​無事に誕生日強化週間を終えた
と見せかけ
9月いっぱいは
我儘し放題の日々が続く

先日は1日遅れの誕生日祝い
出張でお婿君不在の
娘の家にお泊まり

ご馳走は
私のリクエスト
住まいの目の前にある
餃子の王将の
餃子と炒飯のセット
わざわざUberに頼む

デリバリーは使いこなせない年齢
置き配も初めての経験
面白かった



三十路の娘とすることもなく
(娘も出不精)
昔 親子でハマった
KPOPの動画をひたすら見る
なんだかな
今みると ダサい
そして
キャラメルリボンを喰らう
カチカチですね



またヨガマットで床に寝る

朝の7時まで爆睡
これは遮光性の強いカーテンのせい
ということにする

夜明け近くまで
大学時代の後輩と
オンラインでゲームをしていた娘は
全く起きないので
自分でコーヒーを入れ
無駄に大きいTVで
 Netflixの韓ドラを試聴

なんだかな

ランチに
バーガーキングのハンバーガー
これが希望だったのに
何故か娘の気分で
モスバーガーになる

なんだかな

一日遅れの誕生日


やっと涼しくなったので
放置していた大江健三郎を読む
図書館で見つけたら
家に同じ本があったので
安心して放置していた
「美しいアナベル・リイ」

アナベル・リィは
エドガー・アラン・ポーの最後の詩

大江の作品に登場するのは
日夏耿之介翻訳によるこの詩

日夏耿之介
明治生まれの詩人で英文学者
彼を知ったのは確か
澁澤龍彦だったと思う

幼い妻を亡くしたポーが
彼女を偲んで詠んだ詩
シンプルなので
原語でも充分意味は通じる
通じるけれど
私の英語力では
説明のようになってしまい
奥にあるポーの想いを
感じ取るのは難しい


文語体は苦手だから
日夏耿之介の
アナベル・リイを
本当に理解するには
口語訳が必要なのだが
アナベルの美しさ
アナベルへの想いを
詩として
充分に感じることはできる

日夏耿之介の翻訳から名付けた
「﨟たしアナベル・リイ
総毛立ちつ身まかりつ」
の方が
趣きがあって良いと思うのだが
何故改題したのだろう

アナベルのモデルになった
ヴァージニアは
なんと13歳で
27歳のポーの妻になったらしい


ナボコフの小説から生まれた言葉
ロリータ

「美しいアナベル」も
大江本人を連想させるため
気味悪さは否めない

川端にしても
大江にしても
数少ない日本の
ノーベル文学賞受賞者
変態性を文学に昇華させるのは
才能なのか
名のある作者が書いているから
受け入れられるのか
無名だったらどうなのか
わかりません