『メリクリ&ハピバスディ』シリーズ
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しかし一斉一代の告白をコッソリ撮影して皆で見ようなんて悪趣味の極みだな。
スクリーンに映し出された二人は、迎賓館の中庭にやって来た。真っ暗で周りは何も見えない。
パーティー会場から溢れる光だけで何とか二人の姿が見えるくらいだ。

立ち止まった敦賀君が京子ちゃんに上着をかけて、いつの間にかいた褐色肌の男性が代わりの上着を差し出しそれに着替えた。

そのあと何やら話始めた二人。母親の話が出てきて敦賀君が京子ちゃんの母親を将来的に『お母さん』と呼びたいなんていったぞ!
おいおい!告白前にプロポーズか!?はしょりすぎじゃね?
京子ちゃんもどぎまぎしてんじゃねーか!皆もざわめいた。
しかし次の言葉にその場は沈黙した。

『単刀直入に言う。俺は最上さんが好きだ。結婚を前提に付き合ってほしい。むしろ今すぐ結婚式を挙げたいくらい愛してる。』

茫然とする京子ちゃん。暫く動かなかった。
俺達も固唾を飲んで見守っている。どうした京子ちゃん!?早く返事しないと!
ようやく口を開いた彼女から思いもよらない言葉が出た。

「敦賀さん…。質問があります。私と昔何処かで会っていませんか?」
その言葉に敦賀君だけでなく皆も驚きの顔を見せた。
「もしかして気付いた?俺の素性に。」
「え?素性って…。」
「以前言ったことあったよね。敦賀蓮は芸名だと。」
「本名だけじゃない。俺は姿を偽ってる。この姿は本来の姿じゃないんだよ。」

はい?本当の姿じゃないってどういう事?

「そこまで言うなら、見せてあげるよ。目を閉じてもらえるかな?」

京子ちゃんは敦賀君に言われるがまま目を閉じた。
そしたら敦賀君は、目元に手をやって何かしている。次に頭に手をかけた瞬間驚きの光景を皆が目にした!
髪の毛が外れた!カツラだったんだ。そのカツラを外すと現れたのは、きらびやかに輝く金色の髪。
京子ちゃんも目を開けた瞬間驚きの顔を見せた。

「コーン…?」

コーン?って何だ?トウモロコシ?
ん?いや違う敦賀の口から驚きの真実が連続で語られていく。
京子ちゃんも黙々と聞いていて、俺達は驚愕してしまった。
二人が幼い頃に出会っていた事、敦賀君の本名が『久遠・ヒズリ』であの!俺が敬愛するハリウッド俳優クー・ヒズリの息子であること!に!

「ひどい!親子揃って私の事騙して!」

京子ちゃんはとうとう泣き出してしまい。敦賀君が思わず抱きしめた瞬間京子ちゃんの口からも驚きの言葉が発せられた。

「私も敦賀さんの事好きです。いつの間にか好きになっていました。」

その言葉を発したとたん敦賀君が驚きの顔を見せた。

「本当に?俺の事好き?聞き間違いじゃないよね?」
「何度も言わせないで下さい!好きなんです!敦賀さん!もう恥ずかしい😳。」
「ありがとう!!キョーコ!」
「良いって言ったよね?呼び捨てにしていいって。だからキョーコも俺の事本名で呼んで欲しい。」
「くくくく久遠さん?」
「久遠でいいよ。キョーコ😊」
「まだ慣れないから無理です!」
「まあ、しょうがないか。慣れるのも早いと思うけどね。」

ゴーンゴーンゴーン。
事のなり行きを見守っていた俺達は鐘の音で我にかえった。
「25日になったね。18歳の誕生日おめでとうキョーコ。」
ポケットから小さな小箱を取り出し、そこから出したのは指輪だった。
京子ちゃんの左手を取って手袋を外して薬指に嵌めた敦賀君。
「俺からの誕生日プレゼント。受け取って貰えるかな?」
「ありがとう久遠…😳」

その瞬間、一気に周囲が明るくなり中庭がイルミネーションで光が溢れかえっていた。
おお!っと会場内に歓談の声が上がる。
そして敦賀君の瞳が緑色であることに皆が気付いた。カラコンだったんだ!
二人は、イルミネーションの中へと入っていき真ん中だけポツンと真っ暗になっているところで止まり京子ちゃんを抱き上げた。

「社さん!お願いします!」
「了解ーー!!」
いつの間にかスクリーンの隅に社マネージャーがいることに気付いた俺達。何か手にしている?スイッチ?それを押した瞬間!
真っ白に光輝く見事なクリスマスツリーが出現した!
パーティー会場からも見える立派な大きなクリスマスツリーだ。
京子ちゃんを降ろすと二人は互いの唇を近づけて遂にキスをした!
会場内にどよめきが起きた。女性陣からは悲鳴が上がり顔を真っ赤にしている人や中には何故か真っ白になり、ぶっ倒れた男が1人いたけど…。

たたずを飲んで皆が幻想的な雰囲気の中でキスをする二人を見ていた。
お伽噺に出て来る王子様とお姫様みたいで、映画のワンシーンを見ているみたいだと皆が口にしている。

暫くすると重なっていた唇が離れ敦賀君がトンでもない言葉を口にした。

「この後どうする?俺のマンションに来る?もう18歳になったんだし。条例違反にはならないと思うけど…?」

おいこら待てや。両想いになった途端もうそっち方面にいく気か?
こりゃあ一丁叱咤してやろうと俺も中庭に行こうとした直後、俺の前を巨大ハリセンを持って猛スピード走っていく人物がいた。
あれ?今のって…。

後編

殆ど、村雨くんサイドからみた裏話ですね。因みにぶっ倒れた人物は、ブリッジロックの光くんです。相当ショックだったんでしょう(笑)
メリクリ本編と少し加えてる部分もあるので読んでくださると嬉しいかな?

2018.1.111部編集追加