ごきげんよう
ようやくミラノ・スカラ座「ドン・カルロ」の放送があり、オンタイムで視聴しました。
https://www.nhk.jp/p/premium/ts/MRQZZMYKMW/blog/bl/p1EGmp948z/bp/pWePB33mZQ/
ソットヴォーチェというのでしたっけ?
訴えかけてきますね
主役級の歌手の皆さま、
心情が伝わるのよ。
フィリッポ2世は、
オシの妻屋秀和さんも劣らないかも、贔屓目なしで。
この役って、かなり難しいのではないのかな??と改めて思う。ミケーレ・ペルトゥージさん、
新国立劇場、彼の代役だったような。
オペラは大声が必要だといわれるけれど、
ピアニッシモの切なさが、
オケと一体になって、こころにしみます。
オペラを通して、
人って、
今も昔も変わらないと感じること多々あり。
願いや夢、希望は、叶わない。
皆がそれぞれ、お互いの苦しみも自分の苦しみと同じように、わかっていても、
絡まった糸はほどけることなく、
悲劇へと向かってしまう。
スマートな解決って、なかったんかなぁ??
またまた、フランチェスコ・メーリの声にやられました、カルロ役ですが、
もっとも感激したのは、エリザベッタ役のアンナ・ネトレプコの大きな声と小さな声。
もちろんロドリーゴ役のルカ・サルシも、
例の場面は、、もう、悲しくて美しくて切なくて。
昨年の二期会のドン・カルロよりも、ずいぶんと
視聴しやすい演出でした。
4幕の始まりのところとか、
思いのほか、ゆったりしたオケでした。
それでも、エリザベッタの名曲「世のむなしさを知る神」は、美しくて、
だから神のご加護をどうかどうかと願いながら聞き惚れてしまいます。
エリザベッタの苦悩は我慢強さや時代背景もあるよぬ。
…こーゆーの、私の周りですと面倒くさい人として扱われます。目に見えるもの、言葉にしたもの、これらがすべて、これらが正義!という雰囲気。
「世のむなしさを知る神」は、存在しないだけでなくて、そんな心情になる人も天然記念物として扱われますねえ…
アディオス。アディオス