真綿で首を締め上げて

手綱は引かずにもったまま

叫びに傾く豪邸と
鳴き声止まない平屋の畳

えぐれた藁の
先っぽ刺さる

膿んだ小指を愛しんで

剣を振りかざし
障子を舐めれば

見えた 消えた?
煮えた 恍惚

はみ出た一部を撫でて愛でて
泡の中で中幕開けて
そのまま願った了の文字

擦れた墨汁
乾かないまま
筆先なぞる

二度書き禁止〜




杜の中で
静かに青い空
眺めて飛んだ
飛行機より私




巻かれたストール
髪と交って

心の穴に
排気が通る




点滅した あいつの目に
到達まで 奥の細道
今、月、満ち
嗚咽