一本の鉛筆があれば

あなたへの愛を書く

一本の鉛筆があれば

戦争は嫌だと私は書く



一枚のザラ紙があれば

わたしは子供が欲しいと書く

一枚のザラ紙があれば

あなたを返してと私は書く



一本の鉛筆があれば

八月六日の朝と書く

一本の鉛筆があれば

人間のいのちと私は書く





夏になると歌いたくなる
美空ひばり『一本の鉛筆』
初めて聞いたのは小学二年生のとき

戦争ってよく知らない 
けど
八月六日の朝 
それだけは
はっきりおぼえていました


小学生の頃、本の虫でした
漫画は好きではなかったけれど
戦争漫画は沢山読みました
夏にはきまってはだしのゲンを読みました


今日は八月六日
忘れない日




久し振りに映画のはなし




「沖縄スパイ戦史」




終戦から何十年経とうと
口に出せない 

あまりにも深い
フィクションに感じてしまうほど
今の生活からかけ離れた 闇


許せない、殺してやればよかった


恐怖や貧しさを目の前にした時の
本当に正しい判断 とういうのは
誰にも分からない
今も分からないのだと
そう思いました


穴だらけの死体
砂浜に転がる手足
マラリアで痩せこけ
肋が浮きでている子供

目を逸らしたくなるような
過去の現実が
淡々と









監督 / 三上智恵、大矢英代
製作 / DOCUMENTALY JAPAN、東風、三上智恵、大矢英代
プロデューサー / 橋本佳子、木下繁貫
配給 / 東風



笑ったからでは無い、深い皺


是非ご覧下さい




今、明治三十七年、夏の作品を
稽古しています


日清戦争の味、勝利の味
隊へ行く周りのひとたちの顔

女は、わたしは、どんな思いで
みんなを見送ったのか

探します




勇ましいような
悲しいような



戦争は、やらない方がいい
だって生きられたはずの人が
死んじゃうんだもの

難しいことは分からない
けど
みんないなくなるのは
いや、いや。





作品のお知らせ、早くしなきゃ

また見てくださいね