先週のNHKの番組で、東京湾の黒鯛が悪者になっていました。
黒鯛釣りを本業とする者としては悲しい内容です。
なぜ?どうして??
それは、今の時期、黒鯛が栽培用の網で成長し始めた養殖海苔を食べてしまうためのようです。
これは昨今の地球温暖化の影響。
黒鯛は水温が下がると深場に潜む習性があります。
つり人の肌感としても、黒鯛釣りは10/10の体育の日までという認識がありました。
黒鯛はサンダル履いて軽装で釣る魚。
20年くらい前までは。。
ところが最近、ここ10年くらいは11月、12月、1月まで釣れています。
水温下がっても釣るためのノウハウが蓄積されてきたのかな、って思っていたのですが、
番組のレポートによると、東京湾の海水温が上昇しているため、黒鯛が深場に落ちないのだそうです。
黒鯛が通年浅場に居るために、養殖海苔が食べられてしまうと。
環境の変化で、黒鯛と海苔が共存出来なくなっている。。
ということは、黒鯛の稚魚放流など許されないのでは??
最近コロナの影響で実施されていないようですが、例年、体育の日前後に東京湾で黒鯛の稚魚放流が行われます。
これが中止となると、つり人としては悲しいです。
黒鯛はどこにでも居る魚ですから大阪湾や瀬戸内ではどうしているのでしょうか。
そういえばイスタンブールにも黒鯛は居ましたね。
何か良い方法は無いものでしょうか、という点については提案が一つ。
海苔棚の周りにフロートを置いて、黒鯛師を誘致するというのはどうでしょう。
皆喜んで釣り上げまくってくれるはず。