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コンコン

「…誰?」

この家には、あたししかいないはず。

「あ~、俺。」

「俺だけじゃ…わかりません。」

「そうだよな。でも、声でわからない?」

声…。

「あ、一樹?でも、何でいるの?」

一樹とは、あたしと昔からの幼なじみ。
小さい頃は泣き虫で、お化け屋敷に行ったらすぐ泣いたのに。
高校生の今では、そんな面影は、全然なくなり、あたしが言うのもなんだけど、かっこよくなった。

ガチャ

「当たり。ってうお!」

そりゃあ、びっくりするよね。

ティッシュはいっぱい散らかってるし…。
あたしの目は泣きすぎて充血して瞼は腫れてるし。

急に見たら、あたしでもびっくりする。

てか…。

「勝手に入るなー!」

あたしは、近くにあったクッションを投げつけた。