今回は、三人称と途中からキョーコsideからみたお話になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
坊の着ぐるみの中から顔を出した敦賀蓮によく似た少年は、不破尚に対して怒りを露にしちょっかいをかけていた少女を『妹』と叫んだ。

「妹…?お前誰だ!?何でまたお前まで、敦賀蓮に似てんだよ!!」

「あん?それはやな…」

ゴンっ!

少年が言いかけた瞬間、頭をどついてきた人物がいた。それはキョーコの伯父である京介だった。

「何やってんだよ悠人!テメーは。」

悠人と呼ばれた少年は、京介の方を振り向きこう言った。

「痛いんやけど…京介おじさん!」

「は!?おじさん?って事は…う~んアレ??キョーコのハトコって敦賀だけだよな?イトコは、アッチにいるガキんちょだけだし…どーなってんだよ!!おい!」

ショータローは、京介と少年に対して詰め寄り聞くと…

「あん?ああ、コイツは俺の父方のイトコの姉さんの息子だよ。んでもってお前が付きまとっていたコッチの女の子は、コイツの妹。簡単に言えば、敦賀蓮こと久遠・ヒズリの父方のイトコだ。クーの兄夫婦の子供だよ。キョーコや俺の息子達から見たら、Wハトコ。名前は、繁縷悠人(ひずりゆうと)と愛花(あいか)だ。因みに、悠人は16歳で愛花は14歳だ。」

「は…?キョーコのハトコで敦賀のイトコ?」

京介の説明に、シーンと静まり帰ったその場。暫くすると、どよめきが起きた。

「「えええ~~!!」

「だからあんなに似てるんだ。」
「ダブルでハトコってめっずらし~。」
「ってゆーか、何でまた坊の中に入ってるんだ!?」

蓮やキョーコ達も1階ロビーに降りてきて、全員が合流するとカイと蓮が悠人に寄ってきた。

「何で悠人お兄ちゃんが着ぐるみの中に入ってるの?」
「悠人君!?どうして君が坊の中に…。」

因みに、ヒビキは蓮に後ろ向きに抱き抱えられて着ぐるみが見えないように目元を隠している。

「よっ!カイ。3日ぶりやな。それに久遠兄ちゃんも久しぶり!」

「あ、あの…。コーじゃなくて久遠さんのイトコの悠人君と愛花ちゃん?始めまして、最上キョーコです。」

キョーコは、蓮のイトコであり自分のハトコでもある二人とは初対面。その為挨拶をしてきた。そうすると、愛花がいきなりキョーコに抱きついてきたのである。

「うわっ!ええ?あ、あの…愛花ちゃん?どうしたの?」

キョーコが抱きついてきた愛花を見ると、涙目になっていることに気付いた。

「うわ~ん!怖かった😭私、男の人苦手なんやもん!身内以外の男性とはあまり話せんから。いきなり声かけられてビックリしてもうたんや。キョーコお姉様~~!!」

キョーコに泣きついてきた愛花を見て、皆がまるで姉妹のようだと思ったのは言うまでもない。
TV局のロビーは、夜遅いのにも関わらず騒ぎを聞き付けてかなりの人が集まっておりごった返していた。

「悠人お前、何でそんな着ぐるみの中に入ってるんだ?」
京介が悠人君と聞くと、説明をしてきた。

「えっと…実は、俺将来TV関連の制作の仕事に就きたいと思っててな、社会勉強も兼ねてTV局でバイトしたくて探してたんや。
でも高校生だと中々採用枠が無くて、父さんに何とかならへんか?って無理言って相談したら、LMEの社長さんに渋々聞いてくれたんよ。
そしたら丁度いいバイトがあるぞって教えてくれて。それがコレやったんや。
まさかいつも中に入ってたのがキョーコ姉さんだったとはな。それは俺も、さっきまで知らんかったわ。
最初、社長さんに説明受けた時、いつも坊やってる人が別の仕事で暫く出来ないから代理をやってくれって。でも俺の素性は絶対に知られないようにしろ!って目くじら立てて言われてん。」


〈キョーコside〉

そう言えば…泥中の蓮の撮影が始まる前に、社長さんに私が気まぐれの坊をやってる事を椹さんが伝えて、撮影中の代理を誰にするか話し合った事があったっけ。

「そっか!その時は、まだ私達が親戚だって知る前だったから隠してたんだ。」

「そうや!俺の名前とこの顔立ちやと変に思われるやろ!だから黙っといたんや。まぁ、でも今は皆知っとるし。バイトの内容は両親には内緒にしてたけど、愛花には話してあったんでな。」

その話を聞いて、皆が納得。ブリッジロックの3人もやって来て悠人君が改めて挨拶と謝罪をすると…

「ホンマに今まですんまへんでした。失礼な事をしてもうて。」
「もういいよ。事情があったのはよく分かったし。」
「そうだよ、改めてヨロシクね。暫くまたやってくれるって話も聞いてるし。京都から通うのは大変だろうけど頑張ってね!」
「おおきに!よろしゅうお願いします!」

すっかりブリッジロックのメンバーと打ち解けた様子を見て私もホッとした。ん?また暫くやるって…アレ?

「キョーコちゃん、明日ちょっと『気まぐれ』の仕事について事務所で話したいことがあるんだ。」

社さんが私に耳打ちをしていると、人混みの中から見知った顔が現れ全員が驚きの顔を見せた。

「悠人、愛花!何してるんや!!何なんやこの騒ぎは!」

そう言ってきたのは、眼鏡をかけたクー・ヒズリにソックリな男性。着物を着た女性と共に現れた。そしてその後ろに一緒にいる人物達がいた。
こちら二人もまた着物を着た、何か威厳のある御老人と金髪の老婦人だった。
ん…何か見覚えがあるような…??

「伯父さん!?それに…お祖父さんにお祖母さんまで…。」
「え!?コーンのお祖父さんとお祖母さん?」

46へ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっと一族勢揃いしましたね。若干数名足りませんが💧
しかし、ショータローはガン無視状態(笑)
さてさて、どうなるのかな?