全身真っ黒なゴシックデザインの、王子様衣装。マントまで羽織っており蓮同様、腰には凝ったデザインの剣を携えていた。
ビーグールのメンツも然り。耳は尖っており、目には各々が紫・灰・青・金・銀色カラコンを入れて、王子様衣装ではないがゴシックデザインのゴテゴテした黒を基調とした服を着ていて、不破尚と並んでも遜色ない。
むしろ同じメンバーみたいだと皆が思ってしまった。
「…っだ~!何でお前ら俺の真似ばっかすんだよ!!このパクり魔人バンド!!」
エレベーターから降りると、ショータローは振り向いてビーグールのメンツに向かって大きな声で言い放った!
「パクってなんかいないだろ。今日は、ハロウィンSPで仮装して歌って欲しいからって言うからこんな格好してるだけ。俺達のバンド名の中に悪魔を意味する言葉があるから、悪魔の姿に仮装したんだし。」
にやっとして、ビーグルのボーカルのレイノが全うな意見を言いさらに続けた。
「君こそ今さら、プリズナーの悪魔って。それ去年出したシングルじゃないか。」
今度は、ドラムのミロクが突っ込んできた。
「うるせー!これは今度出す新曲が、プリズナーの悪魔をフィーチャーした歌だから、こんな格好してんだよ!さっきも収録中に話したろーが!聞いてなかったんかよ!!」
ショータローとビーグールのメンツが言い喧嘩をしていると…トコトコと歩いて近寄る小さな金髪の男の子が現れ、顔を上げて皆の姿を興味津々と見ている。
ショータロー達も男の子に気付いて、目線がその子に集中した。
「デビルがいーっぱい!みんな悪いひと?ケンカめーだよ!!なかよくしよ!!」
あどけない可愛さと喧嘩を仲裁してきた姿に、周囲の人々は笑いを隠せずショータロー達に冗談混じりに注意してきた。
「不破君、少し落ち着いたら?最近色々、問題起こしちゃってるんだからさ。」
「そうそう、悪魔も妖精も然り。今日は、ハロウィンなんだから種族関係無しに楽しんで、仲良くしましょ(笑)」
「ほらあそこに、この子のお仲間さんがいるわよ。挨拶したら?ヒビキ君も、みんな心配してるから戻りなさい。なんだったら一緒に行こうかおいで。」
「あーい!いっちょ!!」
ヒビキは、手を繋いでその人と蓮達の所へと戻ってきた。
最後に声をかけたのは、年配の老婦人だった。
銀色の纏めたヘアースタイルに鼻メガネを付けてとんがり帽子を頭にかぶり、ステッキを持ち如何にもといった魔女の姿に仮装した人物。
少し背は、年配の人にしては高め。背筋もピンとしており、歩き方も綺麗。
一体誰なのか、その場にいた人達は分からずにいた。しかし何故かヒビキはかなりなついている。
この人もまた、ヒズリ家もしくは最上家の関係者なのか?と皆が考えていた。
「京介君、あんた息子さんほっておいて何してるんや。下手したら怪我でもさせられていたかもしれんのやで。気いつけや。」
先程まで、標準語だった魔女がいきなり京都弁になり、その声の主に気付いた人達がざわつき始めた。
「どうも、すみませんね。朝陽(あさひ)叔母さん。いや京子叔母さんといった方がいいのかな?」
キョーコの伯父、最上京介が魔女に対して『叔母さん』と呼んだ直後…どよめきが起きた。
「い、いいいい磯、磯崎さん!?」
「あの魔女って、ベテラン女優の磯崎京子!?」
「っつーか、待て待て!何で、最上京介が磯崎さんに向かって、『叔母さん』なんて言ってんの!?どーゆー事!?」
「磯崎さん…皆が疑問に思って騒ぎになってますよ。ちゃんと説明した方が宜しいかと…。マネージャーの沢渡さんも知ってるんですよね?」
社さんが、磯崎京子とそのマネージャーに話しかけてきた。
「まあね。僕もその事教えてもらったけど、本当にビックリしたよ。まさか、磯崎さんが最上京介さんのお父さんの妹さんだって聞かされた時は。姪の京子ちゃんから見ると、大叔母さんになるんですよね?それと、ヒズリ家に嫁いだ鞠子さんの叔母さんでもあるし。三人兄妹の末っ子でしたっけ?」
マネージャーの沢渡の説明に、その場はシーンとしてしまった…。
「そうや。ウチは、最上三兄妹の末っ子。旧姓は最上で本名は、旧姓で言うと『最上朝陽』って言うんや。ウチの兄さん…長男の八雲(やくも)兄さんの子供が京介くんと冴菜ちゃんで、次男の時雨(しぐれ)兄さんの娘さんが鞠子ちゃんなんよ。」
「そう言えば、確か…磯崎さんってお母さんがイギリス人でお祖母さんがフランスと日本のハーフだって公言してたっけ…すっかり忘れてた💧」
「何か凄い一族だな最上家の親族も。考古学者と大文豪、ベテラン女優に、昭和の名女優と弁護士兼人気作家、凄腕弁護士に名カメラマンって…それに加えて、人気赤丸急上昇中のタレント兼女優もいるし。ついでに未来のイケメン候補の兄弟も(笑)」
キョーコ達の近くにいた人々が、色々語っているとそれに付け加えた人物がいた。
「更に言えば、日仏ハーフだって言うキョーコの高祖母は、伝説のオペラ歌手。その夫は医学博士。曾祖父は、医師兼殺陣師でもあった、最上子門(しもん)だぞ。俺ら、ヒズリ家よりスンゲー人が連なってるんだからな。まあ我が家は、代々宮中に仕えた雅楽者の家系ではあるけど。」
その発言に全員が振り返るとある人物がいつの間にか、その場に佇んでいた。
その姿は、蓮やキョーコ達みたいなファンタジーな衣装。
髪は、エクステを付けて足して長くなっており後ろで1つに纏めて縛っており、額にも飾りを付けている。
重厚なマントを羽織り、きらびやかな錫杖を手に持って、まるで王様のような格好をして現れたのは…ハリウッド俳優、クー・ヒズリ。蓮の父親である。
「と、父さん…いつの間に日本に。と言うよりその格好は…。」
ビタン!!
目を見開いて驚く蓮は、父親を指差した途端。いきなりデコピンを食らってしまった。
「人を指差すな!バカ息子!!それとな、来てるのは俺だけじゃねーぞ!アッチをみろ!!」
クーは顔を後ろに向けると、ドレス姿で物凄いスピードで駆け寄ってくる女性が現れた。そして蓮にいきなり抱きついてきたのである!
思わず、勢いで尻餅を付きその場で押し倒されてしまった蓮。
「久遠~~!!会いたかったわ~~😂」
「母さん…?」
そう、現れたのは敦賀蓮こと久遠の母、トップモデルで女優のジュリエナ・ヒズリその人であった…。
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とうとう登場しました!蓮くんのお母様!!
ジュリママ!!
むふふふ(。-∀-)
実は、久遠の姿に戻されたのにはとある策略によるものだったんです(笑)
キョーコや社さんも、内緒で協力してたんですよね😁
⚠それと、作中にまだ名前しか出て来てないベテラン女優の磯崎京子さんを勝手にキョーコの身内にしてしまいましたが…これはあくまでも私の中での妄想に過ぎません。
仮に、原作sideの方で今後の展開で同様の事が起きても関係ありませんので、ご注意下さいませ。